あつぎが大好き。つるし雛がこんなにも丁寧で繊細な作品なのだと直接見るのと写真で見るのでは訳が違うと感じた地域ニュースサイト号外NETライター(厚木市)のにこにこかおさんです。今回ご紹介するのは、もりや亭で３月23日まで開催している「もりや亭で日本三大つるし雛展」です。

念願のもりや亭

ずっと行きたかった鳶尾にある「もりや亭」、友人からもお話を聞いていて行ってみたいと思っていた場所。いざ行ってみると、最初から入り口を間違えるという失態をしましたが、暖かく迎え入れてくれました。

もりや亭はどんな存在なの

もりや亭の森屋由美さんからお話を聞きました。「荻野地区、地域食堂を兼ねた寄合所です。お一人暮らしのご高齢の方々のふれあいの場所。集まるみなさんで、笑顔を確認し、声掛けあって、顔見知りになり、孤独感や孤立を防ぐ。地域包括支援センターに繋ぎ、介護や支援が必要な方や認知症早期発見など、連携をとっています。」

人と人とが安心して繋がれる場所

もりや亭の中に入ると皆さん談笑していらして、穏やかな雰囲気がありました。1人だったので、心細い気持ちもありましたが、もりや亭の由美さんが皆さんのことをよくご存じでこの方は、こんな絵を描くのよ、この方はこんな作品を作るのよ、この方はこんなボランティアをしているのと、初めましての皆さんでしたが自然にその場になじむことが出来ました。

もりや亭で日本三大つるし雛

つどいカフェもりや亭は、金曜日、土曜日お昼の12時～夕方16時半まで開いています。その入り口入ってすぐ左のお部屋には、新春企画展「もりや亭で日本三大つるし雛」を開催中です。期間は2024年1月12日～3月23日土曜日までとなっております。見られるチャンスは残り開催日が3月22日(金)と23日(土)のみになります。

圧巻のつるし雛

これはすごい！　厚木に住んでいるとなかなかつるし雛を見る機会がなかったのですが、こちらにはなんとつるし雛の作家先生で名高い浅香先生、折原先生、大野先生の作品が展示されております。福岡柳川のさげもん、伊豆稲取のさげ飾り、山形酒田の傘福と一つの場所に日本三大つるし雛が近くで観られるなんてと興奮してしまいます。

山形酒田の傘福

今年は、こちらの真っ赤な傘福には3人の先生の合作による山形酒田風「傘福」の展示がされています。先生の作品には一切の妥協もなく、ひと針、ひと針丁寧に作られています。生地も、正絹や、ちりめんなど良いものが使われていて見るからに違いがわかります。

ひな人形の両脇を固める柳川のつるし雛。真ん中には堂々とした出で立ちの龍の作品が展示されています。

３人の先生方はとっても有名なお方ですので、３人の先生方の作品をより身近に一度に全部観ることが出来るのは貴重です。

福岡柳川のさげもんには、ひとつ一つ意味合いが込められて作られています。内容はその女の子にたしなみが身に付くようにと願いを込めて作っています。柳川手鞠を作っているのは、浅香先生と折原先生の作品です。手鞠と吊るし雛が展示されています。

先生によって、色合いや雰囲気の違いを観るのも楽しみの一つです。

鮮やかな色を使って表現している大野先生の作品。

つるし雛だけではなく、ちりめん細工の作品や干支飾りの作品もあります。

3人の先生方の作品には、魂が込められた力強さと清らかさが伝わりました。つるし雛の作品が見られるのは3月23日(土)までとなります。ぜひ足を運んでみてください。価値ある作品を身近に見ることで刺激を受けますよ。

もりや亭では、なるちゃんしいたけの販売や、厚木いいはちみつさんのお米の販売をしていました。時期が来たら蜂蜜の販売もあると思います。数に限りがあります。こちらも合わせておすすめです。
〈店舗情報〉

店名：　つどいカフェもりや亭

住所：　神奈川県厚木市鳶尾4-6-15

営業時間：　12時～16時半

開催日：　金曜日・土曜日

公式ホームページ・公式Instagram