「iPhone 13」シリーズへ機種変更する前にやるべき7つの大事なポイント
2021年の新型iPhoneとなるiPhone 13シリーズが9月24日(金)に発売されました。
iPhoneを使っているユーザーの中には、今回のiPhone 13シリーズ4機種のいずれかに機種変更する人もいるのではないでしょうか?
iPhoneの機種変更となると、旧iPhone端末から新iPhone端末への色々な移行作業や準備作業が必要となります。
そこで、本記事ではiPhoneの機種変更前にやるべきポイントの代表的項目をまとめてみました!
iPhone 13シリーズへ機種変更する人は、ぜひチェックしてみてください!
1、iPhone本体のバックアップ
まずはiPhone本体ストレージのバックアップです。
iPhone本体のデータを旧端末から新端末へそっくりそのまま移行したい場合、大きく分けて2つの方法があります。
- 旧端末と新端末をならべてデバイス間でデータ転送する方法
- iCloudやPCへバックアップしたデータを新端末へ転送する方法
前者の方法については、バックアップ等の事前準備なくできる便利な手順である一方、旧端末と新端末が物理的に同じ場所にないと実行できない方法です。
買い替えに伴い下取りプログラムを利用するユーザーにとっては、新端末を入手した際に旧端末が回収されてしまい、旧端末から新端末間でデータ移行作業が物理的にできないことも。
万が一移行する際にデータが消えてしまう恐れもあるので、バックアップデータは必ずとっておくのが理想です。よって、後者の「iCloudやPCへバックアップしたデータを新端末へ転送する方法」がオススメです。
iCloudへiPhone本体データをバックアップする方法
iPhone 13シリーズの発売とともにリリースされたiOS 15の新機能により、通常5GBまで無料で使えるiCloudのストレージが、iPhoneの一時的なバックアップデータをとるための必要な容量を3週間無料で使えるようになりました。
つまり、有料iCloudストレージを契約していなくても、機種変更に限り無料でiCloud上にバックアップデータ保存できるので、これを使わない手はありません。
iPhoneの「設定」アプリを開き、一番上のAppleアカウント表示をタップし、一覧から「iCloud」をタップします。
続いて、「iCloudバックアップ」をタップして、「今すぐバックアップを作成」をタップします。
iPhone本体の保存容量や通信速度にもよりますが、10〜15分程度でバックアップ作成完了すると思います。
通信容量を消費してしまう恐れもあるのでWi-Fi環境下で実行することをおすすめします。
新端末にてApple IDでログインすると、このiCloudへ保存したバックアップデータを復元できます。
2、LINEのアカウント引き継ぎ
もはや国民的SNSアプリとも言うべきLINE、普段から家族・友人・コミュニティの連絡ツールとして使っているユーザーも数多いかと思います。
LINEのこれまでのトークしたデータを消えることなく新端末へスムーズに移行するために、「アカウント引き継ぎをON」にしておきます。
LINEアプリを開き、下メニューバーの「ホーム」を選択、右上の歯車アイコン「設定」を開き「アカウント引き継ぎ」をタップします。
「アカウントを引き継ぐ」をONにすると、確認画面がでるので「OK」を選択すると、アカウント引き継ぎ状態へ移行します。
ただし、アカウント引き継ぎ状態は36時間の時間制限があります。
この時間内に新端末でLINEアプリを開くと、電話番号入力・SMS認証・パスワード入力を経て、これまでのデータがそのまま復元されます。
3、Apple Watchのペアリング解除(バックアップ)
iPhoneと一緒にApple Watchを使っているユーザーは、Apple Watchのペアリングも解除しておきましょう。
「Watch」アプリを開き、左上の「すべてのWatch」を選択後、ペアリング解除したいApple Watchの「i」インフォメーションアイコンをタップします。
「Apple Watchとのペアリングを解除」を選び「(端末名)のApple Watchとのペアリングを解除」を選びましょう。
Apple Watchは連携しているiPhoneとのペアリングを解除することで、Apple WatchのバックアップデータがiPhone内へ保存されます。
先ほど解説したiCloudへのバックアップデータ保存内に、このApple Watchのバックアップデータも含まれているので、新端末へ移行後もApple Watchのデータをそのまま移行できます。
モバイル通信プランを契約しているユーザーは、モバイル通信プランをApple Watch本体へ残しておくと、移行がスムーズです。
4、Suica・Pasmoなど電子マネーやクレジットカードの待避・バックアップ
Apple Payの中に、SuicaやPasmoといった電子マネーなどを登録し、キャッシュレス決済を使っているユーザーは、電子マネーのバックアップや待避作業も重要です。
特に交通系電子マネーであるSuicaやPasmoを使っているユーザーは、必ず旧端末からSuicaやPasmoを削除(待避)しておきましょう。
SuicaやPasmoは、Walletアプリから削除するとiCloudサーバーへ情報が待避されます。
旧端末から消えてしまうので心配になるかもしれませんが、サーバーへ情報がバックアップされているので、再度新端末で復元が可能です。
一連の流れを簡単にまとめた図を載せておきます。
上記図の④の削除(待避)が、iPhone機種変更前に事前に行っておく準備作業となります。
「Wallet」アプリを開き、対象のSuicaやPasmoを選択し、右上の「・・・」メニューアイコンをタップします。
詳細メニュー下の方にある「このカードを削除」を選択し、再び「削除」をタップします。
これで一時的にiPhoneからSuicaなどが削除され、消えてしまいますが、あくまで見えない状態になっているだけであって、iCloudのデータサーバーにしっかりと保管されています。ご安心を。
5、ワンタイムパスワードアプリの利用解除
最近は2段階認証を行うネットサービスなども増えていますが、特にアプリ上のワンタイムパスワードを利用したサービスには注意が必要です。
これらは旧端末にインストールしているワンタイムパスワードアプリと紐付いているため、ワンタイムパスワードアプリの利用解除設定や、バックアップコードの保存など、それぞれにおける解除設定やバックアップ作業が必要となります。
詳細は、各種ネットサービスの2段階認証により方法が異なるので、利用サービスのマニュアルや解説などを確認しておきましょう。
余談ですが・・・
筆者は地方銀行系のネットサービスでワンタイムパスワードを利用していますが、旧端末での解除設定をしないまま新端末へ移行したらログインができなくなり、銀行窓口を経由して復旧作業に1週間ほどかかりました。
最悪使えなくなるケースは少ないと思いますが、これらワンタイムパスワードアプリは事前の解除設定やバックアップ作業により、労力なくスムーズに移行できると思うので、必ず確認しておきましょう。
6、ゲームアプリ等のセーブデータのバックアップ
アプリゲーム・ソーシャルゲームをプレイしている方は、ゲームアプリのセーブデータもバックアップできているか確認しておきましょう。
大概は、ゲームアプリのクラウド上にバックアップデータが保存されている場合が多いようですが、大事なセーブデータが消えてしまっては元も子もありません。
プレイしている公式サイトなどから、機種変更時のセーブデータ移行やバックアップなど、事前にチェックしておきましょう。
7、SIMカードを抜く
データ系のバックアップと異なり、意外と忘れてしまいがちなのがSIMカードの引き抜きです。
キャリアや専門店で下取りする場合はスタッフが手順に基づいてSIMカード残りを確認してくれると思います。
しかし、最近は、フリマアプリ等で端末をリセールする人も多く、自分自身で旧端末を取引する場合、SIMカードを残したまま売買してしまうケースも多いようです。
旧端末の設定やデータをバックアップし、旧端末の完全削除・リセットが完了したら、最後にSIMカードも必ず抜くことを忘れずに!
まとめ
iPhoneを機種変更する場合、データバックアップを事前にしっかりと行っておくことで、新端末でもスムーズに旧端末のデータを引き継げます。
今回解説した手順は代表的なアプリやサービスに限るので、特に利用頻度が高いアプリやサービスについては個別にバックアップや移行手順を確認しておくことをおすすめします!