Yahoo!ニュース

【野球・K-POP】大谷翔平選手訪韓で注目!国歌独唱したのは日韓W杯テーマ曲に参加した歌姫

西嶋広美翻訳者(韓国語)/フリーライター
大谷翔平選手訪韓で注目!国歌独唱したのは日韓W杯でテーマ曲歌った歌姫

去る3月20日と21日、韓国ソウルにある高尺(コチョク)スカイドームにて、MLB(メジャーリーグベースボール)の開幕戦「MLBソウルシリーズ2024」が行われました。大谷翔平選手と山本由伸選手が所属するロサンゼルス・ドジャースとダルビッシュ有選手と松井裕樹選手が所属するサンディエゴ・パドレスが熱戦を繰り広げ、日本のみならず韓国でも話題を独占しました。

そんな中、両日のオープニングセレモニーにも注目が集まりました。

■第1戦/国歌独唱はリナ・パーク、祝賀公演は日本人がいるaespa

ステージマイクのイメージ画像
ステージマイクのイメージ画像

まず、20日の第1戦で米韓の国歌独唱を担った歌姫がいます。彼女の名前はリナ・パークさん(48/韓国名:パク・チョンヒョン)。韓国系アメリカ人で、韓国では1998年にデビューしました。ずば抜けた歌唱力から「R&Bの妖精」「アジアの歌姫」などと呼ばれています。

実は日本との縁も深く、2002年に開催されたサッカーW杯(日韓開催)では公式テーマソングを歌いました。当時、Voices Of KOREA/JAPAN(ヴォイセズ・オブ・コリア・ジャパン)というプロジェクトユニットが結成され、日本からはCHEMISTRYとSoweluさんが、そして韓国からリナ・パークさんとBrown Eyesが参加しました。リナ・パークさんはその後、日本デビューも果たしています。

そして、祝賀公演を行ったのは、人気K-POPガールズグループのaespa(エスパ)です。メンバーには、日本人のジゼル(GISELLE)さんもいます。公演では、発売から4ヵ月経ったいまでもランキング上位を席巻する「Drama」と大ヒット曲「Next Level」をパフォーマンスしました。

■第2戦/国歌独唱はベクヒョン(EXO)、祝賀公演は多国籍グループ(G)I-DLE

K-POPのイメージ画像
K-POPのイメージ画像

21日の第2戦では、人気ボーイズグループEXO(エクソ)のベクヒョンさん(31/BAEKHYUN)が国歌独唱を行いました。歌唱後は日本でも「ベクヒョン」という名がトレンド入りし、その存在感を示しました。

祝賀公演は多国籍グループの(G)I-DLE(ジー・アイドゥル)が担い、ヒット曲「Super Lady」、「TOMBOY」、「Queencard」を披露。彼女たちは”ガールズクラッシュ(※)”の代表格とされ、いまのK-POP界をリードするトップガールズグループの一つです。

※同性にも衝撃を与えるほどの魅力的な女性を意味する

■試合会場には韓流スター夫妻やK-POPアイドルが勢揃い

さらにスタンドでも、韓流スターやK-POPアイドルの姿が多く見られました。

チャウヌさん(ASTRO)、テギョンさん(2PM)、G-DRAGONさん、D-LITEさん(共にBIGBANG)、俳優チソン-イ・ボヨン夫妻、ファン・ジェギュン(KTウィズ/野球選手)-ジヨン(T-ARA)夫妻、“『愛の不時着』カップル”俳優ヒョンビン-ソン・イェジン夫妻、俳優ソン・ジュンギ-ケイティ・ルイーズ・サンダース(Katie Lewis Sounders)夫妻など、韓国のトップスターが挙って試合会場に足を運んでいたのです。

これだけ注目を浴びる背景には、MLBの公式戦が韓国”初”開催であったことや、パドレスに2人の韓国人選手(キム・ハソン選手、コ・ウソク選手)が所属していることがありました。

それから何より、大谷選手の存在も大きかったようです。私(筆者)は長年、韓国のスポーツニュースも見ていますが、日本人のスポーツ選手がこんなにも熱い歓迎を受け報道されるのは、あまり目にしたことがありません。それだけ、大谷選手が世界的スーパースターであることを意味します。

一方、白熱した試合結果は第1戦が5-2でドジャースが、第2戦は15-11でパドレスが勝利しました。

↑リナ・パークさんの大ヒット曲「夢に(クメ)」歌唱シーン/KBS「ユ・ヒヨルのスケッチブック」2022/02/11放送分(公式より)

「夢に」は2002年リリース。韓国で20年以上経ったいまでも愛される名曲です。私も大好きな1曲です!

翻訳者(韓国語)/フリーライター

小学生の頃から韓国が大好き!“韓国歴”は30年以上。神田外語大学韓国語学科卒(在学中「韓国外国語大学校」に交換留学)。大学卒業後は約18年間に渡り、韓流ポータルサイトのニュース記事(芸能・政治・経済・社会・スポーツ・北朝鮮)翻訳&コンテンツ企画業務に従事。インタビューや取材記事なども多数執筆。現在はフリーランスの翻訳者&執筆家(writer)として活動しています。

西嶋広美の最近の記事