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【大阪・天満】名店「スフィーダ」がエンタメ感あふれる新店「アニュ」にリニューアル♪

西倫世ライター(大阪市)

大阪・天満で愛されてきたレストラン「sfida(スフィーダ)」が7/15の今日、リニューアル。イノベーティブフュージョン「anu(アニュ)」として生まれ変わりました。

試食会にご招待いただいたので、そのときのお料理をご紹介します。

最後に開業キャンペーン(ランチがお得な価格になります)のお知らせも書いているので、少し長いですが流し読みでもいいので、最後までご覧ください!

JR天満駅から南東へ徒歩6分、堺筋線扇町駅4号出口から徒歩7分ほど
JR天満駅から南東へ徒歩6分、堺筋線扇町駅4号出口から徒歩7分ほど

まず、お店について。前店「スフィーダ」が掲げていた「生産者の方と共に創る」という想いはそのままに、より“のエンターテインメント”を体感できるにようになった「anu(アニュ)」。生産者の思いをありのまま料理として表現し、食材の持つポテンシャルが引き立つ一皿に仕上げているそうです。

シェフの末広 匡識(すえひろ ただし)さん
シェフの末広 匡識(すえひろ ただし)さん

シェフは末広 匡識(すえひろ ただし)氏。専門学校卒業後、2005年に神戸のイタリアンで料理の世界へ。2007年に大阪のアルチェントログループに入社し、2017年「スフィーダ」のシェフに就任。

N.Y.3シェフとわれるデーヴィッド・ブーレイ、スペインのエチュバリとのコラボなど、世界の著名レストランシェフとの交流を深めながら、和やフレンチ、イタリアンの技法を柔軟に取り入れ、素材の魅力を最大限に引き出す料理を表現し続けています。

カウンター席は10席
カウンター席は10席

入口入ってすぐの場所にはL字型のカウンターが。オープンキッチンならではのライブ感が楽しめそうです。

個室(最収容数 12名、2室に分割可能)
個室(最収容数 12名、2室に分割可能)

窓際にはグループでの会食にぴったりのテーブル席が。扉で仕切られているので個室感覚で利用できそうです。

ではお待ちかね!お料理のご紹介です。試食会ではディナーコースをいただきました。

(食材は都度変わると思うので、参考程度に)

とうもろこしのスープ
とうもろこしのスープ

1品目は、とうもろこしのスープ。昼夜の寒暖差がある山梨甲府盆地で栽培された「きみ姫」という品種で、糖度が高いのが特徴。

収穫した日に発送してもらったそうで、テーブルにサーブしてもらった時点で、ふんわり甘い香りが。とうもろこしに水と塩しか加えていないそうで、とうもろこしの優しい甘さが堪能できます。

調理器具も特殊で、スープは“魔女鍋”の異名を持つ、淡路島の作家さんがスープをおいしくするために考案した鍋。圧力鍋と同じぐらい熱が入りやすく、独特な形状が熱をしっかり対流する設計になっているそうです。

剣先イカの前菜
剣先イカの前菜

2品目は剣先イカの前菜。イカはしっかり寝かせてうま味・甘みを引き出し、表面に細かく包丁を入れることで、より味が伝わりやすくなっています。

イカの甘味を引き出すための塩味をキャビアで代用。イカ肝ソースの苦味、オクラ&白きゅうり&マイクロセロリなどのマリネの酸味とのマリアージュも見事です。

玉ねぎチーズケーキ
玉ねぎチーズケーキ

3品目は玉ねぎのチーズケーキ!これ、私が一番感動したお料理です。材料は淡路島のたまねぎ「あまたまちゃん」とブルターニュ地方のクリームチーズ。見た目はチーズケーキらしい色ですが、食べると飴色玉ねぎを食べているような華やかな甘さ。

添えられているキャラメルソースも絶品で、こちらは皮ごと焦がした玉ねぎで作っているそう。ひとくちで食べ切れるサイズですが、食べ終わりたくなくて少しずつ味わいました。

蟹の冷製パスタ
蟹の冷製パスタ

4品目は蟹の冷製パスタ。蟹味噌と和えた北海道産毛蟹の身がたっぷり。スダチの香りが冷製パスタの爽やかさを際立たせています。

蟹の殻でとった出汁のコンソメジュレ、マイクロ春菊も添えられていて、食感のアクセント的に使われた枝豆の味の濃さにも、ひそかに驚きました。

琵琶マスのカダイフ揚げ
琵琶マスのカダイフ揚げ

5品目は、シェフ自らが琵琶湖で釣ったというマスのカダイフ揚げ。燻製されたマスはしっかり脂がのっているものの味わいはくどくなく、くちどけが良かったです。目の前でかけてくれた、自家製マヨネーズはレモンが香る爽やかな後口。

スモーキーな香りで身がしっかり甘いマスと軽やかな酸味のマヨネーズの組み合わせがおいしかったです。

鱧のパスタ
鱧のパスタ

6品目、2度目のパスタは温製です。ふっくらした鱧の身だけでなく、皮、骨まで余すことなく使ったパスタで、今の時期は卵も入っていました。

具は鱧と白ねぎだけとシンプル。フォークでくるくるすると、青柚子の香りがふわ~っと漂います。

鮎のコンフィ
鮎のコンフィ

創作性の高さで驚いたのが、7品目の鮎のコンフィ。奈良産の鮎を93度という低温で6時間かけて火を入れているそう。この温度、時間は末広シェフが試作を重ねてたどり着いた値で、身がパサつかず、でも骨まで食べられる絶妙な焼き加減でした。

「鮮度のいい鮎は瓜のような香りがするから」と、合わせるソースに石川県の加賀野菜である加賀太きゅうり、アンデスメロンを使用。組み合わせは意外でしたが、確かに鮎との馴染み方が自然!

奈良の川で釣った鮎の塩焼きをいただいたことがありますが、瓜の香りを感じ取ることはできず、やっぱりシェフは繊細なのだなと、あらためて。。。

門崎丑
門崎丑

メインディッシュは岩手県のブランド牛・門崎丑。部位はイチボなのでとってもやわらか。低温でゆっくりと火を入れ、さらに高温のオーブンで芯温を上げると、肉本来の味わいや香りが生まれるそうです。さらに七輪で香ばしく焼き上げてあたたかい状態に。

ソースは牛の骨や筋、野菜の煮汁がベースで、香ばしい甘さ。苦味のある赤からし菜、食感と酸味がいい具合の万願寺とうがらしのサルサがトッピングされていて、高級な塊肉にサルサソースというのもおいしい組み合わせだと思いました。

シメはなんと焼きおにぎり。おにぎりに混ぜ込んだ焼きナスが、ほんのりスモーキーな香りを漂わせています。門崎丑のミンチで作った肉みそはスパイス入り。スパイスの詳細はわかりませんが、カレー風味で、頭皮がほんのり汗ばむくらいの辛さでした。

パイナップルのかき氷
パイナップルのかき氷

スイーツは、パイナップルのかき氷。ハニーグロー、ピーチパイン2種のパイナップルの氷に、ヨーグルト味のパンナコッタをトッピングしライムゼストが振りかけられている爽やかな一品。グラスの底には2種のパイナップルの果肉も!

シメのおにぎりがスパイシーなので、トロピカルフルーツを使ったスイーツにしたそうですよ

ハーブティーはレモンミント
ハーブティーはレモンミント

最後はあたたかいお茶をいただきました。有機コーヒー、アールグレイ、ハーブティー×2種、ジャスミン茶の計5種から選べました。

お茶だけがくると思っていたのに。くるみとキャラメルのヌガーを添えてくれて感激!ヌガー大好きなので嬉しかったです。

ワインとのペアリングも可能で、2~3皿ごとに料理に合うワインを提供してくれます。私はワインに詳しくありませんが、ソムリエさんの説明を聞きながらお料理をいただくのはとても楽しい時間でした。

ワインごとに異なるグラスを出してもらえて、グラスごとに口当たりや香りの広がり方が違うと体感できたのも貴重。アルコールに弱い体質ですが、やっぱりワインは興味深く、もう少し勉強してみたいと思いました。

開業を記念して7/15(金)~10/14(金)まで、平日のランチが通常10,890円 → 8,470円(税サ込)と2420円もお得。時間は11:30〜14:30(最終店 12:30)です。

お料理はどれも素材そのものが主役。でも素材のポテンシャルを活かすためには、あまり手を加えないのではなく、素材を活かすための手間暇があるんだなと勉強になりました。

とびきりおいしくて、新しい発見もある素敵なレストランです。機会を見つけてぜひ♪

★anu(アニュ)
住所/大阪市北区同2-4-25 T.D.M.1F
電話/06-4800-4888
営業時間/11:30〜14:30(最終店 12:30)、17:30〜22:00(最終店 19:30)
定休日/水曜予定
席数/カウンター10席、個室(最収容数 12名、2室に分割可能)
料金/ランチコース10,890円、ディナーコース15,730円
ドリンク ペアリング+10,890円、グラスワイン1,452円〜、ボトルワイン8,228円〜
※すべて税サ込
お店のInstagram/https://www.instagram.com/anu_osaka/

ライター(大阪市)

大阪在住のフリーランスのライター。コーヒーと甘いものが好きなので、カフェを中心に、気になるお店の情報を発信します。

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