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【洲本市】珈琲、洋菓子、パンすべてにこだわる漁協改装カフェ・大六珈琲

ノギストアライター・デザイナー・建築家(南あわじ市・洲本市)

波に揺られる漁船と通りすがりの野良猫。
ゆったりと移り変わっていく漁港の風景と、一杯のカフェラテが心を落ち着かせてくれる。

2023年1月洲本市にオープンした、漁協改装カフェ「大六珈琲」に行ってきました。

漁師の屋号をそのままに漁協を改装した新しいカフェ

五色町漁協から譲り受けた建物をリノベーションした「大六珈琲」。設計士さんのアイデアで、佇まいから土壁や梁まで漁協の雰囲気をそのまま残しています。席は景色を楽しめる1階席と中2階席があります。

「大六珈琲」のシンボルは漁港を眺められるロケーション。
波に揺られる漁船と海を眺めながら、時間を忘れられる空間です。

代々続く漁師の屋号「大六」をそのまま店名にした「大六珈琲」。現役漁師のお父さん、パン教室をしていたお母さん、バリスタ兼パテシエの息子さんの大西さん一家で家族経営されています。ちなみに家族全員が調理師学校を卒業しています。

お母さん:「リノベーションした内装だけでなく、夫と息子のこだわりで日本初導入のグラインダーや日本に数台しかないエスプレッソマシーンも大六珈琲の自慢です!」
エスプレッソマシーンはがきめ細かい蒸気スチームを放出できるのが特徴。牛乳を使用しても薄まらず、絶妙な甘さで提供が可能です。

息子さん:「僕の一番のおすすめはカフェラテです。スタンダードな淡路島牛乳、南あわじ市のカフェ「ふくカフェ」さんに特注で焙煎してもらったオリジナルブレンドのスペシャリティ珈琲だけを使用しています。珈琲の香りと牛乳の甘さ、ラテアートを楽しんでください!」

カフェラテだけじゃない!こだわりすぎなパンと洋菓子

珈琲類だけでなく、洋菓子とパンにも大西家のこだわりが詰まっています。
フランスで修行をされて帰郷された息子さんが作る洋菓子は食感、味、素材まで自分が納得したモノだけを提供するこだわり様。

息子さん:「カヌレは、ラム酒と奄美大島の砂糖を効かせた味付けにしました。焼き菓子専用の粉を使って、焼きはしっかりめで、サクサク食感に仕上げています。我ながらテリっとしたこのエッジがたまりません!お持ち帰りしていただいて、ご自宅でワインのお供にもおすすめです」

「フィナンシェはサクサクでジューシーな焼きたてを味わっていただきたいので、基本的に朝の焼き立てしか提供しません。素材は、淡路島の北坂たまご、淡路島牛乳、兵庫県産の増田製粉の「赤煉瓦」を使っています。しっかりとアーモンド感を出して、焦がしバーターで風味づけしています」

お母さん:「ベーグルは国産北海道小麦、湯だね生地を使い、低温長時間発酵で作っています。もちもちなのに歯切れが良い食感になるように試行錯誤しました。ずっしりとボリュームのあるベーグルです!油脂と白砂糖は不使用です」
このほかにもショートケーキや季節限定のバスクチーズケーキなども人気商品のひとつ。(2023年6月時点)
今後もこだわりが詰まったメニューを考案していくそうです。

カフェ営業未経験の不安が今は楽しさに

「大六珈琲」はお父さんが勢いでこの物件を購入したことからスタートしました。
お母さん:「カフェ営業もしたこともないのに家族だけでスタートして、はじめはとても不安でした。オープンから半年経ちようやく常連さんもできてきて楽しくなってきましたね。これからも落ち着いた雰囲気を大切にしていくので、安心して来店してほしいです」

大西さん家族が笑顔で出迎え、笑顔で送り出してくれる「大六珈琲」。
サワラ漁が盛んな五色町都志漁港に、人と風景と珈琲に癒される名店が誕生していました。

大六珈琲
住所:〒656-1304 兵庫県洲本市五色町都志万歳494−1
営業時間:平日11時00分~17時00分
     土日祝10時00分〜 17 時00分
instagram:@dairokucoffee 、@dairoku_coffee_awajisi
※お支払いは現金のみとなります。

ライター・デザイナー・建築家(南あわじ市・洲本市)

兵庫県の淡路島で“新しい発想や物を手元へ“をコンセプトに、創業した個人商店です。 ライター・建築・インテリアデザイン・グラフィックデザイン•ブランディングをしています。 淡路島で素敵な事業をする人々の紹介、生活を豊かにするデザインをお届けします。

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