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帰ってきたPRGRの”元祖ぶっ飛びスプーン”はやっぱり飛ぶのか?

野村タケオイラストレーター・ライター

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。

先日PRGRさんからegg spoon BLACKという3番ウッドが発売されました。

実はこのクラブ、2008年に発売され、片山晋呉プロや谷原秀人プロなどが試合で使って話題になったeggスプーンを現代の技術で再構築したクラブなんです。

egg spoon BLACK ロフト15度と13.5度がある。
egg spoon BLACK ロフト15度と13.5度がある。

当時もかなりのぶっ飛びスプーンということで人気でしたが、打音がかなり独特な高い音だったんですよね。ゴルフ場中に響き渡るような「カポーン」みたいな音。

13年ぶりに戻ってきたeggはそのあたりどうなっているんでしょうか?飛距離性能はさらにアップしているのか?コースで試してみました!

初代と並べてみた!

左がegg spoon BLACK、右が初代eggスプーン
左がegg spoon BLACK、右が初代eggスプーン

初代のeggスプーンと新しいegg spoon BLACKを並べてみて驚いたのは、ほぼ同じ形ってこと。カラーリングやフェースの見え方は若干違うものの、ほとんど同じ形。これで性能がアップするの?って思っちゃう。

しかしegg spoon BLACKのほうがクラウン部分がツートンカラーになっていて、方向性は出しやすいですね。

形状的にはけっこう構えやすく、方向性も出しやすい
形状的にはけっこう構えやすく、方向性も出しやすい

いや〜やっぱり飛びますわ!

さっそく打ってみました。僕がまず打ったのはegg spoon BLACKのロフト15度。シャフトは専用のDiamana FOR PRGRのフレックスはM-43(S)。

いや、驚きました。地面から打ってもしっかり球が上がるし、ロースピンでぶっ飛びます。これは68.5gものタングステンをソール後方部に配置したことと、Slash Grooveというソール前方部のスリットが効いているんでしょうね。やっぱ構えてみた感じは似ていても、かなり進化しているようです。

フェース側の溝がSlash Groove。これにより高打ち出し角と高初速を実現している。
フェース側の溝がSlash Groove。これにより高打ち出し角と高初速を実現している。

心配していた打音ですが、これはもう初代とは別物で、低めの音でかなりいい感じ。サウンドリブをヘッド内部に配したらしく、それが効いてますね。打感も弾き感がありながらもしっかりした感じ。とにかく直進性の高い球が打てました。

ティアップして打ってみると、中断道でとにかく前に前に飛ぶ弾道。ドライバーいらないんじゃない?ってくらいの飛距離です。僕が打っても230ヤードくらいは飛んでいました。

シャフトもクセがなくて振りやすいですが、M-43だとけっこうしっかり感を感じます。地面から打つことを考えたら、もう少し柔らかいM-40(SR)のほうが楽に打てるような気もしま

専用シャフトのDiamana FOR PRGR
専用シャフトのDiamana FOR PRGR

13.5度はかなりハードっす。

で、次にロフト13.5度のモデルを打ってみましたが、これはもうかなり手強い。ティアップすればけっこう低めの弾道でかなりランが出そうな球が打てますが、さすがに地面からでは僕のヘッドスピードではボールが浮きません。これは最低でもヘッドスピード45m/sくらいは必要でしょうね。

初級者向きのクラブではないと思いますが、中級者以上のゴルファーなら十分使いこなせるクラブだと思います。

最近はぶっ飛びスプーンが各社から発売されていますが、その中でもこのegg spoon BLACKは本命になるんじゃないでしょうか。すでに契約外の男子プロが何人もバッグに入れているとのことなので、これから人気がもっと出てくるんじゃないでしょうか。

イラストレーター・ライター

ゴルフバカイラストレーターです。最近はイラストだけではなく、いろんなゴルフ関係の記事も書いております。YouTube「野村タケオのゴルフバカTV!」ブログ「野村タケオのゴルフバカな話」

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