みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。

最近のJLPGAって凄くないですか？どんどん若いプレーヤーが活躍するし、優勝までしちゃったりして。先日行われた今シーズン2戦目のメジャー「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」でも新人の川﨑春花プロが優勝しました！なんと彼女はまだ19歳！プロ転向後11戦目でのメジャー制覇でした！本当に凄い！

そんな川﨑プロが使っているアイアンは「ミズノプロ719」なのですが、シャフトがなかなかレアなものを使っているんです。それがシンカグラファイトの「LEXIA IL7（レクシア）」という聞き慣れないカーボンシャフト。いったいどんなシャフトなのでしょうか？

知る人ぞ知るシャフトメーカーの10勝目！

シンカグラファイトというのは、ギア好きにはおなじみの「LOOP」というシャフトを作っている会社で、その「LOOP」に次ぐ新しいシリーズが「LEXIA（レクシア）」なんです。

シンカグラファイトのシャフトは女子プロに使用者が多く、地シャフトメーカーながらLPGAで10勝もしています（ステップアップツアー含む）。そして記念すべき10勝目が、なんとメジャー大会ということだったんです！

「LEXIA IL7」は番手ごとに設計が違う？

では川﨑プロが使っている「LEXIA IL7」ってどんなシャフトでしょうか？「LEXIAアイアンシャフト」には50g台の「IL5」、60g台の「IL6」、そして70g台の「IL7」の3種類があります。川﨑プロが使っている「IL7」は70g台ながら「LEXIAアイアンシャフト」の中では一番重いモデルってことになります。

5番〜7番用は「IL7 LT」という名前で弾道の高さや飛距離性能をアップするような性能になっており、8番から下の番手は「IL7 HV」という名前で、操作性や飛距離の安定性を高めた設計となっています。

長い番手用の「LT」は重量72g、振動数が279cpm（5番）、短い番手用の「HV」は重量75g、振動数が290cpm（8番）となっています。キックポイントやトルクは公表されていません。

さっそくコースで使ってみました！

さっそく5番からPWを「LEXIA IL7」で打ってみました。普段100g前後のシャフトを使っている僕にとっては、70g台というのはかなり軽いってことになります。しかしワッグルしてみても、そこまで軽さは感じないですね。けっこうなしっかり感もあります。

まずは6番アイアンを打ちましたが、しなりはあまり感じないのですが、ボールはしっかりと上がってくれます。中間から先が少し動くのかもしれませんが、スッとボールを拾って上げてくれる感覚。でも先が動きすぎるような感じはなく、とても素直な動き。暴れる感じもしません。

フルスイングのときには、ほんの少し軽さを感じてしまうときもありますが、頼りなさというのは全くなし。気持ちよくフィニッシュまで振り切れます。

飛距離はいつもよりも半番手くらい飛んでるでしょうか。

次に9番アイアンを打ちましたが、これはさらにしっかり感がありますね。意外と手元側に重さも感じるし、あまりしなりを感じません。これはかなりハード目なシャフトに感じますね。

シャフトが余計な動きをしないので、自分が振りたいように振れるシャフトです。たしかに飛ばすよりもコントロールという感じ。

「LT」「HV」ともに、打点がブレてもシャフトがねじれることなく、しっかりとボールを押し出してくれるので、曲がり幅や距離の落ち込みも少ないと思います。このあたりはカーボンシャフトの良いところですね。

大型ヘッドにもおすすめかも！

カーボンシャフトなので、打感はどの番手もマイルドで気持ちいいです。「IL7」はシルバーカラーなので、スチールシャフトから移行しても違和感ないんじゃないでしょうか。

軽量ながら、けっこうしっかり感があるので、「IL7」を使うならヘッドスピード40s/mくらいは必要なんじゃないかと思います。それよりも遅い人は「IL6」がいいかも。

僕は本間TW747Vxというミッドサイズの軟鉄鍛造ヘッドに挿れて試しましたが、大きめのヘッドに挿れてもかなり相性がいいんじゃないかと思います。

川﨑春花プロがメジャーを制したアイアンシャフトを試しましたが、とても扱いやすかったです。重量の割にしっかり感があるので、シャープに振れて飛距離も伸びそう。個人的には80g台があったら、それも試してみたいな〜なんて思いますね。

なかなか扱っているショップが少ないかもしれませんが、試打会等もやっているみたいなので、機会があったら試してみてください！

シンカグラファイト公式サイト