【市原市】千葉県ブランド野菜「姉崎だいこん」のふる里「たねや泉水農園」さんで農家の畑ごはんはいかが？
数々のメディアに取り上げられ、以前から気になっていた「農家の畑ごはん たねやキッチン」さんのキッチンカーを求めて1月11日に市原市深城にある「だいこんの里 たねや泉水農園」さんへ出かけてみることにしました。
ビニールトンネルの下に育つ「姉崎だいこん」の畑が広がる場所。
ビニールハウスとのぼり旗のその先には、想像していた農家さんのお家とは全然違う、洋風の素敵な建物のパーゴラの下にキッチンカーを発見しました。
呼び鈴を押すと「お待たせしました～」と元気に迎えてくださったのは、泉水淑子（せんすいとしこ）さん。2014年に農家に嫁いできたという泉水さんは、好奇心から従業員の一番下っ端として、種まきから参加し農業に携わる中、野菜の廃棄の多さや農業の現実と向き合うことになったということです。
ちょっと形がいびつと言うだけで廃棄になる野菜やくだものを放っておけずに、先ずは畑の真ん中で無人販売を開始。（現在は上の写真のような無人販売所を設置）「姉崎だいこん」をより多くの人に知ってもらう取り組みは、農林漁業者が自ら加工・販売・サービスを手掛ける六次産業事業化計画認定にまで発展したということです。驚くべき知識と行動力の裏には「IT業界20年という経験があったから」とサラッと話す泉水さんがかっこよすぎです。六次産業を活かし大量の大根を使う手段の一つとしてキッチンカーの運営に辿り着き2022年「農家の畑ごはん たねやキッチン」さんをスタートさせたということです。
「だいこんの里 たねや泉水農園」さんでは、10月から5月まで「姉崎だいこん」を生産しているそうです。霜が降りる12月から2月は、大根が凍らないように糖分を作るので更に甘くなるそうですよ～！ そんな今が旬の「姉崎だいこん」を使った農家の畑ごはんが食べられる「農家の畑ごはん たねやキッチン」さんのメニューがこちら。
2020年に野菜ソムリエの資格を取得した泉水さんが考えた、身体にやさしいオリジナルメニューの数々どれも魅力的ですね～！
せっかくなので大根の畑に囲まれたビニールハウスの中でいただくことにしました。
この日は風が冷たくて日差しも弱かったのですが、ビニールハウスの中は快適！ 「大根ポタージュスープ」・「農家牛すじ大根カレーライス」・「ゆずジンジャーティー」をいただきましたよ。
姉崎だいこんを使った人気「大根ポタージュスープ」は、「たねやキッチンレシピ」としてテレビや雑誌でも公開されています。クリーミーで甘みがあるポタージュスープ、冬はほっこりあったまり、夏は冷製でいただけるそうです。
「農家牛すじ大根カレーライス」は半熟の揚げ目玉焼き付きのボリュームある一品。無水調理で大根の水分だけで牛すじを煮込んだ旨みだらけのカレーは24種類のスパイスを使用したオリジナルスパイスカレーです。大根の他にもお野菜をたっぷり使い、10時間以上煮込むそうなので一度に大量には作れないそうです。牛すじだけでなく豚肩ロースと豚バラも使っているという贅沢で手間暇かけた絶品カレー、ぜひ一度食べてみてほしいです。鬼おろしの大根の食感も楽しめますよ～！
「ゆずジンジャーティー」もオリジナルレシピの薬膳ドリンクです。「薬膳効果が期待できる複数のスパイスの入ったシロップとスーパー生薬と言われる乾姜を加えたゆず茶」でからだがぽかぽか温まります。使う素材から食べる人の身体のことまで考えた独自のオリジナルメニュー。考案から調理、そして想いが伝わりやすいイラスト作成まで手掛ける泉水さんには驚かされることばかりです。
更に驚くことに、収穫後の泥にまみれた大根を一本一本手洗いでピカピカにした後に納品まで行っているそうです。多い時には150本から200本の大根と向き合うとか…。そんな手作業の最後には思い入れのある大根に手作りの「姉崎だいこん」シールを貼るそうです。
霜にも負けないで青々と育ってくれる青菜と大地に守られた「姉崎だいこん」はとってもふくよかです。特に12月29日に出荷されるお正月用の「福（29）大根」は、売り切れ後免の大人気だそうですよ。来年は忘れずにだいこんの里さんにある無人販売や直売所で手に入れたいものです。無人販売や直売所の詳細やキッチンカーの稼働状況はたねや泉水農園さんの公式ホームページやInstagramをチェックしてみてくださいね～！
大根の季節が終わると「姉崎メロン」や「姉崎すいか」の販売が始まるそうです。凍らせたすいかを削った「スイカ氷」などの夏メニューも楽しみです。市原が誇る本物の味を知らないなんてもったいないです。まだ食べたことがない方は「農家の畑ごはん たねやキッチン」さんのメニューやご自身のレシピで「姉崎だいこん」をぜひぜひ食べてみてくださいね！
