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【王寺町】王寺駅前のカフェTHE-OでロボットOriHimeによるリモート接客スタート

にゃんこWebライター(香芝市・広陵町)

王寺駅前にあるカフェ「THE-O(ジオ)」では、遠隔操作で接客を行うロボット「OriHime」を導入し、難病や重度の障がいなどの理由で外出が難しい方が働ける場としての運営をスタートします。

2023年10月5日、リモート接客スタートとともに記念イベントが行われました。

このイベントは一般の参加もOKだったため、私も出席させていただくことに。

報道関係者の方がいっぱい来ていたので「私、場違いじゃないの?」と不安になりましたが、一般参加の方も少なくなかったのでホッとしました。

記念イベントに参加しました

記念イベントでは、このカフェを運営しているHIRAKUホールディングス株式会社 代表取締役・中岡氏による事業内容の説明及び、今回の取り組みに関する思いについて聴かせていただきました。

中岡氏(左)と吉藤氏(右)
中岡氏(左)と吉藤氏(右)

この会社は発達障がいを持つ人を未就学から社会人まで、トータルな支援を行なっている支援施設を運営しているとのこと。中岡氏が痛感したのは「障がい者の雇用が進まない」ことでした。

そこで、「既存の雇用先に障がい者の方を送るより、福祉の会社が『障がい者にやさしい雇用先』を作ろう」と発想を転換したそうです。

そのような経緯で運営が始まったお店のひとつが今回、OriHimeを導入することにしたこのカフェです。カフェの他に、焼き肉店がすでに1店舗目としてオープンしています。

また12月には生駒に「豆から作るチョコレート専門店」をオープンするとのこと。いずれはこのカフェにもチョコレートのメニューが増えますよ、というお話も。

雇用先が増えたら系列店舗もメニューが充実していくなんて素敵ですね。お互いに成長し合うみたいな感じで。

開発者のお話や、デモンストレーションも

イベントではOriHime開発者である株式会社オリィ研究所代表の吉藤オリィ氏も来られ、OriHimeの開発経緯や、テクノロジーを駆使することで見える可能性についてのお話を伺いました。

「できることがひとつ増えると、その人の『やってみたい』が増えていく」という話が印象的でした。

OriHimeシートでデモンストレーション
OriHimeシートでデモンストレーション

そしてもちろん、OriHimeのデモンストレーションも。

遠隔操作でOriHimeを扱う人をパイロットと呼びますが、今回のイベントではご自宅から3名参加し、ごあいさつがありました。

そのうちのおひとりの方はまるで声優さんのような、とってもかわいい声の方。

これからは時々、カフェでOriHime越しにお会いできるのですね。

稼働開始後は

当面は3人(OriHime3体)で稼働するとのこと。

「OriHimeシート」という席が設置されますが、予約制ではなく、お客さんが立ち寄った時にシートが空いていればその席を利用し、OriHimeを体験できます。

「日常の世界にたまたまいるOriHime、というスタンスを大事にしたい」ためだそうです。

おすすめのモーニングセット・STEAM BREAD“蒸し” 税込600円
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王寺駅を利用する方や近くに行く用事のある方、モーニングを食べるついで、コーヒーやカフェオレでちょっと休憩ついでに、OriHimeと接する体験をしてみるのはいかがでしょうか。

このような働き方がいつかどこでも当たり前になるきっかけになればいいな、そうなれば未来も明るいかなぁ。そんなことを思います。

店舗詳細
THE-O(ジオ) COFFEE & BREAD
住所:奈良県北葛城郡王寺町久度2丁目3-1 リーベル王寺館 1Fオーテラス内
電話番号:0745-43-8265
営業時間:9:00~18:00
休日:日曜・祝日
駐車場:なし
支払方法:クレジットカード、電子マネー、PayPay、Apple Pay、QUICPay
SNS:Instagram

Webライター(香芝市・広陵町)

高校生男子1人と中学生女子1人の子持ち(一番上は今春就職し独立)。本と歴史、古民家と食べることが好きなWebライターにゃんこです。グルメ記事の参考までに⇒胃袋の容量は男子高校生並。家族が食べるスイーツの担当はドラフト会議で決めます。香芝市と広陵町の”えぇとこ”を探して発信していきます。

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