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【慢性膵炎になると現れる症状5選!】-その症状は慢性膵炎のサインかも?-

ご覧いただきありがとうございます。

おがちゃん先生です。

今回は、

『慢性膵炎になると現れる症状5選』

を紹介していきます。

慢性膵炎とは?

慢性膵炎は、すい臓に慢性的に炎症が起こり、

徐々に進行して、硬くなってしまう病気です。

すい臓は、大きく2つの働きがあります。

外分泌がいぶんぴつ)という「膵液の分泌

内分泌ないぶんぴつ)という「血糖値を調節するホルモンの分泌

初期(代償期)は働きが保たれていますが、

進行する非代償期と、外分泌・内分泌

という大切な2つ働きができなくなります。

では、具体的に、

慢性膵炎ではどんな症状が現れるのか?

代表的な症状を5つみていきましょう。

①上腹部痛(お腹の痛み)

1つ目は『上腹部痛』です。

腹痛は、特にお酒を飲んだり脂肪の

多い食事をした後に起こりやすいです。

また、進行して「非代償期」といわれる状態に

なると、腹痛が軽減するのが一般的な症状です。

※これは治っているわけではありません。

②背部痛(背中の痛み)

2つ目は『背部痛』です。

すい臓は、お腹の中でもやや背中側に位置し

ているため、背部痛が起こることもあります。

なかには、腹痛や背部痛といった症状がなく、

進行して検査をしたら慢性膵炎だったという方

もいます。

③食欲不振・吐き気

3つ目は『食欲不振・吐き気』です。

慢性膵炎では、食欲不振吐き気嘔吐腹部

膨満感といった、いわゆる一般的にいう「お腹

の不調」のような症状が起こることがあります。

④外分泌機能障害(体重減少など)

4つ目は『外分泌機能障害』で、

具体的には体重減少脂肪性の下痢などです。

慢性膵炎が進行すると、膵液の分泌が低下する

ため、食べたものを分解する能力が落ちます

これにより栄養が不足し、体重が減少したり、

脂肪が分解されない状態で便に混じり、白っ

ぽい便が出る脂肪便)ことがあります。

⑤内分泌機能障害(糖尿病)

5つ目は『内分泌機能障害』で、

具体的には糖尿病につながることがあります。

慢性膵炎が進行すると、

血糖値を下げるホルモンインスリンの分泌

が低下するので「糖尿病」となってしまいます。

すると口渇喉が渇きやすい)・多飲多尿

などの"高血糖症状"が現れます。

慢性膵炎を予防するには?

慢性膵炎のリスクを高くしてしまう

代表的な原因は「お酒の飲み過ぎ」です。

その他には、喫煙胆石ストレス家族歴

なども危険因子となりますが、なかには原因

不明で起こることもあります。

なので、お酒飲み過ぎは控える(節酒)・

脂肪の取り過ぎは控える(胆石の予防)・

禁煙などが慢性膵炎の予防として大切です。

また、似たような症状や不安のある方は、

一度、医療機関への受診をおすすめします。

では、今回はここまでです。

参考になれば幸いです。

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【参考文献】
・竹内修二(監修)(2018):「プロが教える人体のすべてがわかる本」,株式会社ナツメ社
・落合慈之(監修)(2019):「消化器疾患ビジュアルブック」第2版,株式会社学研メディカル秀潤社
・日本消化器病学会ガイドライン(編集)(2010):「患者さんと家族のための慢性膵炎ガイドブック」

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(Yahoo! JAPANクリエイターズプログラム記事より)

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おがちゃん先生について

● ウィルワン整体スクール卒
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● bijou解剖ボディケアスクール講師(沖縄県)
解剖生理学オンラインサロン運営
● 東京都麹町半蔵門にて整体活動中
(それぞれ外部リンク)

身体の構造や仕組みを分かりやすく解説!/0から学ぶ解剖生理学サロン運営/東京リエイチ整体アカデミー非常勤講師/bijou解剖ボディケアスクール講師

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