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【ビタミン不足になると現れる症状10選!】-その症状は"ビタミン不足"のサインかも?-

ご覧いただきありがとうございます

おがちゃん先生です。

今回は…

『ビタミン不足になると現れる症状10選』

を紹介していきます。

ビタミンの役割

ビタミンは、体内で他の栄養素がうまく働くためのサポートをする補酵素)ような働きをします。

ほとんどのビタミンは体内でつくることができないので、食事から摂取することが必要です。

ビタミン不足になると現れる症状

ビタミン不足による症状(欠乏症)は、急に発症するわけではありません

初期には症状はなく、ビタミン不足が進むに従って徐々に症状欠乏症が現れてきます

では、ビタミン不足になるとどんな症状が現れるのか?種類ごとに分けてみていきましょう。

人体に必要な物質が不足することで現れる症状を「欠乏症」といいますが、ここでは一般的に分かりやすく「不足による症状」という表現で説明します。

①ビタミンA不足による症状(欠乏症)

ビタミンAは、眼や皮膚、免疫などの働きに関わります。

そして、ビタミンAが不足すると夜盲症眼球や皮膚の乾燥多数のにきびなどの症状や、感染症にかかりやすくなることもあります。

夜盲症やもうしょう)…暗いところや夜に眼が見えにくくなる病気.

ビタミンAは、ウナギレバーなどに多く含まれますが、人参ほうれん草などに多く含まれるβ-カロテンでも補うことができます。

②ビタミンD不足による症状(欠乏症)

ビタミンDの主な働きは、カルシウムの吸収を促進することです。

そして、ビタミンDが不足するとくる病(小児)や骨粗しょう症などが起こることがあります。

ビタミンDは日光を浴びることで、体内でも合成が促進される特徴もありますが、キクラゲなどにも多く含まれています。

③ビタミンK不足による症状(欠乏症)

ビタミンKは、出血をしたときに血液を固める物質血液凝固因子をつくるときに必要となります。

そして、ビタミンKが不足すると、出血をしたときに血が止まりにくくなる出血傾向)などの症状が現れます。

また、近年ではビタミンK不足は、骨折の危険因子であることも報告されています。

ビタミンKは、ブロッコリーほうれん草納豆などに多く含まれています。

④ビタミンB1不足による症状(欠乏症)

ビタミンB1は、炭水化物糖質をエネルギーに変えるためや、神経の働きを正常に保つために働きます。

そして、ビタミンB1が不足すると「脚気かっけ)」が起こります。

脚気…末梢神経障害や心不全が起き、全身の倦怠感や手足のしびれ・むくみなどの症状が現れる.

ビタミンB1は、豚肉玄米ナッツなどに多く含まれます。

⑤ビタミンB2不足による症状(欠乏症)

ビタミンB2(リボフラビン)は、糖質・たんぱく質・脂質の代謝などに関わっています。

そして、ビタミンB2が不足すると口内炎口角炎舌炎脂漏性皮膚炎などが起こります。

脂漏性皮膚炎しろうせいひふえん)…頭や顔など、皮脂の分泌が盛んな部位にできる湿疹。

ビタミンB2は、豚レバー海苔牛乳うなぎなどに多く含まれています。

⑥ナイアシン不足による症状(欠乏症)

ナイアシンは、糖質、たんぱく質、脂質などのエネルギーの代謝やその他の代謝に関わります。

そして、ナイアシンが不足すると「ペラグラ」といって、皮膚炎下痢認知症などの症状が現れます。

ナイアシンはカツオマグロたらこなどに多く含まれています。

また、アルコール依存症の方は、ナイアシンが不足することがあります。

⑦ビタミンB6不足による症状(欠乏症)

ビタミンB6は、タンパク質(アミノ酸)の代謝のサポートをします。

そして、ビタミンB6が不足すると口内炎皮膚炎や、動脈硬化が進行しやすくなります。

ビタミンB6は、マグロにんにくピスタチオなどに多く含まれます。

⑧ビタミンB12不足による症状(欠乏症)

ビタミンB12は、酸素を全身に運ぶ「赤血球の産生や、神経の働きなどに関わります。

そして、ビタミンB12が不足すると(巨赤芽球性貧血や、動脈硬化が進行しやすくなります。

ビタミンB12は、海苔しじみあさりなどに多く含まれています。

⑨葉酸不足による症状(欠乏症)

葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球の産生に関わるなどの働きがあります。

そして、葉酸が不足すると(巨赤芽球性貧血神経障害動脈硬化などが起こります。

葉酸は、芽キャベツ枝豆アスパラガスなどに多く含まれます。

⑩ビタミンC不足による症状(欠乏症)

ビタミンC(アスコルビン酸)は、コラーゲンの生合成に必要だったり、抗酸化作用(体の中を錆びつかせない)などがあります。

そして、ビタミンCが不足すると「壊血病」が起きたり、動脈硬化が進行しやすくなります。

壊血病かいけつびょう)…ビタミンCが極度に不足することで、全身の倦怠感・出血しやすい・皮膚が乾燥するといった症状が起こる病気.

ビタミンCは、赤ピーマンイチゴブロッコリーなどに多く含まれます。

この他のビタミン

この他のビタミンとして、欠乏症は起こりにくいですが、ビタミンEパントテン酸ビオチンといった種類もあります。

最後に

ビタミンには脂溶性と水溶性があり、脂溶性ビタミンA・K・D)は摂り過ぎてしまうと「過剰症」に繋がってしまいます。

また、ビタミンは「食事による不足」だけではなく、腸などの異常によって起こる「吸収障害による不足」の場合もあるので注意しましょう。

では、今回はここまでです。

最後まで、ご覧頂きありがとうございました。

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【参考文献】
・田中 清:「ビタミン不足の臨床的・社会的意義に関する研究」Vitamins (Japan), 93 (8), 325-333 (2019)
・医学情報科学研究所(2014):「病気がみえるvol.3,糖尿病・代謝・内分泌」第3版,メデュックメディア
・杉田篤子 杉田和成:「ナイアシン欠乏と皮膚免疫」,Jpn.J.Clin.Immunol.,38(1)37~44(2015)

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(Yahoo! JAPANクリエイターズプログラム記事より)

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身体の構造や仕組みを分かりやすく解説!/0から学ぶ解剖生理学サロン運営/東京リエイチ整体アカデミー非常勤講師/bijou解剖ボディケアスクール講師

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