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お酒の飲み過ぎで「肝臓が悪くなる」のなぜ?-アルコールと肝臓の関係を分かりやすく!

ご覧いただきありがとうございます。

おがちゃん先生です。

今回は「お酒(アルコール)」と「肝臓」の関係を解説していきます。

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◎はじめに

お酒を飲み過ぎると、肝臓が悪くなる」というのはよく耳にすると思います。

しかし、これはなぜでしょうか?

アルコールは肝臓で分解されるからでしょ?」とご存じの方もいると思いますが、もう少し深くみていきましょう。

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◎肝臓ってどんな臓器?

まず、肝臓とは右上腹部にある大きな臓器です。

体内の大化学工場」ともいえるほど、様々な働きがありますが、代表的なものは以下の3つです。

  1. 栄養素の代謝
  2. 胆汁をつくる
  3. 解毒

例えば、アンモニアなどの有毒な物質は、肝臓で尿素という無害な物質に変えられます。

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◎「お酒」と「肝臓」

アルコール(お酒)は、肝臓で分解されます。

そして、最終的には水と二酸化炭素にまで分解されます。

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しかし、多量の飲酒によって、分解が追いつかないと、有毒物質である「アセトアルデヒド」が蓄積してしまいます。

このアセドアルデヒドが蓄積すると、肝臓が障害され悪くなってしまいます。

アルコールと肝臓は様々な関係が考えられますが、代表的なものはこちらです。

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◎お酒をたくさん飲まなくても注意?

アルコール分解酵素(ALDH2など)は、人によって活性が弱かったり、欠損していることがあります。

そのため、アルコール分解酵素が「通常に機能するAさん」と、「欠損しているBさん」で同じ量のお酒を飲むと、Bさんの方が肝臓への負担は大きいです。

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◎肝臓が悪くなるとどうなるの?

肝臓は「沈黙の臓器」と言われていて、初期は症状が現れにくいです。

そのなかで、進行すると以下のような症状が現れることがあります。

  • 全身がだるい(倦怠感)
  • 食欲不振、吐き気
  • 黄疸(おうだん)
  • 浮腫(むくみ)
  • 出血傾向など

黄疸(おうだん)…皮膚や白目の部分が黄色っぽくなる症状

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◎最後に

お酒はほどよく飲めば、ストレス解消・食欲増進・血行促進などのメリットがあります。

しかし、「ほどよい」の量も人それぞれなので注意しましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

身体の構造や仕組みを分かりやすく解説!/0から学ぶ解剖生理学サロン運営/東京リエイチ整体アカデミー非常勤講師/bijou解剖ボディケアスクール講師

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