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女性ホルモンが減ると「血管が老化」する?-更年期以降の体の変化-

ご覧いただきありがとうございます。

おがちゃん先生です。

今回は「女性ホルモン」と「血管の老化」の関係を解説していきます。

今回の目次

  1. 女性ホルモンとは?
  2. エストロゲン(女性ホルモン)の作用
  3. エストロゲンと血管の老化
  4. 血管の老化を予防しよう
  5. 最後に

1.女性ホルモンとは?

一般的にいう女性ホルモンとは「エストロゲン」というホルモンのことを指します。

エストロゲンは、性成熟期(20〜40代)では多く、更年期以降では徐々に減少します。

【更年期とは?】閉経を挟んだ前後約10年間のこと。閉経の平均が50.5歳なので、45〜55歳頃が更年期の目安になります。

2.エストロゲン(女性ホルモン)の作用

エストロゲンは、女性生殖器や乳房などと関係が深いですが、他にも肝臓・皮膚・腎臓・血管など様々な臓器に関係しています。

他の臓器も関わっていますが、代表的なものは上記のものです。
他の臓器も関わっていますが、代表的なものは上記のものです。

例えば、皮膚でのコラーゲンの合成を促進したり、肝臓でのLDL(悪玉)コレステロールの合成を抑制するなど。

3.エストロゲンと血管の老化

エストロゲンは、血管を拡張させたり(広げる)、血管の老化(動脈硬化)を抑制する作用があります。

エストロゲンは他に脂肪細胞などからも分泌される。
エストロゲンは他に脂肪細胞などからも分泌される。

そのため、更年期以降となり、エストロゲンが減少すると、血管の老化がより進みやすくなります。

また、LDL(悪玉)コレステロールも増加しやすくなるため、これも血管の老化を進める要因となります。

血管の老化が進むと、血液を十分に臓器に届けられなくなります。

すると、下のような症状に繋がることがあります。

  • 心臓への血流が不足すると…胸の痛み
  • 腎臓への血流が不足すると…腎機能が低下
  • 筋肉への血流が不足すると…筋肉の痛み・攣りやすい
  • 脳への血流が不足すると…頭痛・精神症状など

4.血管の老化を予防しよう

ここまで解説したように、エストロゲン(女性ホルモン)が減少すると、血管の老化が進みやすくなります。

そのため、更年期以降は、特に"血管の老化を予防する生活習慣"を心がけることが大切です。

  • 塩分を摂り過ぎない(高血圧の予防)
  • 脂質を摂り過ぎない(脂質異常症の予防)
  • 適度な運動
  • 筋力の向上(高血糖の予防)
  • 肥満の解消(ダイエット)
  • ストレス解消
  • 喫煙など

5.最後に

特に更年期以降になると、ホルモンバランスの変化から、様々な不調が現れやすくなります。

そのなかで「体のことをより知る」ことで、心に少し余裕が生まれる…という方もいらっしゃると思いますので、少しでも参考になれば幸いです。

上の動画でも、更年期以降の体の変化について解説していますので、ご興味ある方は、ぜひご覧ください。

最後までご覧頂きありがとうございました。

身体の構造や仕組みを分かりやすく解説!/0から学ぶ解剖生理学サロン運営/東京リエイチ整体アカデミー非常勤講師/bijou解剖ボディケアスクール講師

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