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【富士川町】富士を望む山里からのんびり林道ドライブ

おがわひでいち地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市・富士川町)

筆者は林道ドライブが趣味です。かれこれ10年以上県内の林道を走り回っています。今回は、富士川町の平林地区から林道をのんびりドライブしながら、標高が上がる毎に変化する富士山の景色を楽しんできました。

国道52号または県道42号から西へ、県道413号(平林青柳線)を櫛形山方面に向かって進んでいきます。

かなりの規模の砂防堰堤が迫力
かなりの規模の砂防堰堤が迫力

櫛形山を源とする新利根川沿いに標高を上げていくと。

稲刈りが進んでいる棚田越しの富士
稲刈りが進んでいる棚田越しの富士

黄金色が美しい棚田から富士を望む山里「平林」地区に入ります。

まっすぐ進むと秘湯赤石温泉。今回は右折していきます。なかなか魅力的な地区なのでご紹介したいスポットは多々ありますが、今回はドライブメインということで。

かなりしっかりとした標識があります。奥の赤い字の案内板のほぼ向かい側に入り口があります。

すれ違いの難しい箇所もある狭い道を進むと県営林道丸山線の始点があります。右に進むと氷室神社。左の林道を進んでいきます。

ライトオンは自らの存在を主張する手段になります
ライトオンは自らの存在を主張する手段になります

日中と言えども暗い林道。コントラストが強すぎるので、対向車の発見が遅れる場面が多々あります。日中でもライトオンして、カーブミラーがあるならば常に確認しながら走りましょう。対向車のライトまたは自分の車のライトが安全運転につながります。ちなみに安全速度は20km /hです。

富士山の手前には御坂山塊、天子山塊
富士山の手前には御坂山塊、天子山塊

標高を上げていくと富士山の見え方も変わってきます。集落とは違った高度感があります。

林道には冬季閉鎖期間がありますが、天候や路面状況により突然通行止めにあることが多くあります。事前に林道情報を確認してから来られると良いでしょう。かく言う筆者も、面倒臭がって確認を怠った結果、閉鎖されたゲートの前で後悔した経験が沢山あります。

本日の折り返し地点は櫛形山池の茶屋登山口。左に進むと源氏山方面。右を進むと県営林道池の茶屋線を経由して櫛形山登山口方面。とはなっていますが、左に進んでも同じ道に出られます。

県営林道池の茶屋線からは近くに白峰三山がドーンと望めます。実は富士山が望めるだけでなく、南アルプスの名峰までも望める好ポイントが在るのが富士川町なのです。自家用車でこれだけ近くから眺められるポイントはそう無いと思いますよ。

林道の終点には櫛形山池の茶屋登山口があります。ここからなら200mほど登れば山頂です。林道が通行できる期間は、櫛形山では一番登山者が多い登山口になります。小屋に常設のトイレが一つ、仮設トイレ(期間限定)が二つありますので、ドライブのトイレ休憩に立ち寄られても良いですね。

山の色づきはまだこれからです。もう少ししたら、陽の光でカラマツの落葉がキラキラと輝いて、とても綺麗な瞬間を見ることができます。

眼下には富士川の流れと街並み
眼下には富士川の流れと街並み

櫛形山界隈の林道は年に何回も走り回っていますが、県営林道丸山線から見る富士山が一番変化があって面白いと思います。「高い所から富士山を眺めたいけど山道歩いたりするのは苦手」という方でも、林道ドライブなら近場で手軽に富士山の絶景を楽しむことができます。

ただ注意しなければいけないことは、林道は道幅が狭くすれ違いが困難であったり、路肩や法面の崩落、倒木や落石の危険が常にあるということです。車を運転される方は、そういったリスクを理解したうえで、十分に安全に配慮したうえで楽しんでいただければと思います。

【交通情報・問い合わせ】
 ○山梨県道路規制情報
 ○山梨県 県営林道通行規制情報
 ○山梨県峡南林務環境事務所 055-240-4140

地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市・富士川町)

本業の傍ら写真家としても活動しています。南アルプス市と富士川町の皆さんが「出かけたい」と思えるような記事をお届けできるように頑張ります。

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