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【南アルプス市】苦難の歴史と現在の繁栄を見守り続ける神社〜治水と治山の歴史無くして語れない〜

おがわひでいち地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市・富士川町)

いつものように地図を眺めながらネタ探し。そして、以前インバウンドツアーを企画した際に訪れた神社を思い出したので久しぶりに訪れてみました。

県道12号韮崎南アルプス中央線を北に向かって走ります。まっすぐ進むと県立北病院前を通って韮崎市に続きます。

右手に白根源郵便局を過ぎて先の交差点を左折。少々分かりにくいですが、ナビを使えば問題なし。やや狭い道なので運転にはご注意。

道にありに進むと通りの右手に在ります「水宮神社」

西暦834年は平安時代。その当時の洪水の報が朝廷にまで届いていたんですね。そして勅使を派遣して神社を建て、以後、流域各村でお金や人手を出して神社を守ってきたと。御勅使川(みだいがわ)がいかに荒れた河川であって、流域の者達の生活に重要な関わりがあったか、そして治水・治山、利水事業を進めてきたことによって現在の南アルプス市の稲作、果樹栽培に繋がっていると考えると、如何に重要な神社であるか窺えます。

狛犬と随神門。

拝殿。

お参りも勿論済ませました。

とても清々しい気分になります。

正に神域。大事に管理されているのがよく分かります。

南アルプス市には、芦安地区を流れる御勅使川が盆地に流れ出る際にできた日本有数の扇状地があります。はるか平安の昔から武田信玄公の治水事業を経て、昭和40年代にスプリンクラーが整備されるまで、どれほど水に悩まされ続けたか、その苦労は容易に想像できるものではありません。

そして、その苦労を後世に伝えこれからの繁栄に繋げるために、水宮神社は今も大事に管理されて存在しています。南アルプス市産の果物等を口にする際に、先人達の苦難の歴史があったことを少しでも知っていれば、その味わいがまた少し違ったものになるかもしれません。

【水宮神社】
鎮座地:山梨県南アルプス市有野1298
問合せ:山梨県神社庁
山梨県甲府市岩窪町572 
TEL 055-288-0003 FAX 055-288-0005
mail : info@yamanashi-jinjacho.or.jp

地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市・富士川町)

本業の傍ら写真家としても活動しています。南アルプス市と富士川町の皆さんが「出かけたい」と思えるような記事をお届けできるように頑張ります。

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