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【南アルプス市】日本画のイメージ変わったかも?〜自然をありのままに彩り豊かに表現された作品達〜

おがわひでいち地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市・富士川町)

南アルプス市立美術館のHPを覗いてみたら、興味を惹かれる企画展「自然との調和 四季の彩りを描く 井上ひろ美展」が昨日より開催されているとのことで、早速お邪魔してきました。

日曜日ですが生憎の空模様。しかし、美術鑑賞には関係ナシです。むしろ空調が完璧に管理されているので快適空間。

次回の企画展も面白そうですね。最近、筆者の周りでは南アルプス市立美術館の評価が高く、先のシャガール展版画展など来館される知り合いが多いです。

いつ来てもシンプルで目立たない施設ですが、むしろそのほうが抵抗無く入りやすいような気もします。

「井上はる美展」は2階第2展示室です。

館内の写真撮影は禁止ですのでご注意願います。(本記事は、特別に許可を頂いての撮影になります)

作者の井上はる美氏は日本画家ですが、美術に疎い筆者には存じ上げないお名前でした。ただ、お知らせで見た絵がとても印象深く残ったので、是非直に作品を鑑賞してみたいと思った次第です。

写真中央の翠逢という作品ですが、同列に並べるのはとても失礼なのですが、筆者が好きな構図で似たような写真を多く撮っていることから、非常に親近感が湧きました。

何と言うか、知識として頭の中にある日本画とは少し趣が違うのかな?と言う印象。身近な自然がモチーフで特別感が無く、とても細かいところに視点を置いて、独自の世界を表現されていると感じました。華美ではなく自然の美しさをそのまま。間近で観ると描画の精細さよりもタッチや色彩の妙というのか何と言うのか?不勉強なもので表現に困りますが、絵に込められたその場の空気や作者の想いを感じることができました。

手前のと言う作品も、その場での感動をそのまま絵に収めたかのような作品。ふと思ったことが、作者の井上はる美氏は写真家的な視点に近いのかな?と言う印象が頭をよぎりました。だから親近感湧くのかもしれません。

失礼ながら、筆者のイメージする日本画とは少し違った、新しいイメージの作品達でした。西洋の油絵とは違った繊細で淡く儚げなタッチのようでいて、作品全体を観ると骨太な印象を受けたり、一見境界のハッキリしない曖昧に見える作品も、よくよく見ているうちに真逆の印象を受けたり、とにかく全体像を鑑賞しながら細部までよく観ることで、様々な感想を持つことができました。

百聞は一見に如かず。入館料大人320円でこれだけの体験ができるのですから、お得としか言いようがありません。まだまだ期間は長いです。お時間ある方は是非足を運んでみてください。

【南アルプス市立美術館】
"自然との調和 四季の彩りを描く 井上はる美展"
会期: 令和6年 1月20日(土)〜3月3日(日)
場所:山梨県南アルプス市小笠原1281
開館時間:9時30分〜17時(入館は16時30分まで)
入館料:一般320円、大高生260円、中小生160円
    *20名以上団体料金2割引き
    *65歳以上・小学生未満無料
    *毎週土曜日は小・中・高生無料
休館日:1月22日(月)、29日(月)、2月5日(月)
問合せ:電話 055-282-6600  FAX 055-282-6601
公式HP
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地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市・富士川町)

本業の傍ら写真家としても活動しています。南アルプス市と富士川町の皆さんが「出かけたい」と思えるような記事をお届けできるように頑張ります。

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