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【東大阪市】「司馬遼太郎記念館」企画展「司馬遼太郎が考えたこと」が開催されています!

岡田智則webライター(東大阪市)

数多くの歴史小説を残した「司馬遼太郎」について知ることができる「司馬遼太郎記念館」。今回は、特別企画展「司馬遼太郎が考えたこと」が開催されているとのことなので、その展示を見に行ってきました。

司馬遼太郎記念館
司馬遼太郎記念館

「司馬遼太郎記念館」は、近鉄奈良線「八戸ノ里駅」から南へ向かったところにあります。入口の様子は、一見普通の民家のように見えますが、中に入ると綺麗に整えられたお庭や、陽の光をしっかり感じることができる記念館の建築が印象的です。

司馬遼太郎記念館パンフレット
司馬遼太郎記念館パンフレット

「司馬遼太郎」は、大河ドラマになった「功名が辻」や、明治における日本の近代化を題材にした「坂の上の雲」など、多くの歴史小説を残しました。今回の企画展で展示されている「司馬遼太郎が考えたこと」は、彼が40年以上にわたって書き残した歴史小説について、年代に順に収録したエッセイ集です。「新聞記者時代」から「この国のかたち」まで全部で15巻にまとめられています。

企画展「司馬遼太郎が考えたこと」ポスター
企画展「司馬遼太郎が考えたこと」ポスター

館内の撮影は禁止ですが、勉強のためにメモを取ったりすることは可能です。
今回の企画展では、「司馬遼太郎が考えたこと」全15巻について、司馬遼太郎が何を考えてきたのかをテーマに、小説の自筆の原稿や表紙絵が展示されていました。
自筆の原稿の様子を見ると、たった1文を書くためにどれだけの校正を繰り返し、真剣に書いてきたのかを感じることが出来ます。また、「司馬遼太郎」は文章だけでなく、絵を描く才能もあったことにも驚きました。
自身が書いた小説についてだけでなく「21世紀を生きる君たちへ(14巻)」では、日本人のこれまでの歩みだけでなく、これからの日本について考え、「司馬遼太郎」は「日本人とは何か」というテーマに生涯にわたって向き合ってきたことが分かります。
「私には未来がない。21世紀を見ることが出来ない。」という文言が印象的で、私は、21世紀を生きている人間として、これからの日本人とは?と少し考えさせられました。

司馬遼太郎自筆の表札
司馬遼太郎自筆の表札

現在、記念館内のお庭では「サツキ」の花が綺麗に咲いています。また、東大阪市の市の植物である立派な「クスノキ」も見ることもできます。お庭ではゆっくりくつろぐことができるので、館内の展示だけでなく、ぜひお庭の雰囲気も楽しんでいただけたらと思います。

司馬遼太郎記念館

【住所】大阪府東大阪市下小阪3丁目11−18
【アクセス】近鉄奈良線「八戸ノ里駅」下車 徒歩約8分
【開館時間】10:00~17:00(入館受付は16:30まで)

【入館料】大人:500円 高・中学生:300円 小学生:200円(20名以上の団体は入館料が2割引)
【休館日】月曜日(祝日の場合は開館し翌日休館)
【お問合せ】06-6726-3860

webライター(東大阪市)

大学院修了後、音楽を用いた地域活性化事業に取り組む。ブログ運営を通して、主に関西地域の魅力を発信している。

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