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【東大阪市】神武天皇も関わりが深い。日本の原点とも言えるパワースポット。

岡田智則webライター(東大阪市)

皆さんは春日神社をご存知ですか?一番有名なものは奈良にある「春日大社」でしょうか。春日神社の「春日」は夫婦円満と縁結びのご利益があるパワースポットとして知られています。今回は、東大阪市にあるとても古い「春日神社」をご紹介します。

春日神社入り口
春日神社入り口

「春日神社」は、東大阪市と大東市の境目辺り、生駒山の麓に鎮座しています。交通機関では、「新石切駅」からバスに乗っていくと行きやすいです。日下地域の民家に白くて堂々とした鳥居が立っているのが印象的です。

参道
参道

鳥居をくぐり階段を上ると、木々に囲まれて静かな雰囲気の山道が別世界に導いているような、なんとも落ち着いた空気感の参道です。

本殿
本殿

本殿
本殿

山道を登りきるど本殿が鎮座しています。「日本最初の春日神社」と書かれていますね。御祭神は、天児屋根命、比賣神、経津主命、武甕槌命。768年、額田にある「枚岡神社」の分霊を奈良の「春日大社」に遷座するために、作られたものだそうです。それゆえ、日本最初の春日大社と言われているみたいですね。東大阪市と奈良、生駒山を挟んで隣通しではありますが、不思議な繋がりです。

造酒斎殿
造酒斎殿

造酒斎殿
造酒斎殿

境内を歩き回っていると、お酒に関係する場所を見つけました。ここ「造酒斎殿」は、酒づくりの用具が納められ、10月に入ると祭りの中心となる人が裏山にある「龍の口」に行って清水を汲み、酒づくりを行うそうです。昔は神社が所有していた田から出来た米を蒸し、その上に榊の葉を廃にしたものを上に撒いて発酵させたものを酵母にして酒づくりをしたとか。現在は、お酒関係では珍しい、市の指定文化財になっています。

孔舎衛坂古戦場跡
孔舎衛坂古戦場跡

境内には、古戦場跡も見つけました。なんと「神武天皇」ゆかりの場所だそうです。「神武東征」によると、九州から東を目指し、日下地域に到着した際に「長髄彦」と孔舎衛坂で戦ったことが言い伝えられています。石板に掘られている文字からして、それがこの場所なのでしょうか。
春日に関係する由緒や、この古戦場跡からして、日本を形作っていくための原点の場所に感じました。

だんじり格納庫
だんじり格納庫

ここには、だんじりが保管されているそうです。毎年に10月中旬ごろになると、盛大にだんじり祭りが行われるそうです。
様々な由緒があり、日本の生い立ちを感じることができる「春日神社」ぜひ一度訪れてみて下さい。

春日神社

【住所】東大阪市善根寺町6-7-67
【アクセス】近鉄新「石切駅」からバス「善根寺」下車、徒歩約5分

webライター(東大阪市)

大学院修了後、音楽を用いた地域活性化事業に取り組む。ブログ運営を通して、主に関西地域の魅力を発信している。

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