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【岡山市北区】杜の街グレースで開催された食育イベント「おさかなさばき体験」は子どもの感性を育む

岡本康史市民ライター・編集者(岡山市)

4/7(日)杜の街グレース「モリノマチプラザ」2階で、「おさかなさばき体験」が開かれました。イベント名からもわかるとおり、魚をさばくワークショップです。

日ごろ買い物では、切り身になった状態の魚を買うことのほうが多いかと思います。そうであれば、「おさかなさばき」はとても貴重な体験といえます。

しかも、このワークショップは小学生以下が参加条件。貴重な体験を、多感な時期に経験できるとあれば、親として体験させたい!前日に知ったイベントですが、急遽申し込み、長男(9歳)に参加してもらいました。

※この先、魚をさばく画像が表示されます。苦手な方はご注意ください。

▼さばく魚は「サゴシ」です。サワラになる前の未成魚のことですね。

このサゴシを3枚におろします。作業をしやすくするために、事前に内蔵は取り除かれていました。優しい取り計らいです。

▼先生をしてくださるのは、明治31年創業の倉敷で126年続く魚屋「魚春」の光畑隆治さん。

「包丁は当てただけでは切れません。押したり引いたりして初めて切れるので、魚を切るときもそうしましょう」と、魚以外のことも丁寧に教えてくれます。子ども達にもわかりやすく伝える手腕、すばらしい。

▼いろいろな説明のあと、さっそくさばき始めます。まずはサゴシの頭を落とします。

▼「切っていて、コツッと当たるのが背骨だよ。そこは、グッと力を入れてね」と、ここでも個別にアドバイスをしてもらえます。ありがたい。

▼頭を落としたあとは、いざ3枚おろしへ!「まず、皮をス~と切ります。そのあと骨に沿って切ってみよう」。

長男は、これまで魚なんてさばいたことがありません。包丁を持ったのだって、片手で数えるくらいです。子どもって不思議なもので、それくらいの経験でも自信満々に包丁を使っていくんです。

大人だと「手が切れるかも」「中骨に身がつくともったいないなぁ」とか、余計なことを考えがちですが、子どもは先生の言ったことを実直に行います。この素直さ、ほしい。

▼見事に肩身を離すことができました。

▼もう片方の切り離しに苦戦……。そんなときも、光畑さんが補助をしてくれ、優しく教えてくれます。

▼苦労しながら、または時々補助が入りながらも、子ども一人で3枚おろしの完成。

▼先生である光畑さんは、他の子ども達へ頻繁に状況確認をしに歩きます。その支えがうれしい。

▼半身は、それぞれ小さな切り身に変身です。この作業も含め、全部子ども達が行いました。

▼「今日の夕食に出そうね」や「明日のお弁当のおかずにするよ」と、あちこちから声が。我が家は、シンプルに塩焼きにしていただきました。

杜の街グレースでは、このような“食育”ワークショップを時々行っているとのこと。なお4月は「おさかなさばき」でしたが、3月は雛祭りにちなんで「ちらしずし」を作ったそうです。次のワークショップがどのようなものになるのか、今から楽しみです。

詳細情報

・開催された日時:4/7(日)12:00~、13:00~
・開催された場所:杜の街プラザ 2階特設会場
・開催された住所:岡山市北区下石井2-10-8
・参加費:500円/1名
・参加条件:小学生以下の子どもが対象(包丁を使用するので、保護者の付き添いが必要)
・URL:杜の街グレース イベントページ
・URL:Instagram

市民ライター・編集者(岡山市)

地域コミュニティWebメディア「倉敷とことこ/備後とことこ」編集長。(一社)はれとこ副代表理事。 何ごとも丁寧な作業がモットー。3人の子のパパ。1年間の育休の経験あり。フリーランス。妻:統合失調症/ASD、長男/長女:ASD/ADHD、次男もたぶん発達障害にてサポートと育児に奮闘中。結構つらくて、しんどい。

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