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【河内長野市】天野酒の秋限定「ひやおろし純米」、9月8日発売開始!さっそく飲んでみました

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

日本酒蔵といえば、兵庫県の灘や京都府の伏見が有名ですが、大阪府内にも数は減っているとはいえ、実は10数カ所も存在。そのなかのひとつ、河内長野市唯一の日本酒蔵が、河内長野駅前にある天野酒さん(西條合資会社)です。

個人的な思いなのですが、河内長野市民のひとりとして誇りに思うことのひとつが、こうして市内においしい日本酒蔵があることなのです。醸造所にある直売所で、フレッシュな日本酒が手に入ることは、お酒好きとしてはとても幸せなこと。

河内長野駅近くに行くことがあれば、都合をつけて直売所に買いに行くことも少なくありません。また、天野酒さんで行われるイベント、冬の酒蔵見学や5月下旬に行われたホタル見学会にも参加しました。

日本酒蔵の場所は、河内長野駅前の観光案内所と三井住友銀行の間の道を南側に歩いて行ったところ。日本遺産の構成要素のひとつ、歴史を感じる高野街道・酒蔵通り沿いにあります。駅前から徒歩で約5分といったところでしょうか。

旧店舗主屋と土蔵は、国の登録有形文化財に登録されています。

ここで天野酒さんについて簡単に紹介しましょう。正式名称は西條合資会社。現在の蔵主の西條陽三さんは、なんと10代目なのだとか!江戸時代の創業で、「三木正宗」「波之鶴」という銘柄の日本酒を作っていたそうです。

そして、かつて天野山金剛寺で中世の頃作られていたという僧坊酒・天野酒の復活に着手。1971年に、金剛寺のご好意と地元の声援を受け、天野酒の名を復活させて販売を開始しました。

そして多くの日本酒蔵が昭和以降に製造を止める中、天野酒さんは地元河内長野に愛される酒蔵として、令和の現在まで元気においしい日本酒を作り続けています。

今現在は、通年販売するもの以外に、季節ごとに期間限定の日本酒も発売されています。そのうちのひとつ、2021年も秋が深まりつつ、早くも樹々の一部が紅葉していっているこのタイミングで、秋限定の「ひやおろし」が販売されました。

そのことを知っていてもたってもいられず、さっそく天野酒さんの直売所に行って、ひやおろし純米を買ってきました。在庫がなくなり次第終了とのこと。

9月中であればまだ在庫があり問題なく買えるそうですが、10月以降は売切れ次第終了ということで、どうなるか未定だそうです。

天野酒さんの直売所では、ひやおろしの他にもいろんなタイプのお酒、日本酒のつまみになりそうな漬物類、甘酒や天見うるおいローションなど、お酒以外の商品も数多く販売しています。

日本酒以外の我が家の利用方法ですが、家に甘酒を常備。みりん代わりに料理に使っています。砂糖を使わなくても自然な甘さに仕上がるのがよいところ。健康面でも安心できるような気がしています。

日本酒は搾った後、1回火入れという加熱処理をして保存し、出荷する前に2回目の加熱作業をします。

しかしこの「ひやおろし」は1回目の火入れのみで、夏の間保存熟成したお酒を、秋になってそのまま瓶詰め。秋の味覚にぴったりの、ほんのり濃い目の旨口純米酒とのことです。

さて、持ち帰った天野酒「ひやおろし純米」をさっそく頂きましょう。家に戻り、ワクワクしながらこの「ひやおろし」を飲んでみると、最初にほのかな甘みが感じ、その後にほどよい雑味と苦みが口の中に広がります。

いかにも日本酒らしい味わい、深い旨さがありました。この味わい、しっかりした味の日本酒を飲みたい人には、ぴったりではないかと。この「ひやおろし」ですが、酒蔵の直売所で直接買えるほか、公式ページからオンラインでも販売しています。

天野酒(西條合資会社)
住所:大阪府河内長野市長野町12-18
電話:0721-55-1101
営業時間:10:00~17:00
定休日:1月1日
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩5分

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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