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【河内長野市】10月3日(日)まで開催!ピンクリボン運動の為に幻想的に染まる金剛寺多宝塔ライトアップ

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

天野山金剛寺では、10月1日から3日間限定で、国の重要文化財に指定されている多宝塔をピンク色にライトアップするイベントをしています。

10月がピンクリボン運動強化月間であることに合わせて行うもので、10月1日初日に実際にライトアップされた様子を見てきました。

ピンクリボンとは、乳がんについての正しい知識を多くの人に知ってもらおう、そして検査をすることでの早期発見の重要性を呼びかけるという運動のシンボルマークです。

金剛寺は昨年、女人高野のひとつとして日本遺産に認定されたことがきっかけで、乳がんの悲しみからひとりでも多くの人を守りたいという思いに賛同し、初めてライトアップが行われました。そして、今年は2回目の開催となります。

境内入口すぐには、写真のように、河内長野市保健センターのブースが出ていました。

保健センターのテーブル上には、乳がん検診の重要さ、そして河内長野市内でのがん検診の案内チラシが置かれており、自由に持ち帰ることができます。

明治以前までは、女性が入山することを許されなかった高野山。金剛寺は女性が高野山に入れない代わりに参拝できた4つある寺院のひとつです。そういった経緯から、昨年日本遺産「女性とともに今に息づく女人高野」として認定されました。

ライトアップの時間は18:00から20:00の2時間。いつもなら門も閉まり、ひっそりと静まりかえる金剛寺ですが、この日は楼門の燈籠に美しい灯りが灯されていました。

このイベント時、ピンクリボンを広めるための運動が主旨ということもあり、女性の入山料は無料。性別問わず、中学生以下も無料です。中学校を卒業した男性は、この箱の中に入山料の200円を入れてください。

私は、18:00ちょうどに金剛寺に入りました。初日であったためか、このときはまだライトアップはされていません。島田市長をはじめ、今回のライトアップイベントの関係者が揃う中、金剛寺座主の堀師が今回のライトアップ点灯を前に、あいさつをされていました。

金剛寺座主の掘師の合図とともに、10分後、多宝塔がライトアップされました。まだ空は薄暮でしたが、樹々の暗闇をバックに、はっきりとピンクに染まった多宝塔。その鮮やかさ、美しさに息を飲みました。

ピンクに輝かせるライトアップの正体は、多宝塔のすぐ下にありました。この紫にも見える光が照らされることで、塔がピンク色に変わります。座主の掘師のお話では、この美しいピンク色を出すために、何度も色を調整してこの日をむかえられたとのこと。

入口正面から見て、多宝塔の横にある金堂。こちらも国の重要文化財に指定されています。このライトアップの期間中は、ご本尊に堂外から参拝できるように、正面の扉が解放されていました。

堂内に鎮座するご本尊の大日如来(だいにちじょらい)坐像。黄金の輝きはまさしく極楽浄土のようです。

空はすっかり暗くなり、ピンクに染まった多宝塔がより幻想的になりました。会場にサキタハヂメさんの音楽が流れ、山寺をにぎわす虫の音との競演。目に耳に飛び込む美しさに、時間を忘れてしまいそうです。

さらに19時過ぎから、この金堂内にて、座主の堀師らによる読経が行われました。焼香台が置かれましたので、参拝者が順に焼香。私も祈りを込めて焼香させていただきました。

ライトアップは20時まで行われるということで、外の道路からもピンクの多宝塔が美しく輝いていました。

ちなみに最終日の10月3日に限り、新型コロナウイルス感染症の医療現場で活躍されている医療従事者への感謝をこめ、19:30以降に青色に変わるとのこと。もし3日の日曜日の夜にに行かれるのでしたらピンクから青に変わる瞬間をぜひチェックしましょう。

天野山金剛寺
住所:大阪府河内長野市天野町996
ライトアップ日時:10月1日~3日 18:00~20:00
料金:大人男性200円 女性と中学生以下は無料
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバスに乗車。天野山バス停からすぐ

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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