【富田林市】瀧谷不動尊前のうどん屋さん「壱福堂紅焔」は老舗寿司屋さんが経営!壱福巻は絶品の旨さでした
瀧谷不動尊前の駐車場横に、12月に開業したばかりの食堂、壱福堂紅焔(いちふくどう こうえん)。一般的に、有名な神社仏閣の周りにある食堂といえば、黙っていても観光客が来てくれることもあるためか、コスパがいまいちだったり、味が平凡だったりします。
しかしこの壱福堂紅焔は、そういったちょっと残念な食堂とは一線を画します。同じ名前の仕出し弁当も出している日本料理屋さんが経営していることが分かりました。そして名物ともいえる「壱福巻(いちふくまき)」をじっくり味わってきました。
富田林の瀧谷不動尊は、真言宗智山派に属する仏教寺院で、日本三不動のひとつです。「目の神様」「芽の出る不動様」として、富田林市民だけでなく、遠方から参拝に訪れる人たちも数多くいます。
瀧谷不動尊前のお食事処といえば、創業100余年の料亭、門前屋さんが有名ですね。
おいしいのは当然のこととして、法事などの特別な日ではなく、お参りのついでのお食事には格式が高すぎるなぁと思っていたところ、スマホの地図にもまだ掲載されていないうどん屋さんがありました。
駐車場の横にある明王殿の2階に、昨年12月オープンしたのが、壱福堂紅焔(いちふくどうこうえん)。お参りでお腹が空いたからと訪れたところ、この食堂は侮れない巻き寿司を出すお店でした。
入口の看板を見ると、誰でも気軽に入れる食堂といった面持ち。悪く言えば、有名観光地によくありがちなメニュー構成です。ネット情報やクチコミもまったくないお店でしたので、正直なところ、最初はあまり期待していませんでした。ところが......。
うどんとそば、それからかやくご飯などのセットを食べられるお店とのこと。その中で気になったのが、壱福(いちふく)巻と書かれていた巻き寿司です。ということで中に入りました。
店内の様子です。訪問したのが平日で、かつすでに13時を過ぎていた時間ということもあり、客足は落ち着いていました。開業して1年たっていないだけに、とてもきれいな店内です。
また、ひとり用のカウンター席もありました。換気も良くアクリル板設置と、もちろんコロナ禍の対応もばっちりです。
これが壱福巻です。単品の注文や持ち帰りもできるとのこと。今回はきつねうどん(650円)のセットにつけることができるというので、それを注文しました。
メニューですが、そばとうどんは、きつねのほか、月見、卵とじ、梅わかめ(各650円)と肉(800円)、天ぷら(850円)から選べます。麺の大盛りは160円プラス。この壱福巻セットはプラス350円で注文でき、かやくご飯セットの場合だとプラス200円です。
そして日、祝および、瀧谷不動の縁日である28日限定で、手まりすし(海老・サーモン・いか・コハダ)がメニューに加えられます(630円)。そのときは、うどんそばに、プラス580円でセットできるとのこと。
しばらくして壱福巻が登場しました。種類も多く、ぎっしりと中の具材が巻かれています。見た瞬間から、これはいわゆる門前のうどん屋のレベルを超えていることがわかりました!
それもそのはずでした。帰り際に店員さんに確認したところ、この壱福堂紅焔さんは、滝谷不動駅から石川を渡ったところにある日本料理店「紅焔」(外部リンク)さんが経営している食堂だったのです。
創業半世紀を越えるという老舗料理店。令和元年には、新家地区で「花いちもんめ」といううどん屋を開業しています。
紅焔さんは画像のチラシのように、寿司だけでなく、会席用の仕出し弁当を作っている本格派。壱福巻の味が美味しいのは当然でした。
よく見れば、飾りのバランも職人技。
こちらは、メインで頼んだきつねうどん。細麺と甘い出汁、そして分厚くてとても大きな煮揚げが入っていました。姉妹店の花いちもんめさんのノウハウがここでも活きているようです。
こちらは天ざるそば(1100円)の大盛り(プラス160円)。ざるそば(うどん)650円とともに季節の冷やしメニューです。
食事のほか、コーヒー(430円)、紅茶(380円)、ジュースとコーラ(350円)のドリンクメニューもあり、食事とセットならそれぞれ100円引きです。食事はもちろん、参拝後の休憩にもばっちりな壱福堂紅焔さん。
参拝前に壱福巻を予約すれば、参拝後にすぐにお持ち帰りの準備ができるとのことです。
壱福堂紅焔(KOUEN)
住所:〒584-0058 大阪府富田林市彼方 滝谷不動・明王殿2階
営業時間:11:00〜14:30(L.O. 14:00)
定休日:木曜日
アクセス:近鉄滝谷不動駅から徒歩15分