【河内長野市】地場産業を救え!火災被害の菊水産業さんへの支援活動を林業女子会@大阪さんが10月末まで
河内長野の地場産業といえばつまようじ。かつては日本国内で9割を超え、世界のシェアでも過半数を超えていたという河内長野のつまようじ産業です。
しかし近年は、中国製など海外の安いつまようじが主流。最盛期の1990年代にはメーカー数24社を数えていたのが、海外に生産工場を移転したり廃業などで、現在は2社だけとなっています。
ところがそのうちの1社、日野にある菊水産業(外部リンク)さんが、10月9日、突然の火災に見舞われてしまいました。製造工場こそは無事でしたが、倉庫や事務所が全焼。稼働停止に追い込まれるという事態になってしまったのです。
くしくも市の広報誌「広報かわちながの10月号」の一番後ろの「エール」というコーナーで菊水産業さんが取り上げられてました。これからつまようじ産業を盛り上げようとというのに......。
多くの市民から愛されていた菊水産業さん。ぜひ再稼働を願いたいと思いつつ、市民の一員として果たして何かできないだろうかと思っていました。そのとき任意団体「林業女子会@大阪」のメンバーが立ち上がったのを知ります。
菊水産業さんを救おうと、10月末まで支援活動を始めました。支援活動をしているのは次の3店舗。
1、創作料理靖浩(大阪府河内長野市南貴望ケ丘1-21)
2、L'espace地球屋(株式会社 阪谷)(大阪府河内長野市上田町16-1)
3、椿屋(大阪府河内長野市本町9-15)
今回、1の創作料理靖浩(やすひろ)さんにお邪魔しました。
靖浩さんの入口に入った正面に募金箱を設置していました。菊水産業の代表である末延秋恵さんは、林業女子会@大阪の副代表も務められているとのこと。
林業女子会(外部リンク)とは、林業に直接携わるメンバーだけでなく、森が好き!木が好き!応援したい!というメンバーが会員。林業周辺をハードだけでなく、ソフトな取り組みをしている任意グループなんだそうです。
仲間の突然の危機に、メンバーが何か協力できることがないかということですぐに話し合い、支援活動することを決めました。
そこで林業女子会@大阪としては、菊水産業さんが、火災直後の後片付けや諸々の手配で忙しい状況のもと、先立つものが必要だということで、緊急的に行うことにしたのです。
支援活動に共感した大阪府森林組合南河内支店の人が一気に支援のための箱を作り上げ、寄贈されました。
今回の支援は緊急のもので、かつ期間があと10日ほどと限られているそうです。
地場産業のつまようじの生産業者ととして、多くの河内長野市民に愛された菊水産業さん。募金箱の横にはメッセージを書けるノートが備えられていました。募金と同時に菊水産業さんにお渡しされるそうです。
そしてこの活動の状況については、林業女子会@大阪のSNS「Facebook(外部リンク)」と「 Instagram(外部リンク)」にて適時公開されます。
4代目社長として、なんと火事の1か月前に継いだばかりという菊水産業の末延秋恵社長。グラフィックデザイナーから転身されたということで、商品を見てもデザインセンスの高さはさすがです。
靖浩さんの女将さんからのお話によれば、末延さんと女将さんは同じ年で、お子様も同じ年と言う間柄だとか。「彼女のことがみんな大好きなので、自然と応援したくなりました」ということで、活動をするという話もすぐに決まりました。
「河内長野市民は温かい人が多いなぁと、改めて実感しました」とも。その件についても、大いに同意です!
支援活動場所(外部リンク付き)
1、創作料理靖浩(大阪府河内長野市南貴望ケ丘1-21)
2、L'espace地球屋(株式会社 阪谷)(大阪府河内長野市上田町16-1)
3、椿屋(大阪府河内長野市本町9-15)