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【富田林市】地域交流の場で金剛を盛り上げよう。わっくCafeのレンタルスペースで、夢のオーナー体験が

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

幼いころ、「将来何になりたい?」と聞かれて、「お店屋さん!」と答えた方は意外に多いのではないでしょうか?実は大人になった今も、お気に入りお店、個人で素敵なお店を営んでいる人を見ると「いつか自分も」との思いが巡るものかもしれません。

しかし現実は想像以上に大変なもの。物件の確保から始まり、改装工事と、多額の費用が必要。そしてオープン後は、毎月の家賃などの固定費、光熱費、人件費といったそれらの支払いを行いながら、お金を回して店を続けなければなりません。

これはよほどの気力とモチベーションが無くては困難。その多くは、最初の物件取得時の費用の高さで、夢見るだけで終わっていることの方が多いのではないでしょうか。

ところが、そんな人にチャンスを与えてくれる場所が金剛地区にありました。その名はわっくCafeさん。日替わりオーナーのカフェと、販売ボックスレンタルのお店です。

わっくCafeさんの場所は、金剛ショッピングモールのすぐ近く、金剛銀座街の中にあります。

こちらが金剛銀座街の入口、UR都市機構の金剛団地の中です。

住宅の真ん中に広場があります。その周辺はまるでシンガポールの住宅街を思わせるかのように、1階にはお店が並んでいました。また定期的にマルシェが行われており、ちょうど取材時にそのマルシェと遭遇。黒山の人だかりと行列で、驚きました。

その一角にわっくCafeさんがあります。ちょうどこのCafeを運営している一般社団法人わっく金剛の理事、岡本聡子さんがいらっしゃったので、お話を伺うことができました。

まず「わっくCafe」とはどのようなものなのか。元々の目的は、金剛地区の活性化でした。昭和の高度経済成長期に、南海高野線金剛駅の東側に、数多くの住宅を建築したのが金剛地区。やがて「ニュータウン問題」と呼ばれる高齢化が進んでしまいました。

このまま放置すると、金剛団地を含めた地区全体が超高齢化問題で致命的な状況になるということで、2014年、市による「金剛地区再生指針」に基づき、地区再生・活性化の取組みが始まりました。そして、そのテーマのひとつとして「居場所づくり」があげられます。

金剛地区の住民たちが参加する「金剛地区まちづくり会議」によって、約3年間にわたって議論が積み重ねられます。その結果、新たな居場所の設置や運営を担う組織が必要となり、この会議に参加した8名が資金を出し合い、一 般社団法人わっく金剛を立ち上げました。

わっく金剛は、次のコンセプトをもとに活動をしています。

つながる気持ちがワイ(湧い)てきて、
みんなの思いがワキ(沸き)あがる!
そんなワクワクする活動を展開していきます。

そしてその一環として、常に金剛の町に人が集まれる場所が必要となり、常設拠点となる店舗を確保。こうして今年の2月、昼間の間は常に誰かが営業をしている「わっくCafe」さんが誕生しました。

そして今、わっくCafeさんは、誰でも1日カフェオーナーを体験できるスペースですが、プロの料理人の人たちも、定期的に1日オーナーとして利用しているそうです。

有名なそばのチェーン店で修行を積み、数年後に自店舗を構えるために準備をしながらテイクアウト販売を行う甲田の「手打ちそばうら田」さんも、ここで月に1度、そば屋さんの営業をされています。

わっくCafeさんは、比較的自由にカフェの運営ができます。鍵の引き渡しについても、運営担当者に手渡すのではなく、時間になれば勝手に店を開けて、終わればカギを所定の位置に戻すというシステム。そのため余計な干渉を受けることがないのが魅力。

ただ唯一の条件として、共通ドリンクメニューがあります。これだけあれば、後は原則何をしてもかまわないとのこと。(ただし料理教室のように、参加する人が限られるスタイルは不可)

さらにレンタル期間についても制約がなく、空いていれば半日でも3日連続でも、週1、月1なんでも可能です。

そんな魅力的なわっくCafeさんの1日オーナーになる方法を紹介しましょう。

最初に説明会に参加。そして趣旨に賛同できれば、登録料を払います。登録料は3000円で、これは利用頻度に左右されることなく一律です。登録すれば後はいつでも利用できます。

Webサイト(外部ページ)から空いている日を探してフォームに仮予約をします。その後、わっく金剛LINE公式アカウントに連絡を入れましょう。運営側が確認をすると、予約確定メールが送付されますので、それをもって予約が確定します。

そして当日、暗証番号にしたがって鍵の受け取り、そして利用料は共通ドリンクメニュー代を含めて当日にPaypayで支払います。

利用時間と利用料は次の通りです。光熱費込み。

9:00~14:00(6H 3000円)
15:00~21:00(6H 3000円)
9:00~21:00(13H 8000円)

店内には画像のようなテーブルと椅子があります。このレイアウトについても、もちろん自由に設定可能。さらに季節によっては、外にテーブルと椅子を置いて、テラス席を設定することができます。

こちらはキッチンです。さらっと見ましたが、しっかり調理できるものが一通りそろっていました。調理道具や器についても、ここにあるものを使ってもよいし、自分でこだわりの物を用意してもよい。至れり尽くせりですね。

さてカフェの店内には気になる雑貨が数多く置いていました。じつはこれBOXショップというもので、このBOXごとにオーナーが違います。ハンドメイドでできた小物などを売りたいときには、またとない場所。

BOXショップのオーナーも、カフェ同様説明会に参加後、趣旨に賛同したら3000円の登録料を払ってから、空きがあれば利用できるとのこと。

ということで、金剛団地の一角で実現できる一日カフェオーナーの夢。もしやってみたいと思われましたら、まずはわっくCafeさんに問い合わせてみましょう。

わっくCafe(一般社団法人わっく金剛)(外部リンク)
住所:大阪府富田林市寺池台1丁目9 (金剛銀座商店街池田泉州銀行南側)
問い合わせ:wakku2019@gmail.com
アクセス:南海金剛駅から徒歩10分
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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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