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【河内長野市】12月28日まで!観光デジタルスタンプラリー設定コース「天野街道」を実際に歩きました。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

観光地を回ってスタンプを集めるスタンプラリー。令和の現在は、デジタルでスタンプを集める時代となりました。12月28日まで開催しているみなみかわち観光デジタルスタンプラリー(外部リンク)も、そんなデジタルでスタンプを集めようというもの。

さっそくどのようなものかということで、コースを歩いてデジタルスタンプを集めることにしました。

そして南河内地区では次のコースが設定されています。

  1. 天野街道をぶらり自然も満喫コース(大阪狭山市/河内長野市)
  2. 御朱印で巡る みなみかわち物産コース(富田林市/河南町/太子町)
  3. 古市古墳群と埴輪の聖地めぐりコース(藤井寺市/羽曳野市)
  4. 南河内をたっぷり堪能!周遊ラリー(南河内8市町村)

今回は河内長野市が含まれる、「1、天野街道ぶらり自然も満喫コース」を選びました。

ということで実際にこのルートを歩くのですが、天野街道について簡単におさらいすると、これは高野山に向かう高野街道の支流のひとつで、堺から通じている西高野街道のうち、大阪狭山市の今熊地区から天野山金剛寺方向に分岐している街道のことです。

ということで、大阪狭山市にやってきました。時刻はちょうど12時過ぎ。スタート地点の最寄り駅である大阪狭山市駅は、河内長野駅から4駅と非常に近いです。

大阪狭山市といえば、狭山池があまりにも有名。さやりんという地元のキャラクターが、池のことを説明してくれています。そして観光デジタルスタンプラリーの最初のスポットが、狭山池に隣接する大阪府立狭山池博物館(外部リンク)でした。

狭山池に向かう道を見ると、道路にこのようなプレートがあります。このあたりは4つある高野街道のうち、東高野街道以外の高野街道が近い場所を並立していて合流をしているあたり。

これは下高野街道ですが、ちょうど中高野街道の合流点近くのため、別の道には中高野街道のプレートがありました。

さて、狭山池博物館の前に来ました。とりあえず来たけれど、スタンプの反応をしません。どうも博物館すぐ近くに行く必要があります。

スポットの前についたけど反応しにくいときは、地図を拡大しましょう。このように拡大すると、今いる青い位置と、スタンプがもらえるスポットの赤い場所との距離関係が一目瞭然。

12:19、スタンプスポットに来ると、このように反応します。そのときにファンファーレの音楽が流れるので、音量に注意しましょう。

ちなみにスタンプがもらえたところは、芸術的な広場のようになっているところです。(博物館の中まで入る必要はありません)

狭山池博物館から狭山池に入ります。こちらは池の中にある龍神社。右手に見えるのが龍神淵と呼ばれるもの。

コースでは狭山池を周回しますが、スポットから次のスポットまでのルートは自由に行けるようです。今回こういう機会しかないので、池ではなくその外側に通じていた国道310号線沿いに歩きます。するといろんなお店が並んでいました。

狭山池の南西に位置する「亀の甲」と呼ばれる国道310号線と大阪府道34号線との交差点を抜けたところから、狭山池に流れる西除川支流の三津屋川(みつやがわ)沿いに進んでいきます。この川沿いに歩いていると途中で西高野街道と遭遇。

次の地図で、赤い印がついているところがありますが、ここが西高野街道と天野街道の分岐点。

デジタルライブラリーでは、三都神社(さんとじんじゃ)を通るということになっていますので、今回ここは通りませんでした。天野街道を厳密に行きたい場合は、ここを起点に進んでもよさそうです。

やがて三都神社(外部リンク)の境内が見えてきました。

境内に上がる前にスタンプのスポットに遭遇したようで、13:07にここでスタンプが押されました。

三都神社は、和歌山にある熊野の神々を祀っています。天野街道からさらに熊野方面に向かう人が、ここで参拝したとか。天野街道を語るうえでは重要な神社であることは間違いありません。

ちなみに天野街道は、この神社とは直接つながっていませんが、裏山の陶器山の尾根を通じています。

大阪狭山駅から狭山池博物館、そして三都神社までの行程はおおよそこういう感じです。

三都神社の裏山に天野街道が通じていることを知ったので、どうやって天野街道に入ろうかと迷ってしまいました。いろんな地図を見るのですが、神社の裏手から街道に向かう道がありません。

まだまだスタンプラリーも序盤。仕方なく南側の陶器山トンネル付近に入れるところを見つけたのでそこを目指すことにしました。

あとで気づいたのですが、いったん西高野街道に戻って、天野街道との分岐点から入ればもっとスムーズだったのかとちょっと後悔。これを読んだ人はぜひ分岐点まで一度戻ってから天野街道に入ってみてください。

ということで住宅地を南下し、ようやく天野街道に入れる道を見つけました。

無事に天野街道に入ってすぐのところに、陶器山トンネルの休憩所がありました。ここでお昼休みを取ります。

河内長野市内で買ってきたサンドイッチを食べた後、デジタルスタンプラリーを再開。天野街道は尾根伝いに続いていて、森に囲まれた中を歩きます。

途中には、このようにいくつもの休憩所があります。ちなみにこの天野街道は、地図で確認すれば大阪狭山市と堺市の境界線上。この尾根の左右がそれぞれの市の住宅地です。しかし、こうやって街道を歩いているだけではそのような事実が信じられません。

やがて舗装された道に変わります。

天野街道で、道で迷うことはほとんどありません。途中でこのように「天野街道」と明記しています。この時点で金剛寺まであと6キロメートルを切った模様です。

しばらく歩くと突然スタンプが反応しました。14:27、穴地蔵(あなじぞう)に到着。スタンプを獲得した時間が残されているので、スポットの間でどのくらいかかったのかがわかります。

途中休憩したので、三都神社から1時間20分経過していました。

こちらが穴地蔵です。小さな祠ですが、体中の穴の病気に霊験があるとか。ちょうど熱心に参拝している人の姿がありました。そしてここは大阪狭山市の南端とかで、ここから先がいよいよ河内長野市内に突入です。

三都神社からのルート。天野街道をずっと南に向かって歩いています。

河内長野市内に入ると、のどかな風景が広がっていました。遠くに見える住宅地。地図の位置で確認するとあそこは荘園町のようです。

どんどん南下。地図の情報によるとこの画像から見て右側は堺市で、河内長野市との境界線上に天野街道があることが分かります。

河内長野市側は田園地帯が広がっていますが、堺市側は複数のゴルフ場があります。

しばらく歩くと、下里総合運動場に到着。ここまで来ると次の青賀原神社(あおがはらじんじゃ)は目と鼻の先です。

青賀原神社(外部リンク)に到着しました。ここではまだスタンプは反応しません。スタンプが反応したのは、境内の拝殿のすぐ目の前です。

ここで4つめのスタンプを確保しました。時間は15:13です。

青賀原神社は、桓武天皇の時代に紀州かつらぎ天野の里(現在の和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野)から神を勧請(霊を分けてもらう)して安置されたものです。(神社が創建されたのは平安時代後期)祭神は月読之尊(ツクヨミノミコト:月の神)で、空海とも関係が深い神社とか。

穴地蔵から青賀原神社までのルートはおおよそこの通り。

ここから天野山金剛寺はそれほど遠くありません。実は複数もの道がありました。今回は天野街道にこだわりますので、古い方の道に進みます。この橋を渡れば旧街道沿いに行けます。

ちなみにこの橋を流れているのは天野川。天野街道と並行して南北に流れていて最終的に狭山池に流れ込みます。地図上では結構近くを流れていましたが、意外にも天野街道を歩くと、この川と遭遇しません。ここでようやく川の姿が見られました。

少し坂を上ったところに集落が続きます。この集落の先にいよいよ天野山金剛寺があります。

天野川の流れ、いよいよ天野山金剛寺の伽藍が見え始めるところ。

そのまえに、カフェで一休みすることにしました。真新しい木の建物は、天野山金剛寺 monzen.さん(外部リンク)です。

monzen.さんで一休み。左側は天野酒さんの甘酒で作った甘酒ココアです。しかし、あまり長居はできません。最終目標は天野山金剛寺ではなく、道の駅奥河内くろまろの郷だからです。

monzen.さんの目の前にある天野山金剛寺(外部リンク)の境内入り口。しかし、広い境内で、スタンプの確保場所を探す必要があります。

南北に長い金剛寺の境内で、スタンプが確保できるのは楼門。画像の右側にある門の前です。

こうして楼門の前で、5つ目のスタンプを確保。16:06のことです。

こちらが女人高野としても有名な金剛寺の楼門。いつ見ても荘厳です。

青賀原神社から金剛寺までのルートは、こんな感じでした。

天野街道は金剛寺が終点ですが、デジタルスタンプラリーの終点は、奥河内くろまろの郷。ここから一部は、外環状線沿いを進む必要があります。

通行量の多い外環状線ですが、歩道があるので安心して通行できました。

トンネル内。車の激しい音を聞きながらゴールを目指します。

この日は天気が良く、青空が広がっていましたが、そろそろ赤く染まりだします。そしてピラミッドが見えましたが、あれは花の文化園の温室。あの温室の手前に、奥河内くろまろの郷があります。

途中から高向地区に入りました。ここまでくればあと一息。

この坂を降りればゴールです。

ついに道の駅奥河内くろまろの郷(外部リンク)に到着しました。

ゴール地点でスタンプが確保できるのは、くろまろの郷の建物「奥河内ビジターセンター」内です。時刻は17:01でした。大阪狭山駅に12時過ぎにつきましたから5時間近くかかって無事にゴール。

見るとスタンプの色が赤から制覇を意味するゴールドに代わっていました。

天野山金剛寺からのルートはこんな感じ。

そして無事にスタンプが集まりましたので、くろまろの郷の担当者の方にその旨を伝えました。

最後に、アンケートに答えてほしいとのことでした。抽選で南河内特産品が当たるようです。

さらに達成した際にもらえる景品のために住所などを記載します。これは景品の二重取りを防ぐ目的だとか。

こうしていただいたのはこちら。上のモックルコインは2000円分です。これは本当にお得ですね。

こうして無事にデジタルスタンプラリーを終えました。足は正直痛かったですが、達成感がそれを上回ります。心地よく帰路につきました。

私は1日で全部回りましたが、別に1日で回る必要はありません。自分の体力に合わせて挑戦してください。

観光デジタルスタンプラリーは12月28日火曜日まで行われていますので、興味のある方はぜひ参加してみましょう。

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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