【富田林市】想像力を働かせよう。錦織の高橋の河川敷が京都のある有名な場所に似ている?実際に比べると。
近鉄滝谷不動駅から東に瀧谷不動尊方面に進む途中、石川にかかる高橋を渡ったとき、ふとひらめくものがありました。「この橋と川の雰囲気がどこかに似ている」と。
ふと橋を渡り終えてから、横側から橋と石川を見ました。そして気づいたのです。
「この雰囲気は京都の鴨川に似ている」と感じました。よく考えれば、高橋の赤い欄干も、京の雅(みやび)を連想させるような要素があります。
では、実際に京都の鴨川を見てみましょう。こちらは京都の鴨川三条大橋の様子。似ているような似ていないような感じですが、実はある共通点があります。
こちらは三条大橋の周辺の地図です。三条駅から西(左側)の水色なのが鴨川ですが、その横に小さな水路。これは「みそそぎ川(禊川)」と呼ばれる人工河川。
鴨川でかつて禊(みそぎ:罪や穢れをおとして清らかにする)が行われていた名残りともいわれていますが、この人工の川ができたのは、20世紀に入ってからとのこと。現在は夏に納涼床が用意される場所です。
一方で高橋周辺の石川を見るとこのようになっています。角度や川幅等は違いますが、よく見ると、右下に細い水路があるのが分かります。鴨川の横にあるみそそぎ川のようですね。
こちらがその小さな水路です。名前については調べてみましたがわかりません。近くの農地へのかんがい用あるいは、川の流れを調整する水路だと思われます。それにしても石川本流よりも勢いよく流れていました。
水路と石川を下流方向で見ると水路に橋のような物がかかっていて中州にも行けるようです。またこの辺りは彼方地区(おちかたちく)憩いの広場とも近く、彼方まちづくりクラブの美化活動も行われているそうです。
そのためか、撮影時は草木が生い茂げっていますが、過去の写真を何枚か確認すると、定期的に刈り取られているのがわかります。
次に上流方向に見るとこの水路は結構長く続いているようでした。また中州になっている本流との間で座れそうな所を発見。
ちょっと飲み物でも買って休憩できればと思っていたら、ちゃんとありました。
高橋の東側に、コンビニがありました。ここでコーヒーやジュース類を買って河川敷で休憩できます。
改めて橋の上から、みそそぎ川のような水路を見ましょう。実際に河川敷で休憩している人の姿を見ます。利用動機は京都の鴨川と同じような気がしました。
ということで完全に想像の世界で、こじつけになりましたが、石川の河川敷が京都の鴨川に似ているという話。駅は近いですが京都鴨川のように周りに飲食店もなく、納涼床もない静かな場所です。それでも想像を膨らませるとそのように見えてくるから不思議なもの。
かつて童話作家の宮沢賢治が、故郷花巻市の北上川の河原を、イギリスのドーバー海峡に見立てて「イギリス海岸」と名付けました。
京都まで行こうとすると、電車を乗り継いで行かなければなりません。それよりも身近な川で、賢治のように想像を膨らませてみるのも楽しいのではないでしょうか。
高橋
住所:大阪府富田林市
アクセス:近鉄滝谷不動駅から徒歩5分