【富田林市】錦ヶ丘の教会24日クリスマス礼拝は信者以外も参加可能。教会堂がすばるホールと同じ設計者!
クリスマスがいよいよ近づいてきました。クリスマスといえばサンタクロースやイルミネーションのイメージが強いですが、本来はキリスト教のイエス・キリストの生誕を祝う日です。
この儀式は「クリスチャン」のためだけでなく、教会では信者以外の人も教会に迎え入れて、一緒に礼拝を行いながら、イエスキリストの降誕(生誕)を祝います。
富田林市内には、各地に様々な教派(真言宗や天台宗のような宗派の違い)のキリスト教会があります。
その中で、24日のクリスマスイブに礼拝を実施され、信者以外の方も礼拝に参加できる教会を探していたところ、日本基督教団(にほんきりすときょうだん)富田林教会が該当するとわかりました。
まず、富田林教会の場所を紹介しましょう。富田林教会は外環状線から少し中に入ったところにあります。わかりやすいのは画像の「錦ヶ丘歩道橋」です。すばるホール側から来た場合は、歩道橋手前の道を左に曲がってください。
歩道橋手前の道を入れば、すぐに教会が見えてきます。
地図だと、おおよそこういう位置関係です。富田林教会では、岡山の教会から富田林に赴任されて13年目という兼子洋介牧師が迎え入れてくださいました。兼子牧師は以前、キリスト教専門放送局・日本FEBCでインタビュー(外部リンク)を受けられています。
明治時代に、アメリカから宣教に来たプロテスタントのA.D.ヘール宣教師が、草鞋(ぞうり)を履いて宣教活動をしてた結果、設立されたというこの富田林教会。
お話を伺うとヘール宣教師はその後、和歌山・三重と向かい、教会をたてていきました。驚いたことに伊勢神宮のすぐ近くにも山田教会を立てたとか。
兼子牧師によれば、へール宣教師のほか多くの宣教師の活躍により、日本基督教団は日本のプロテスタントでは最も大きな組織だとか。全国で1700くらい教会があるそうです。
実は、富田林市内には9軒の教会があります。兼子牧師によれば「富田林に教会が多いのは、元々仏教の寺院や神社が多く、宗教を受け入れる要素が強かった。だから受け入れられかったのでは」とのことでした。
ところで元々の富田林教会は、寺内町の町家を間借りして礼拝をおこなっていたそうです。そして、戦時中には河内長野教会と合併した時期もあったとか。戦後の1954(昭和29)年に、現在の土地の寄贈を受けて、改めて富田林教会として再建しました。
現在の教会堂は2000年に建てられましたが、驚いたことに、すばるホールを設計した同じ人が、富田林教会も設計したのだそうです。印象的なコンクリート打ちっぱなしは、確かにすばるホールと共通点があります。
さてクリスマスのイブ礼拝ですが、24日当日17時から3・40分程度の予定で行われるとのこと。とはいえコロナ禍のこともあり、讃美歌の合唱はないそうです。
その代わり、兼子牧師は昨年に引き続き、コロナ禍の今だからこその礼拝プログラムを考えておられました。それは讃美歌の歌詞の意味を解説するというものです。
特にクリスマスの讃美歌は、一般的なクリスマスソング同様に、この時期BGMとして町で流れ、一般人にもなじみ深いもの。だから、たいていの人が歌詞を見ずに歌うことができます。
ところがその歌詞の意味となれば、一般の人はもちろん、クリスチャンですら知らない人が多いのが現状。
そこで、一節ずつオルガンでメロディを奏でた後、その歌詞の意味を解説する時間にしたいとのことでした。今年は「きよしこの夜」の解説をするそうで、昨年は「諸人こぞりて」の解説をしたそうです。
そのほか、コロナ渦の中で、メンタル的に影響を受けている高校生以下の子供たちを、あえてひとりずつ祝福もするとのこと。もちろん信者、未信者関係なく行うそうです。
礼拝開始が17時からというのは意外に早いのではと思ったのですが、兼子牧師によれば、19時からしたとしても会社勤めの人が間に合わないことが多いから、あまり意味がない。
それなら17時からという早い時間にして、出席者が受ける祝福を各家庭に持ち帰ってもらって、家族でゆっくりクリスマスイブの夜を楽しみ、祝福を分かち合ってほしいからとのことなのです。
「神社と比べると、やはりまだまだ教会の敷居は高いイメージがあるんです」と牧師。それをなんとかして、教会も神社の境内のように気軽に行ける場所にしたいとのことでした。
確かに気軽にという雰囲気のない教会。本物のクリスマスを体験できる24日の礼拝に出席すれば、教会の雰囲気を味わえるまたとないチャンスといえます。
なお駐車場は教会前のほか、隣の錦ケ丘町会館の駐車場も使えるそうです。
日本基督教団富田林教会(外部リンク)
住所:大阪府富田林市錦ケ丘町4-13
電話番号:0721-23-4820
アクセス:近鉄富田林西口駅から徒歩13分