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【富田林市】寺内町・本町公園のイルミネーションはなんと1月中旬まで!年越し前に美しい冬の華をもう一度

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

クリスマスも仕事納めも終わって、街中の空気はすっかりお正月準備にあわただしい雰囲気。そんな中でも、今も華やかなのが本町公園です。

富田林駅から歩いてすぐ、寺内町に隣接しているこの本町公園では、クリスマスの終わった26日以降もイルミネーションが飾られていて、美しい光り輝く世界が残っています。そしてそれは、1月中旬まで点灯されたままだとか!

キリスト教の国々(カトリック、聖公会など)では、エピファニー(公現祭、顕現日)というイエス・キリストが人々の前に現れた日という祭日があり、これが1月6日です。

そのためキリスト教では、12月25日のクリスマスから新年を越えた1月6日まで、クリスマスの飾りつけはそのまま置いてあります。

本町公園のイルミネーションは、キリスト教のそれとは趣旨が違いますが、同じようにクリスマスが過ぎても私たちを楽しませてくれています。

昼間の本町公園
昼間の本町公園

ところで本町公園をおさらいすると、園内には寺内町の重要文化財・杉山家住宅に住んでいたという明星派女流歌人・石上露子(いそのかみ つゆこ)と、富田林に逗留し「夫婦善哉(めおとぜんざい)」を世に出した作家・織田作之助(おだ さくのすけ)の記念碑が建っています。

碑は、入口から入っていちばん奥に、ふたつ並んで建てられています。

右側が織田作之助「土曜夫人」の自筆の原稿が写真付きで碑になっており、真ん中にあるのが石上露子の作品の中でも素敵な詩と評された「小板橋(こいたばし)」の詩と露子のプロフィールというふたつの碑。

そして左にある木は、1990(平成2年)富田林市制施行40周年を記念して植えられた木です。植樹から30年以上たちましたが、本当に立派に育っていますね。

よく見ると露子が住んでいた杉山家住宅をモチーフにしたタイル画が、本町公園入口にありました。

このように本町公園は、寺内町観光のまえに記念碑を眺められるスポット。ここは季節の花が植えられ目を楽しませてくれるだけでなく、夏にはセミがとれたりするそうです。

とはいえ、今の時期だけは寒い夜空に光り輝くイルミネーションをゆっくり眺めるのが最高です。それほど大きくない公園ですが、実際の見ごたえは想像以上にありました。

ここでせっかく寺内町まで来たので、本町公園を離れて、少し夜の街を散歩しました。

寺内町の様子はイルミネーションを見た後だからでしょうか? 一転して渋みのある静かな雰囲気の町の様子が感じられました。

ただ、ときおり車が何台も続けて通過するので、通行には注意してください。

意外と思われるかもしれませんが、なんと寺内町には教会もあります。

寺内町を少し歩き西口駅前まで来ましたら、別のイルミネーションがありました。ネットシステムという企業の持つ空き地を利用してのイルミネーション。ここは中には入れませんが、通る人たちの目を楽しませてくれていて、とても嬉しい演出ですね。

日本のクリスマスは確かに終わりました。でも年内にもう一度、美しいイルミネーションを眺めながら、新しい年に思いをはせてみてもよさそうです。

本町公園
住所:大阪府富田林市本町8−15
アクセス:近鉄富田林駅から徒歩3分

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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