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【富田林市】2022年お正月の富田林の雰囲気は?定番から穴場まで!市内神社の初詣の様子を見てきました

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

お正月の三が日のお出かけといえば、なんといっても初詣。まずは家からいちばん近い神社仏閣に参拝してから、次に遠くの神社や寺に参拝するパターンが多いのではないでしょうか?

京都や奈良の有名なところに行くのも良いですが、地元富田林市内の神社も個性豊かで魅力的なところが多いです。

そこで、実際に元日の富田林の神社を回ってみました。定番のところから穴場までをご紹介。2日・3日の初詣の参考にしてみてくださいね。

まずは有名どころから行ってみました。「喜志の宮さん」こと美具久留御魂神社(みぐくるみたまじんじゃ)に行きました。最寄り駅は喜志駅です。

車でお参りする人が多いため、外環状線沿いの三田屋のところに臨時駐車場がありました。

普段は静かな美具久留御魂神社ですが、さすがに元旦は臨時駐車場が満杯になるくらい、とても多くの人が参拝に訪れていました。

鳥居の後ろの方から、なんと参拝の人たちの行列ができていました。

普段よりは少し人が多いくらいかと思っていましたが、この行列では拝殿で参拝できるのは20分くらい待たないといけない感じです。

ただ元日だから余計に多かったと思われるので、2日・3日はもう少し落ち着いているのではと思われます。

ちなみに鳥居近くにあるトイレは混んでいませんでした。並ぶ前に済ませておくと安心です。

また境内には露店も出ていました。参拝の後に買って帰るのもよさそうです。

美具久留御魂神社
住所:大阪府富田林市宮町3丁目2053 
アクセス:近鉄喜志駅から徒歩13分

さて、美具久留御魂神社の参拝の後は、近くにあるうどん屋のきらくさんに立ち寄りました。年明けうどんという豪華でおめでたいうどんを戴きました。

これが実際の年明けうどん。肉や餅、頭つき海老などおめでたいもの尽くし。セットを注文したので、かやく御飯がついています。

外環状線のお店は、このきらくさんのほかにも元日から開いている店が多かったです。もし複数の神社を回るのでしたら、美具久留御魂神社にお昼に行くようにすると食事の場所を探す手間が省けて効率よいです。

さて、もうひとつ気になる神社に向かいました。電車に乗って喜志駅から川西駅に向かいます。

川西駅のすぐ近くにあるのが、錦織(にしこおり)神社。こちらも神社の手前に臨時駐車場があり、多くの人が来ているようです。

次々と鳥居に吸い込まれるように入っていく人々。

こちらの真新しい鳥居は、昨年7月に建てられたばかりのものです。つまり今年の初詣では初めて参拝客がくぐります。

鳥居をくぐって境内に向かいますが、途中で人が止まっているように見えます。「まさか」と思いましたが、やはり行列ができていました。

ここは美具久留御魂神社以上の行列ができていました。ここから拝殿の位置ははるか遠いです。

行列の先頭がどうなっているかみると、この様子。拝殿から拝もうとすると、参拝まで30分以上かかるのではないでしょうか?

錦織神社の方が人気な理由について、ここからは推測ですが、実は市の西側金剛地区に非常に近い位置にあります。住宅地でもある金剛地区には神社が極端に少ないので、もしかしたら金剛地域の人の多くが錦織神社に参拝に来られているのかもしれません。

ちなみに行列の奥にあるテントは、露店となっていて、いろんなスナック類が販売されていました。姫りんご(300円)がお子さまに人気でした。

錦織神社
住所:大阪府富田林市宮甲田町9-46
アクセス:近鉄川西駅から徒歩6分

さて、行列のできるふたつの神社を紹介しました。2日・3日になれば、少し落ち着くと予想されますが、それでもある程度並ぶ覚悟は必要。もっと人の少ない穴場がないかと、石川、さらには佐備川を越えてある神社に向かいました。

そしてこちら、東板持の厳島神社(いつくしまじんじゃ)に向かってみることにしました。坂を上っていきます。

坂を上っていくとどんどん視界がひらけていきます。

こうして厳島神社に到着しました。ほんとうに小さな神社で、誰もいません。まさしく穴場スポット。ここならゆっくりと神様に願い事を聞いてもらえそうです。

そしてもうひとつのお楽しみがこちら。丘の上にあるため視界が素晴らしいです。ちょうどピンクの山茶花の花が咲いていました。

厳島神社
住所:大阪府富田林市東板持町2丁目10
アクセス:近鉄富田林駅からバス、板持バス停から徒歩6分

東板持まで来ましたので、最後に西板持にある板茂(いたも/いたもち)神社に行ってみました。ここでも神社に向かうご近所の人の姿を見かけます。

手水舎があります。境内には地元の人が何組も参拝に来ていました。ただ行列などはなく、すぐに参拝できます。

拝殿の前にはお正月らしい立派な門松が立っていました。そして神社名が書かれたそろいの法被(はっぴ)を着た人が何人もいて、参拝客とあいさつを交わしています。これは地元の氏子さんでしょうか?

後で調べると普段は神職のいない無人の神社。元々この地にあった由緒の古い神社でしたが、明治時代に千早赤阪村にある建水分神社に合祀されます。

戦後に分離して元の場所に神社が戻ってきました。しかし神職は常駐しておらず、建水分神社が管理しているとか。そのような関係で氏子さんたちが頑張っておられるのかもしれません。

普段は閉じられている拝殿は、お正月のこのときは開いていて、奥の本殿が見えました。

これは境内に祀られている摂社かと思いましたが、じつは中には常夜燈が入っているとか。1829(文政12)年に建てられた伊勢灯篭が、この地に移設されたそうです。

こちらは、境内にある春駒大明神。正一位との表記があることから稲荷社ではという情報もありますが、はっきりした由緒などは不明のようです。

そしてさらに奥には小さな祠あってそこには、賽の神(さいのかみ:村や集落の境にあり、外から侵入する邪悪なものを防ぐ神)を祀っているとか。丸い石が祠の中に数多く詰め込まれているそうです。

こちらはちょうど、参拝者の寒さ対策として火を入れていたもので、先ほど消化したとか。法被を着たひとりの氏子さんに教えてもらいました。

「地元の人に愛されている神社ですね」とその氏子さんに伝えると、本当にうれしそうな表情。板茂神社には昔ながらの神社と氏子、そして参拝者の関係が残っているような気がしました。

板茂神社
住所:大阪府富田林市西板持町8丁目7-39
アクセス:近鉄富田林駅からバス 西板持幼稚園前から徒歩2分

こうして元日から富田林市内を歩きましたが、ちょうど石川を渡るときに、お正月らしく凧揚げをしている姿が見られました。昨日までと変わらない同じような冬空に見えても、お正月は、やはり独特の雰囲気がありました。

2日、3日の過ごし方の参考になれば幸いです。

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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