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【河内長野市】3日初詣の参考に!2022年昔ながらのお正月の雰囲気が味わえる、河内長野の神社をご紹介

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

お正月三が日も今日1月3日を残すところとなり、初詣には、もう行かれたかもしれません。

京都や奈良あるいは、市内の観心寺、金剛寺といった有名どころを回ったために「地元の神社はまだ」という人がいらっしゃれば、ぜひ河内長野市内の神社に足を運んでいただきたいところ。

昨日1月2日に、河内長野の複数の神社の様子を見て回りました。有名寺院とはひとあじ違う、地元に密着した昔ながらのお正月の雰囲気を紹介します。

最初に行ってきたのは千代田神社(ちよだじんじゃ)です。 大阪外環状線(国道170号線)の陸橋には神社の横断幕が設置してありました。

千代田神社の前に来ました。近鉄汐ノ宮駅から千代田方面に坂を6分ほど登ったところにあります。

鳥居にあるのが、無病息災・延命長寿を願う茅の輪くぐりです。実はこれには作法があり、ただくぐるだけではだめだとか。正式なくぐり方の紹介がありましたので引用します。

1周目:正面でお辞儀、左足で茅の輪をまたぎ、左回りで正面に戻る
2周目:正面でお辞儀、右足で茅の輪をまたぎ、右回りで正面に戻る
3周目:正面でお辞儀、左足で茅の輪をまたぎ、左回りで正面に戻る
正面でお辞儀、左足で茅の輪をまたぎ、参拝へ

さらにくぐる際に「祓へ給ひ 清め給へ 守り給ひ 幸へ給へ(はらえたまい きよめたまえ まもりたまい さきわえたまえ)」と心の中で唱えるのが正式なのだそうです。

さて、境内に入りました。境内には数軒の屋台が出店していました。

少し行列ができていました。元日だと、もう少し多かったかもしれませんね。

社務所の様子です。

これは美しいものを見つけました。手水舎にお正月らしい花々が活けられています。

ちなみに千代田神社では、9日と10日の2日間、十日えびすが行われるとか。ただいわゆる11日の「残り福」は無いようなので、行かれる方はご注意ください。

ということで、最初は市の北側にある千代田神社に行ってきました。ここから南下していきます。

千代田神社
住所:大阪府河内長野市喜多町305
アクセス:近鉄汐ノ宮駅から徒歩6分

いったん河内長野駅に出て、次の神社まで高野街道を歩きました。途中酒蔵通りを歩きます。ちょうど天野酒さんは、昨日2日が初売り。ということで、天野酒さんに立ち寄り、正月用の酒「大吟醸無濾過」を追加で買い求めました。

酒蔵通りもお正月とあって、いつもよりはひっそりと静まり返っていました。

そのまま石川を渡り向かった先は、烏帽子形八幡神社(えぼしがたはちまんじんじゃ)です。

烏帽子形八幡神社の境内に行くには、石段を登らなくてはなりません。

でもこの石段、非常に登りやすかったです。上りと下りが一方通行で、真ん中に手すりがあるので、安心して上がれました。

こちらは石段の途中にある、烏帽子形恵比須神社(えぼしがたえびすじんじゃ)です。

さらに石段を上がったところにあるこちらが、拝殿です。参拝客の姿は次々とみられましたが、行列もなくスムーズでした。

こちらが、その奥にある重要文化財の本殿です。

拝殿の右側に社務所があります。

1月はやはり寒いので、焚き火があるほっと一息付けますね。

神社の背後にある烏帽子形城跡は、楠木七城のひとつ。温かくなれば、この山にも登ってみたいところです。

ということで、烏帽子形八幡神社の様子を紹介しました。

烏帽子形八幡神社
住所:大阪府河内長野市喜多町305
アクセス:南海・近鉄河内長野から徒歩15分

引き続き高野街道を南に歩いていきました。しかし、三日市町には向かいません。

高野街道から少し離れた道を南に歩いていくと、のどかな雰囲気となっていきました。

次は加賀田神社(かがたじんじゃ)を目指します。あと500メートルほどですね。

加賀田神社の入り口に来ました。ここも坂を上る必要があります。

こちら坂の途中にある、金高大明神です。

坂を上りきりました。

結構な坂を上りましたが、ここも石段の間隔が広いためか、そこまで苦ではありませんでした。

ここは桜の木が続いています。花見の時期にも再訪したいところ。

社殿の前に来ました。ここも多くの参拝客の姿があります。

それでは上ってみましょう。奥に本殿が見えます。

加賀田神社で驚いたのはこちら、なんと賽銭をPayPayで払えるというのです。伝統的な神社の文化を残しつつ、このような新しい手法を採用するあたり、侮れない神社だなあと思いました。

そしてこちら楠公神社。楠木正成と正行(まさつら)親子を祀っています。河内長野と楠木正成との関係は今さらですが、この神社を調べると、驚いたことに2019年に神戸・湊川神社から分霊されたもの。なんとつい3年ほど前に鎮座したのだそうです!

加賀田神社で見つかったのは、明治15年奉納「楠木正成正行父子桜井の別れ図絵馬」この大型絵馬のレプリカが湊川神社に奉納されたのが縁だとか。

こちらにその原本が保存展示されていました。加賀田神社が2014(平成26)年から2年間、本殿の修復を行った際に発見されたもので、それが縁で楠木親子が祀られるきっかけとなったのです。これはすごい事実ですね。

保存展示されている反対側に社務所がありました。

修復された本殿はカラフルに彩られていて、思わず見とれてしまいました。

また本殿は少し高いところにあるので、ここから見える拝殿や社務所のようすもなかなかのもの。社務所は拝殿内に加えて外側にテントにもあり、そこでは甘酒やお神酒の用意もされていました。

加賀田神社に隣接する加賀田公園では、お正月のためでしょうか、いつも以上に元気でフルエネルギーを発散している子どもたちが遊んでいて、ほほえましかったです。

さて、ここまで来たらいちばん南側にもということで、南海電車に乗り天見駅まで来ました。

ここには石清水八幡宮の別宮、流谷八幡神社(ながれたにはちまんじんじゃ)があります。

流谷八幡神社は、山から流れている天見川の支流、流谷川に架かる赤い橋が目印です。

さて入口に来ました。既に午後4時を過ぎていることもあり、参拝客の姿は見られません。

ここに文化財の説明がありますが、特に気になったのは、1月6日に河内長野市指定無形文化財の「勧請縄かけ」という行事が行われるとか。

※1月3日追記:流谷八幡の公式Instagram(外部リンク)を確認したところ2022年は1月8日(土)8時〜昼ごろまで行うとありました。

私は4日ほど早く来てしまいましたが、3が日を過ぎても「松の内」と呼ばれる時期が続くので、この行事のタイミングに行事の見学を兼ねて参拝してもよさそうです。

ということで拝殿の前に来ました。他に参拝客のいない静かな境内。

拝殿の奥に本殿があります。

拝殿の左隣にある社務所、ここからさらに左側に進んだ先には、大阪府指定の天然記念物に指定されている樹齢400年の「大イチョウ」があります。

こちらが拝殿の裏側にある本殿。ただしこの階段の入り口から立ち入り禁止になっています。

ここにも焚火がありました。夕方になり急激に冷え込んだこともあり、少し暖を取りました。

焚火の背景を見ると大きな神木やその先に見える山々の姿。日本の里山の原風景を感じました。すごく遠くに来た気がするのに、電車の駅から徒歩15分なので、ここは穴場と言える場所です。

石清水八幡宮別宮 八幡神社(流谷八幡)
住所:大阪府河内長野市天見 
アクセス:南海天見駅から徒歩15分

流谷八幡神社の近くには南天の実が数多く生っていました
流谷八幡神社の近くには南天の実が数多く生っていました

ということで、河内長野の神社を4か所回ってきました。それぞれ個性があり、そして地元の参拝者に愛されている神社であることが伝わりました。3が日は今日1月3日で終わりですが、もし興味のある神社があれば、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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