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【河内長野市】まだ間に合います!十日戎の残り福。西代神社と月末まで吉兆飾を販売する長野神社で分散参拝

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

「えべっさん」こと十日戎は、河内長野の神社でも今日まで、にぎやかに開催されています。しかし、世間はコロナ禍。新しいオミクロン株が猛威を振るう中、分散参拝の必要性が叫ばれています。

今日11日は、十日戎の「残り福」と言われ、長野神社と西代神社ではこの日まで、十日戎の参拝が可能となっています。今回、ふたつの神社の十日戎を9日に体験してきました。河内長野の十日戎の雰囲気が伝われば幸いです。

1、西代神社

西代神社の西代えびすは、9日の朝早くに行ったこともありまだ静かな状況でした。密を気にする人は、ここなら静かに参拝できます。

ただし、残り福は正午までとなっていますので、午前中にお出かけくださいね。

西代神社は、伝承によれば、楠木正成が金胎寺城を築いたときに鎮守として信仰したという、中世以前からの歴史があります。そして江戸時代に短期間に存在した西代藩との関係も強く、二代藩主 本多 忠統(ほんだ ただむね)が、西代神社を熱く信仰したとも。

忠統が幕府の命令により伊勢神戸藩(三重県鈴鹿市神戸本多町)に移動することになった際、忠統の徳を偲んだ民衆が奉納した事から始まったという10月の西代神楽(にしだいかぐら)が有名です。

昨年の秋は残念ながら行われませんでしたが、今年の秋は行ってほしいですね。

こちらで熊手などの吉兆飾りが販売されています。

こちらが戎社です。ゆっくりと参拝しましょう。

こちらは境内摂社の稲荷社です。本殿、戎社と参拝の後こちらにも。それから横に駐車場があります。車の場合、西代神社の参拝は大変便利です。

また西代神社では15日にとんど祭が行われます。開始が午前7時からと早いですが、正月にお迎えした神様を、とんどの火でお送りする新年の最後の儀式です。

とんどの火にあたると 無病息災(むびょうそくさい)、五穀豊穣(ごこくほうじょう)、そしえ家内安全(かないあんぜん)が、叶えられます。早起きは三文の得です。当日ぜひ参拝しましょう。

西代神社
住所:大阪府河内長野市西代町16-5 
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩13分

2、長野神社

長野神社の十日戎は、河内長野駅前にあるためか非常ににぎやかでした。駅前にも横断幕があります。

お昼ごろに行きましたので、参拝客も増え始めていました。

えびす神の事代主(ことしろぬし)を祭神のひとつとして祀っており、「長野戎」として古くから有名なこともあるのでしょう。1543(天文12)年に建てられた、国の重要文化財に指定されている社殿の前では、長い行列ができていました。

こちらが事代主を祀るえびす社です。賽銭箱がたらいになっていました。11日までの3日間でどのくらいのお金が入るのでしょうか?

長野戎には福娘の姿もありました。

こちらが吉兆飾りを販売しているところ。福蓑や熊手のほか、笹につけるものの単品の縁起物など多数揃っていました。赤い鯛や俵、千両箱やサイコロなど、おめでたい雰囲気に溢れています。

子供の成長を願った子ども吉兆です。飾りが5つ選べるそうです。

ところで長野神社のすごいところは、プロの的屋さんの露店が数多く並ぶところです。境内にぎっしりと並ぶ屋台。

さらに、境内の外の路上も河内長野駅前までの高野街道に並んでいました。せっかくなので、オムそばとお好み焼きを買って帰りました。そして家で食べましたが、的屋さんの味は流石の旨さでしたね。

長野戎の周辺は、11日まで通行止めになっているところがあります。近くを通るときには注意しましょう。

長野神社のえびす祭りは、11日の18時まで行っています。そして熊手などの吉兆飾りは17時までとなっていますが、十日戎が終わっても月末の31日まで販売(9時~17時)するそうです。

まだ十日戎に行けていない人は、11日に雰囲気とともに味わってもいいですし、吉兆飾りだけを求めて12日以降に分散参拝してもいいです。いずれにしても、今年は良い年でありたいものですね。

長野神社(長野戎)
住所:大阪府河内長野市長野町8-19
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩2分

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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