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【河内長野市】冬空に映えるロウバイの黄色い花。流谷集落にある蝋梅の里がいよいよ見ごろ。花言葉は?

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

「慈しみ」「ゆかしさ」「先導」「先見」という、4つの花言葉を持つロウバイ(蝋梅)。
1月に咲く花として有名ですが、河内長野の山の中にある流谷集落では、蝋梅の里と呼ばれているエリアがあり、いよいよ美しく黄色い花を咲かせ始めました。

少し秘境の雰囲気がある山里の流谷まで行き、実際に蝋梅の里にあるロウバイの花を見てきました。

場所は、河内長野の流谷地区。南海高野線天見駅から歩いて30分くらいのところにあります。

流谷集落までまっすぐ来ると、道のわきに画像のような標識があるので、そこを曲がり少し坂道を上がっていきます。

山の手前に、ロウバイが見えてきました。このロウバイは自然に生えたものではなく、今から30年程前にこの場所の地主さんが、砂防工事を行ったときに植えたとか。

以降、例年1・2月になると、ロウバイによる黄色い花のシャワーが見られるようになりました。

つきあたりを右に曲がると、そこにはたくさんのロウバイの木が!まるでロウバイの花の並木道。

ちなみに今回の画像は1月8日の取材・撮影なので、このときはまだこれからという雰囲気でした。今はきっとこぼれるような黄色の花が見られるはずです。

それでも、日の当たるところでは、この時点でけっこう咲いていました。

ここでロウバイについておさらいしてみると、中国原産で江戸時代の17世紀の初めに、日本に渡来したとのこと。漢名の「蝋梅」を音読みしてロウバイという和名になりました。

ロウバイの花を拡大しました。花が開いているものとまだツボミのものが混じっていました。

ロウバイの名前の由来ですが、陰暦の12月にあたる朧月(ろうげつ)にウメの香りがする花を咲かせるからとか。ちなみに学術的な分類ではロウバイ科に属した花であり、バラ科の梅とは全く別の種類です。

さらに、16世紀の中国の明にて執筆された、本草学(ほんぞうがく:東洋医学の学問)史上で、最も充実した「本草綱目(ほんぞうこうもく)」という書物によると、次のようにロウバイを紹介しています。

半透明でにぶいツヤのある花びらがまるで蝋細工のようであり、かつ臘月(ろうげつ=陰暦の12月)に咲くことにちなむ

改めてロウバイをじっくり見ると、花びらにつやっぽさがあって、ほんとうに蝋細工のように見えるから不思議です。

流谷の蝋梅の里に咲くロウバイは、2月いっぱい楽しめます。まだまだ寒い日が続きますが、澄んだ青空の日に少し遠出してロウバイの里に行ってみましょう。黄色い花々のシャワーに圧倒され、思わず寒さを忘れてしまうかもしれません。

蝋梅の里
住所:大阪府河内長野市流谷 
アクセス:南海天見駅から徒歩30分
※駐車場がないので車の際には注意してください。

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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