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【河内長野市】平日は無料!今年も始まりました、花の文化園のぬくぬく梅こたつ。梅見どころで足元ぽかぽか

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

暦では春ですが、まだまだ寒い日が続いています。それでも、梅のつぼみが膨らみはじめ、一部の木では早くも咲き始めたと聞くことも増えてきました。

ところで梅の花見はどちらかと言えば静かに見るもの。桜のときのようにビニールシートを敷いて、食事や宴会をするようなことは基本的にありません。

しかし、高向にある大阪府立花の文化園では「こたつに入ってぬくぬく梅見物(梅こたつ)」という、こたつに入って食事をしながら梅の花が愛でられるという恒例イベントがあります。

今年も2月11日から3月13日まで開催するとのこと。どんな内容なのかさっそく行って体験してきました。

今さらながらですが、ここで花の文化園の行き方をご紹介しますね。公共交通だと河内長野駅からバスに乗って上高向、もしくは道の駅くろまろの郷バス停で下車となります。

車の場合は、花の文化園にも駐車場がありますが、それは「障がい者用駐車場」及び「ゆずりあい駐車場」です。

一般車両はくろまろの郷の駐車場を利用。くろまろの郷のショッピングとセットで回れますね。くろまろの郷からは、石川にかかる朱色の橋を渡っていきます。

こうして花の文化園に到着しました。料金は大人550円、高校生230円、中学生以下無料、年間パスポート2300円です。

さて、梅こたつを行っている場所を紹介しましょう。

花の文化園の入口にある梅こたつマップ。注意したいのは、この地図は梅園の中の地図です。つまり入り口から梅園までの行き方の地図ではないのです。

こちらが花の文化園の全体図です。梅園は、ピラミッドの形をしている温室のすぐ左横にあります。つまり温室を目指せば迷うことなく行けますね。

訪問したのは2月16日。このときは、昨年秋から2月14日まで開催していた「はなぶんサンクスイルミ」で輝いていた人造の花がまだ残っていました。

温室の手前には、クリスマスツリーも健在。

この階段を登って温室の前を左に曲がれば梅園で、梅こたつの受付の場所になります。

真ん中付近に見えるこげ茶色の建物が受付です。

私が訪問したときは平日なので受付は閉まっていました。土日祝は予約制の有料ですが、平日は無料で自由に利用できるとのこと。また雨のときは中止なのだそうです。

こればかりは、仕事の都合もあるので難しいところですが、平日は間違いなく空いていますし、本当に穴場です。

ちなみに花の文化園の梅園は、観心寺と並んで河内長野の2大梅見どころ。花梅と実梅、合わせて約90品種、およそ340本近くを植栽しているそうです。

梅園に入ると、すぐに梅こたつが見えました。

一般的なこたつ以外にも屋根がついたスタイルのものも。

ふたつのこたつが連結していて、少し多くのグループでも利用できるところがありました。

さて、開いているこたつに座ってみました。スイッチが切れているので、さっそく入れてみると途端にこたつの中が温かくなります。ただ退出するときにスイッチを切るのを忘れないようにしましょう。

こたつの上には消毒セットがあります。コロナ禍の時期での開催、重要ですね。

使用開始時と使用後にアルコールで消毒してくださいとのことです。また犬や猫などのペットを連れての利用はできません。「猫はこたつで丸くなる」というのは試せませんので、注意しましょう。

土日祝の有料時の利用についてはこちらのようになっています。

事前予約 1台2,000円/1時間30分 
【午前】11:00~12:30 
【午後】13:00~14:30
※レストランチケット(1台につき500円分・当日のみ利用可)付き
※ご予約の受付はご希望日の前日締め切り。
予約のないこたつ
通常こたつ(4人掛け):1台500円/1時間
広いこたつ(6人~8人掛け):1台1000円/1時間
※レストランチケット(1台につき300円分・当日のみ利用可)付き

土日に予約をすれば500円分のチケットがついていますが、平日の時でも梅園の下にあるレストランで料理や飲み物が注文できます。

メニューはこちらです。今回せっかくなので人気のメニューを聞いて注文してみました。

それをこたつの中で味わうのですが、少し多く注文したので、スタッフの人が注文した料理をいっしょに運んでくれました。

それがこちらです。右トレイの上が梅こんぶうどん(650円)、その下がひとくち梅見団子(500円)で、これは白い方が大福で、黒い方がおはぎです。

左トレイの上ですが、梅こたつメニューのおすすめではありません。レストランの人気メニューのオムハヤシライス(860円)。このように、レストランの通常メニューもオーダーできます。下の右側がスモークチキンで、ビールや日本酒とセット(700円)で注文。

その左横にあるのが、コロコロはちみつケーキ(500円)です。驚いたことに花の文化園で採れたはちみつを使っているとのこと。     

いずれもおいしかったですが、特にうどんとハヤシライスは温かかったので、こたつに入った下半身に加え、上半身までホカホカになりました。

さて、食事を楽しんだあと、本来の目的である梅を愛でてみましょう。

まだつぼみが多いですが、このように白い梅が咲いています。

こちらはピンクに染まる梅の花。

さらに赤い梅も咲き始めています。ソメイヨシノなどさくらはピンクのものに統一されているイメージがありますが、梅はいろんな色合いが楽しめるのも良いですね。

さて、木にぶら下がっている短冊があります。これには短歌が書かれています。

短歌の内容は、万葉集から引用したものです。梅と古代の和歌とは相性がいいですね。

花の文化園では梅の短歌を募集していました。2月27日までに応募すると、優秀者には賞品も貰えるとか。特に河内長野市民でないといけないとか大阪府民限定とかではないようです。

例えばこんな感じでしょうか?

寒風に ホッとなごめる 梅こたつ つぼみ横にて 咲く花の美 
(かんぷうに ほっとなごめる うめこたつ つぼみよこにて さくはなのび)

またよく見てみると、このように梅の木の下には品種が書いてありました。

花の文化園は、梅の他にも四季の花が咲いています。こちらは水仙。

また菜の花も咲いていました。春は確実に近づいていますね。

また花の文化園では2月22日以降にであれば、梅こたつに加えて次のイベントも行われるようです。

ということで花の文化園の梅こたつを体験しました。体験した日は天気こそ晴れましたが、冬の寒風が吹いていて非常に寒かったのです。しかしこたつに入ると本当に温まることができました。

土日祝は予約有料制、また平日なら無料で気軽に空いているこたつに入れます。ぽかぽか温まりながらの梅見物。いずれにせよ期間中に梅園でのこたつ体験をするのはいかがでしょうか?

大阪府立花の文化園・梅こたつ(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市高向2292-1 
期間:2022年2月11日(金祝)~3月13日(日)  ※荒天中止
時間:10:30~16:30
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス くろまろの郷停留所下車・徒歩10分
     上高向停留所下車・徒歩15分

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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