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【河内長野市】梅見どころの穴場発見!下高向の白梅が満開です。花の谷間に乱舞するウグイスもいっぱい

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

いよいよ梅の季節がやってきましたね。河内長野市で梅の名所を検索すると、通常次のふたつのスポットが出てきます。

  • 大阪花の文化園
  • 観心寺

加えて最近は「金剛寺」の名前が見られるようになりました。しかし、本当にこの3か所しか河内長野の梅の名所はないでしょうか?

先日、河内長野駅前にある観光案内所に行く機会がありました。観光ボランティアの人が対応してくれたのですが、ここで私は「観心寺と花の文化園以外で梅の名所を教えてください」と聞いてみました。

すると、ボランティアの方がいろいろ資料を調べてくださったのですが、それには無く......。しかし、思い出すように「高向(たこう)のあたりにあったんじゃないかな」と教えてくださいました。

ということで、先月、花の文化園に行くバスの途中で、きょろきょろしながら梅の木はないか探していたところ、それらしきところを見つけました。ただそのときは花が咲いていなかったので、3月になったことだしそろそろ咲いているかなと見に行くことにしました。

その目的地、下高向バス停に着くと、背後は白梅の花嵐。満開になっていました!

ざっと数えて20本近くの白梅が並んでいます。梅にはいろんな品種がありますが、品種ごとに咲く時期が異なるので、一斉にすべてが満開になることはないとのこと。

ここは単一の種類だけがここに植えられているので、一斉に満開になったのですね。

梅の咲いている敷地の左に、コンクリートの坂道があり、坂道を登りながら梅を愛でることができます。

梅の花をアップしてみました。満開ではありますが、よく見るとつぼみも残っており、まだまだ美しい姿を楽しめそう。

横にコンクリートの小道があるので、梅の木の上の方まで間近でみられるのもポイント高いですね。

坂の上から眺めてみました。満開の梅の花はほんとうにきれい。ここは、まさに地域の方など、知る人ぞ知る穴場だと思いました。

先日取材した錦織公園の梅の里の記事を書くために、梅の種類と特徴を調べました。その中で、白梅で一重の品種には以下に挙げるものがあるとのこと。

冬至梅、雪月花、田子の浦、月影、白加賀、南高、甲州最小

ただ、この下高向の梅は、このうちのどれかなのか、また別の品種なのかはわかりませんでした。(この地域で梅干を作っている可能性もあり、品種の写真を詳細に見比べてみたところ、南高梅の可能性が高そうです)

さて梅をじっくり愛でていたとき、不思議なことが起きました。風もない晴天なのに、突然梅の枝が、激しく動くときがあったのです。

よくよく見てみると、枝に多数の鳥が止まっていました。緑色をした鳥? ウグイスでしょうか?この小鳥たちは、枝にとまると小刻みに体を動かして、すぐに別の枝に飛び立つことを繰り返していました。

ウグイスがあたかもきれいに咲きそろった梅を見て、喜びのあまり乱舞をしているかのようです。

ウグイスが枝にとまっているところを拡大してみましょう。こうやって梅とウグイスを見ると、花札の2月札「梅とウグイス」を思い出しました。

ところが後でよく調べてみると、これはウグイスではなくメジロの可能性が高いようです。花札でもボディの色などでメジロをウグイスに見立てているような節があり、そのあたりの解釈はなかなか難しいところですね。

ウグイスとメジロ、どちらだとしても見た目は梅との相性が良く、美しいですね。

ということで、下高向の梅の名所をご紹介しました。今がほんとうに見ごろ。ありきたりの名所とは違うところを見たいというときには、ぜひ立ち寄って見てください。

ただし、私有地なので敷地内に入らず、坂や道路からの観賞をお願いします。また目の前の道は片道一車線、かつ近くに駐車場はないので、バスで行くことをお勧めします。

下高向の白梅
住所:大阪府河内長野市高向
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス。下高向バス停下車すぐ

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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