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【富田林市】富田林のローカルヒーロー、超新星スバルファイブとは何者?すばるホールで直撃取材!

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

私は富田林の情報を集めて気になるスポットを訪問していますが、いつもとは明らかに違う異色の情報を知りました。それは「超新星スバルファイブ」です。

とっぴー
とっぴー

調べてみると、どうやら富田林を中心に活躍しているローカルヒーロー戦隊のようです。富田林にはとっぴーというキャラクターがいることは知っていますが、それとは別にキャラクターがいることに正直驚きました。

これは非常に気になったので、スバルファイブに直接アポを取りました。すると日時を指定されたうえで、なんと「すばるホールで待っている」とのこと。ということで、指定された日時にすばるホールに行ってきました。

すばるホールに行って会う前に、超新星スバルファイブとはそもそも何者なのか?事前に確認してみました。それが次の動画です。

なんとも表現の難しい不思議な印象を受けました。戦い方も独特というのでしょうか?さて、実際にはどんな人たちなのでしょう。

同じ「すばる」がついているので、もしかしたらすばるホールと関係があるのでしょうか?そこも気になりました。

すばるホールの1Fにある指定された場所に行くと、白いキャラクターが先に座って待っています。ということで部屋の中に向かいます。

驚いたことに部屋の中には、スバルファイブのリーダーであるスバルレッドがいました。加えてレッドが加入する前からスバルファイブを率いていた創設者で、元締めと言える道野重信さんの姿もありました。

右から順番に道野さん、一体おいてスバルレッド
右から順番に道野さん、一体おいてスバルレッド

最初に、レッドが加入する前、そもそもスバルレッドがどのようにして誕生したのか、道野さんにお話を伺うと、今年で16年目に入ったとか。2006年から活動がスタートしたそうです。

道野さんは、25年以上前から仕事の休日に、障害のある方など福祉関係の施設で地域の人と一緒にボランティア活動をしていたとか。具体的には将来プロの声優を目指している人たちと紙芝居の朗読劇などをしていたそうです。

画像提供:超新星スバルファイブ
画像提供:超新星スバルファイブ

当初は綿密に脚本を書き、準備をして練習して演じるのですが、やはりボランティアということで、本物のプロと比べるとなかなか厳しく、集客に伸び悩んでいました。

あるとき、市販されていた戦隊モノのコスチュームを手に入れました。メインの紙芝居の朗読劇の合間に、そのコスチュームを着たうえでその姿で余興として登場すると、これが大うけしたのです。それもアクションもなくただ立っているだけだったのに、です。

画像提供:超新星スバルファイブ
画像提供:超新星スバルファイブ

それがスバルファイブ誕生のきっかけでした。「一生懸命練習して作りこんでも、プロには負ける。だったらアドリブでお客さんを巻き込もう」道野さんは、この方針でスバルファイブのショーを続けることにしました。

ここで気になるのは名前です。すばるホールと関係ありそうだと思っていましたが、実は直接的な関係はないとか。

画像提供:超新星スバルファイブ
画像提供:超新星スバルファイブ

話を聞けば、「すばる」とは、富田林の市の星であるので、それを名前につけようとなったとか。あとは、ゴレンジャーから続く、いわゆる戦隊ものからヒントを得て、超新星という言葉が出てきたそうです。

当初はすばるホールを含め、福祉施設のお祭りなどに積極的に営業をして出演していたそうです。台本もなく練習無し。ほぼアドリブだけでショーを盛り上げるスバルファイブの姿に最初皆さん驚かれたようですが、逆にそれがものすごく受けたのだとか。

画像提供:超新星スバルファイブ
画像提供:超新星スバルファイブ

やがて、大きな転機が訪れました。それは今から8年ほど前にレッドが加入したことです。レッドは、子供のころから戦隊ヒーローにあこがれていました。

ある日のこと、レッド少年は、ふとしたことからスバルファイブの存在を知ります。そこでローカルヒーローとして活躍したスバルファイブを見て「これなら自分にもできる」と確信します。

画像提供:超新星スバルファイブ
画像提供:超新星スバルファイブ

行動力のあるレッドは、自らスバルファイブに入団を志願しました。これに対し、道野さんは、相当な衝撃を受けたとか。しかし実際にレッド少年と会った時に「主人公のセンスがある」と直感します。

レッドをリーダーとして育成しようと考えました。コスチュームは基本的に市販品が多かったスバルファイブの中で、レッドだけはオリジナルのものを用意。これも、レッド自らがデザインしたそうです。

こうして小学校6年生のヒーロー、スバルレッドが誕生。

さらに面白いことがありました。レッドが加入したころは小学6年生でしたから、まだ子供の体型でした。大人に混じって、センターに一回り小さいレッドがいたわけです。

この後レッドは中学、高校と進学していくうちに、大人の体に成長していきます。その様子を見ていたお客さまたちも、いつしか「レッドの成長を見守る」ということに。こうして、今ではスバルファイブのリーダーとして、メンバーを引っ張る立場となっています。

現在はレッドを中心にショーが展開されていますが、他のメンバーには、手品のほか歌手もいます。ちなみにスバルファイブの主題歌もちゃんとあるとか。

ちなみに、現在は、道野さんとレッドを加え、約20名のメンバーがいるそうです。最も新しいメンバーは、ティラノサウルスとのこと。

そのほか1年半前には、ゲームクリエイターが作成したネットゲームにも登場。またフィギュアを使った孫悟空の物語をツイッターで連載するなど、リアルなステージ以外にもSNSでますます多方面に活躍しています。

画像提供:超新星スバルファイブ
画像提供:超新星スバルファイブ

「実は、大阪にはいろんなところにご当地ヒーローがいるんですよ」と道野さん。隣の羽曳野市には、1年先輩のゴーダイバーという戦隊キャラクターがいるそうで、そのほかにもいろんなキャラクターがいるそうです。

そんなにいっぱいいるとは本当に知らなかったので、驚きました。

そんな各地域の戦隊メンバーとは協力し、共同でいろんなイベントをしているそうです。最近では、昨年11月28日に行われたドリキャラフェス2021です。

今後の予定についてお伺いしました。もっとも近々の出演は、スバルファイブのほか富田林全体で盛り上げるイベント「LOVE富田林」。13:30からスバルファイブショーがおこなわれるとか。

それ以降は次の通りです。

  • 4月29日11:00 「住之江区こどもまつり」でスバルファイブショー
  • 4月30日(時間未定)「狭山池まつり」でスバルファイブショー
  • 5月5日と8日 「Book & Spa uguisu」で15:00と17:00にスバルファイブショー

最後に、すばるホールの前でスバルレッドにポーズを決めてもらいました。ローカルヒーローとして富田林を中心に活躍するスバルファイブ。今後も富田林を盛り上げるために、スバルファイブの活躍を祈りながら取材を終えました。

超新星スバルファイブ(外部リンク)

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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