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【富田林市】寺池公園近くコンビニにだけなぜ?手作りおにぎりは東京セレブ御用達、超々有名シェフ監修!!

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

1990年代後半から2000年初頭まで、飛ぶ鳥落とすほど勢いのあった「ちゃんと。」という創作居酒屋チェーンをご存じでしょうか? 

大阪心斎橋でうぶ声を上げ、瞬く間に全国、そして香港、ニューヨークまで店舗を広げて行った大人気店。クオリティの高い料理を有名デザイナーの手によるおしゃれな空間で、しかもリーズナブルに楽しめるとあって、高感度な人たちに大人気でした。

それに加えて、当時の若い飲食業の人たちが「ちゃんと。のような店を作りたい」と思うほど、大きな影響も与えていたのです。

岡田賢一郎氏(画像提供:肉割烹岡田前さん)
岡田賢一郎氏(画像提供:肉割烹岡田前さん)

その「ちゃんと。」を率いていた伝説の人物が、岡田賢一郎氏。かつて富田林にも住んでいたという彼は、現在肉割烹岡田前(外部リンク)」のオーナーシェフとして、都内セレブの舌をうならせています。

これでは、まったく富田林と無関係の話をしているように思うかもしれません。

しかし、この「肉割烹岡田前」とまったく同じ、超高級肉を使ったしぐれ煮と岡田シェフお手製の肉味噌を使ったおにぎりを売っているお店が、金剛地域の寺池公園の近くにあるという、恐るべき情報を入手!これは行かずにおれません。さっそく行ってきました。

寺池公園に到着しました。この近くに、都内隠れ家の名店と同じ超高級肉を使っているお店が本当にあるのでしょうか?

そのお店は、正面にある寺池台小学校前交差点にありました。そんな高級な肉を使っているような飲食店があるように見えませんね。

見るとヤマザキYショップ パピヨンとあります。

「まさかそんなところに、都内セレブ御用達の超高級肉を使ったものがあるの?」ますます頭が混乱しました。

ヤマザキYショップ パピヨンは、確かコンビニですよね。ところが、看板を見ると、手作り弁当、おにぎり、サンドイッチの看板が?コンビニで手作りの食べ物を販売しているのも、より不思議に感じます。

ということで中に入ってみましょう。

レジにいるのは、この店を切り盛りしている藤川店主。最初に、あの有名な岡田シェフとの関係を伺うと「岡田は私の親戚なんです」とのこと。

詳しく聞けば、藤川店主は昨年4月に、このお店をその前の人から引き継いで始めたそうなのですが、どうせするなら肉味噌のおにぎりを作りたいと考えたそうです。

その際に、いとこの岡田シェフに相談したところ、「どうせやるなら、うちと同じ良い肉を使ったらどうだ」となったとか。

そして、こちらです。このおにぎりの中に肉が入っているのですが、それが肉割烹岡田前さんで使っているのと同じ、超高級肉なのです。

加えて、おにぎりのごはんにもこだわることになりました。岡田シェフの紹介で、「肉割烹岡田前」さんと同じお米、新潟の農家さんを紹介してもらい、そこから直接コシヒカリを仕入れているそうです。

手作りのおにぎりは、肉以外にも、うめ、昆布マヨ、シャケしそなどの種類があります。

「寺池公園の散歩をしている人が、朝に来たりするんですよ」と藤川店主。実は取材中に、子供たちをはじめ、何人ものお客さんが来店しました。いかに地元に愛されているお店なのかがわかります。

パピヨンさんで販売されている手作り弁当です。これは日替わりのお弁当で、この日は豚焼肉と煮込みハンバーグでした。残念ながらハンバーグは売り切れていたので、私は焼肉弁当を買いました。

藤川店主手作りのお弁当やおにぎりは限定商品。毎日少数だけの提供です。

こちらはサンドイッチ。こちらも藤川店主の手作りです。

手作りのものは、こちらの店の奥の厨房で作るそうです。藤川店主は早朝4時に起床して4時半にはこのお店に入って仕込みを始めます。

朝6時の店のオープンに合わせて最初に出来上がるのがサンドイッチで、次は8時ごろにおにぎりが完成。そのあとランチタイムに合わせるかのように11時にお弁当が出来上がります。

藤川店主によれば、ヤマザキは自社の製品の販売のほかに、手作りで弁当やおにぎりを作ることに関しては特に制約がないのだとか。

だから手作りの美味しいものが、それも親族というツテを利用して、都内のセレブと同じレベルの肉が味わえるんですね。

ヤマザキのおすすめ商品も紹介しましょう。こちらの豆大福は、十勝産の小豆を使ったもので、非常に人気商品なのだとか。

ここで藤川店主はこのお店を昨年から始めることになったいきさつを話してくれました。

「このお店は、50年くらい、お友だちのお母さんが経営していて、私も小学生くらいからずっと通っていたお店だったんです。店を閉めると聞いたので、お願いして私が後を継いだんです」とのこと。

昔は隣にクリーニング屋さんがあって、一緒に経営していたそうで、藤川店主が店を継ぐ際に、クリーニング屋さんとの間に壁を設けたそうです。お話を伺いながら、地元に愛され不可欠なお店が引き継がれていく、そんなお店の歴史を感じました。

これがパピヨンさんから買って帰ったもの。豆大福は夕方のおやつに、お弁当やおにぎり、サンドイッチは夜ごはんに食べました。

画像提供:肉割烹岡田前さん
画像提供:肉割烹岡田前さん

これが一流芸能人をはじめ、セレブ御用達の岡田シェフが手作りした肉味噌。それだけでワクワクしますね。この肉味噌が、たっぷりおにぎりに入っています。

さて、肉味噌、牛しぐれ煮のおにぎり、両方を味わった感想ですが、中のお肉が生姜の効いたパンチのある味わい。お肉は当然のこと、ごはんもとてもおいしいのです。さすがは日本でも有数の有名店で使うコシヒカリですね。

それと、藤川店主の愛情が注がれた手づくりおにぎりというのもあるのでしょう。美味しさが三拍子そろっていました。

ポテトサラダのサンドイッチです。このポテトサラダもお店で手づくりされているだけに、じゃがいもがゴロンゴロンしていて、新鮮なお野菜たっぷり。

日替わりの豚焼肉弁当です。大きく切ったたまねぎがとても甘く、いいアクセントになっていました。きゅうりの酢の物、ポテトサラダ、だし巻、ケチャップ味のマカロニの副菜。

お母さんが、家族のために作ったような、そんな雰囲気のお弁当でした。そして、やっぱりごはんがとても美味しいのです!

こちらが、ヤマザキの豆大福です。食べてみると豆が想像以上にたくさん入っていて、口の中で大福の餅とみごとに調和していて、相性がばっちり!おやつとして美味しくいただきました。リピートも多いという人気の秘密がわかりました。

取材したのが土曜日だということもあったのでしょうか?取材途中で、小学生の子供たちがお菓子を買いに来ていました。そういうのを見ていると、もしかしたら藤川店主も、かつて子供のころには、前オーナーの元でこうやってお菓子を買いに来ていたのかなと。

そしてふと外を見ると目の前に気になるものがありました。

見ると道路を挟んだ目の前に小さな地蔵菩薩が安置されています。

「この地蔵様は、藤川店主や前の経営者がヤマザキの店を日々奮闘しながら運営している姿を、暖かく見守っているのではないだろうか?」そんな気が、確かにしました。

ヤマザキYショップ パピヨン
住所:大阪府富田林市寺池台5丁目1-9
営業時間:6:00~19:00
定休日:第2・4日曜日
アクセス:南海金剛駅からバス 寺池台小学校前バス停から徒歩1分

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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