Yahoo!ニュース

【河内長野市】七夕の天の川と河内長野の西北を流れる天野川との関係は?見学しやすいスポットもご紹介

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

今日は七夕です。七夕について特に説明はいらないと思いますが、今夜は天気予報が外れて、晴れて天の川銀河が見られるようになってほしいところ。ところで天の川と聞けば、河内長野市の北を流れる「天野川」と同じ読み方ですね。

同じ名前で別の天野川が交野市や枚方市に流れておりますが、交野市にある織物(はたもの)神社(外部リンク)には実際に七夕伝承もあるために、交野市は「星のまち交野」というキャッチフレーズがあるなど、強く七夕を意識しているようです。

しかし河内長野市の天野川については、残念ながら七夕とは無関係のようで、まったく話題が出てきません。

直接の関係がないとはいえ、同じ名前・呼び方のある天野川があるのに、何もないことにちょっと寂しい気がした私は、七夕の機会に市内にある各地点でゆったり眺められる天野川のスポットをここで紹介してみることにしました。

なお、今回は過去に天野川に立ち寄った写真を使用しているので、季節が違うことはご容赦ください。

狭山池
狭山池

天野川をおさらいすると、本来の河川の名前は西除川(にしよけがわ)です。河内長野市内にある天野山の山中に源を発していて、天野山金剛寺の境内やかつての旧天野村と呼ばれていた地域を流れているので、天野川と呼ばれています。

天野川は源流から狭山池に流れるまでで、狭山池を経由して大和側に流れる河川は西除川ですね。

参考画像:石川
参考画像:石川

河内長野市内の河川と言えば石川の存在感が圧倒的で、天見川、石見川、加賀田川といった各支流を河内長野駅の前あたりでひとつの流れにまとめ上げて、富田林方面に流れています。

それに対して天野川は単独で流れているのが大きな特徴。とはいえ、太古の昔は石川が天野川とつながって狭山池方面に流れていたそうです。

羽曳野丘陵が隆起して起こった河川争奪(かせんそうだつ:川の流れが変わること)が原因で、今の流れになりました。

さて地図で天野川の流れを見ると、次のように河内長野市の北西部分を北に向かって流れています。ここで過去に実際に行ったところで、天野川を見るのに適していそうなポイントを4つほどご紹介していきましょう。

①天野山金剛寺

ここがいちばん天野川を見るのに適していると思われます。天野川の最上流部近くにある天野山金剛寺には、境内に天野川が流れています。

境内には車も入りませんし、公共交通でも行きやすく、車の場合でも金剛寺の駐車場に停めておけます。その気になればいつでも行けますね。ここまでくれば、もちろん金剛寺の参拝も忘れないようにしましょう。

私は特にこのスポットが好きです。天野山バス停と金剛寺の間に天野川が流れているあたり。川に架かる橋に屋根がついているのも優雅ですね。

また、金剛寺の境内から離れて、下里方面を見ても天野川の良い風景が広がっています。画像に見えるのは天野山金剛寺Monzen.さん。休憩にも最適ですね。

地図で見てみましょう。天野山バス停のほか門前バス停からも近いですね。

②は天野街道です。街道自体は天野川と並行して道がありますが、天野街道は天野川よりも丘側の堺市との境付近のあたりに道が続いており、意外と天野川と遭遇しません。

下里町まで来ると、ちょうど天野川を渡るスポットに到達。下里総合運動場や青賀原神社の近くにある橋から天野川が眺められます。交通量もそれほど多くないので、じっくり眺められる穴場かもしれません。

地図で表すと次の通り。車なら行きやすいですが、公共交通だと緑ヶ丘北町バス停から少し歩かないといけないので、ちょっと遠いかも。

③は荘園町と小山田町の境付近です。荘園町バス停から近いので、公共交通ではここは行きやすいかもしれません。逆に車では厳しいかも。

本当に簡易なつくりの小橋の上から撮影しました。天野地域の田園地域を優雅に流れています。画像とは季節がずれていますが、今なら緑いっぱいなのでは?

地図で表すとこんな感じです。住宅地から一歩出ると、田園風景が広がる河内長野らしいところのひとつ。

最後は④の西高野街道です。大阪狭山市と河内長野市の境目、天野川に架かる橋のたもとで、大阪狭山市側からはバスも出ています。

地図で表すとこんな感じでしょうか?大阪狭山市の南回り循環バスの草沢バス停からが近いです。

これは番外ですが、天野川が最終的に流れ込む狭山池も見ておきたいですね。

というわけで天野川を比較的見学しやすいスポットをいくつか選んでみました。河内長野の天野川は、七夕や七夕伝説とは直接関係がありません。しかし、天の川銀河とおなじ呼び方「あまのがわ」が、せっかく市内に流れています。

天候が曇りや雨模様で夜空が期待できないときには、下を流れている天野川を代わりに眺めながら七夕に想いを馳せて見てもよさそうですね。ちなみに7月7日は、国土交通省が川の日(外部リンク)と定めています。

※記事へのご感想等ございましたら、プロフィール欄にSNSへのリンクがありますのでそちらからお願いします。

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

奥河内から情報発信の最近の記事