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【河内長野市】開店10分であっという間に売り切れ!「アグリかわちながの」は名品小山田の桃の販売最盛期

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野を含めた南河内の一帯は、土壌の関係で果実園が多いですね。これからの季節は旬の果物が次々と出回ってきます。なかでも小山田の桃はとくに有名で、河内長野警察のキャラクター「ようじ君」が手にしているほど。

ようじくんの右手に持っているのは小山田の桃
ようじくんの右手に持っているのは小山田の桃

紀ノ川や岸和田など、桃の有名産地がいろいろある中で、とても評価が高い河内長野市小山田の桃。しかし、河内長野市内だけで売り切れてしまうため、市外ではほとんど見ることの無い幻の桃なのです。

そんなに貴重な小山田の桃ですが、確実に手に入るのが本多町にある「アグリかわちながの」。桃のシーズンの今は、開店の9時前に長蛇の行列ができ、店内に山のように積まれた桃が開店10分で売り切れてしまうほど超人気だとか

さて、そんなに人気の小山田の桃。販売現場はどうなっているのでしょう?「アグリかわちながの」の開店前の様子を見せていただきました。

これが開店前の店内の様子です。店長さんのお話では、「これでも今日はまだ少ない」という話でしたが、素人目からすると、十分すぎるくらいの桃の陳列があります。

8時半の時点で、既に外には10名くらいの行列がありました。そのため「開店と同時に、桃は一気に売れていきます」と店長さん。

「アグリかわちながの」は、農家さんが直接、自分で作ったものを納品しているため、他よりリーズナブルに桃が手に入るそうです。皆さん、それを良くご存じなので、朝早くから行列されるんですね。

「恐いほど売れる」(店長さん)ほど大人気の小山田の桃。お盆のころになると、普段は現場に出ない役員の人も手伝わないといけないほどの忙しさなのだとか。

開店前なので、この時間帯には農家さんが他の農作物を並べていました。このように農家さんが採れたての農作物を持ってきて、陳列までしているのです。原則は当日朝に採れたものを販売しているそうですが、一部、前日のものも陳列することがあるのだとか。

店長さんに、この「アグリかわちながの」が出来た背景をお伺いすることができました。

「アグリかわちながの」を開設した目的は、地域の人に還元すること。1991(平成3)年から、同じ敷地内のJA大阪南河内長野支店の前で、朝市を開始したことに始まります。その後、2005(平成17)年から、今のような店舗になったそうです。

もちろん、桃以外の野菜も陳列しています。今の時期は、きゅうり、茄子、空心菜などの葉物やいろんな種類のトマトも数多く並んでいました。

なんきん(かぼちゃ)も、大小様々なサイズがありますね。

桃のほかにもスイカがあります。朝の時点では桃で埋め尽くされていますが、先日午後に行ったときには、代りにぶどう(デラウエア)やまくわ瓜が陳列してありました。

河内長野産のお米もあります。

天見産の米は「ひのひかり」でした。

精米している白米のほか、玄米の状態でも販売しています。実は個人的にお世話になっていて、我が家のお米はこの玄米です。

その他、干し野菜や野草茶などの様々な加工品もあります。

蜂蜜も販売していました。

パンの販売もあります。以前はくろまろ麦工房さんのパンでしたが、現在は河内長野駅前のパン屋さん「サンライト リング ブレス」のものを販売しています。

JAの婦人会が作っている手作り味噌や千早赤阪村で作られている金剛山麓手作りベーコン・焼豚・ハム、天野酒の甘酒サイダーも、冷蔵ケースの中で販売しています。

ちなみに、この手づくり味噌は、「アグリかわちながの」さんの隣の建物で製造されているんだそうですよ。

さらに、お花も多く販売しています。もちろん、農家さん直ということで、かなりリーズナブルなので、お仏壇だけでなく、お部屋のインテリアに手に入れたいところですね。

それでは、店の場所をご紹介しましょう。「アグリかわちながの」は、ロイヤルホームセンターの隣、大阪外環状線の1本南にあるJA南大阪河内長野支店の敷地内にあります。

似たお店としては道の駅くろまろの郷にある「あすかてくるで」がありますが、まったく別の組織になります。

「アグリかわちながの」は、河内長野市農林産物直販所協議会が経営母体で、河内長野の農家さん100名以上の農作物を取り扱う販売所です。

2022年7月現在、社員とパート7名で運営。実働部隊とは別に、責任者としての役員が7名いて、2ヶ月に1回協議の場があるのだとか。この役員も、2年単位で関わる農家さんが更新されるそうです。

扱っている農作物は河内長野全域ですが、それに加えて富田林などの市外からも「出店協力者」ということで農作物が来ています。

ということで「アグリかわちながの」をご紹介しましたが、外に出たとき、また別に気になるテントを発見しました。

それはこちらです。桃の絵が描かれた幟には、直売所と書いてあります。「アグリかわちながの」で販売していた桃とは別に存在する直売所とは、いったいどういうことでしょうか?

テントにいる人に聞くと、「アグリかわちながの」とは別に、小山田の桃を直売しているテントなのだそうです。桃自体は9時過ぎに入荷するそうですが、先行して8時30分から整理券が配布されます。

ということで「アグリかわちながの」さんにお邪魔しました。今回の取材以前から、個人的に非常に重宝している販売所です。また同じ敷地内に別組織の桃の直売所があるのは新発見。

小山田の桃は開店前から行列しなければならないほど大人気ですが、「アグリかわちながの」では、桃のほかにもいろんな農産物が、新鮮格安で手に入ります。ぜひセットでいろいろ手に入れてみましょう。

アグリかわちながの(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市本多町4-8(JA大阪南河内長野支店内)
電話番号:0721-53-6001
営業時間:9:00~16:00
定休日:年末年始
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 河内長野警察署前バス停下車徒歩2分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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