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【河内長野市】公共交通で気軽にキャンプ!買い忘れにも便利な穴場、赤峰キャンプ場で1泊してみました。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

夏休みの遊びの代表といえば、やっぱりキャンプですよね!山に囲まれた河内長野でも滝畑ダムのキャンプ場は市外の人からも有名で、遠くから多くの人が遊びに来ますし、長野公園の天野山キャンプ場も緑に覆われた中でキャンプが楽しめます。

しかし、上記どちらもバスで行けるとはいえ、公共交通派の私にとってこれらのキャンプ場で宿泊となればなにかと不便です。もし現場に到着してから足りないものがわかっても、町までは遠いので手遅れになります。

ところが、知る人ぞ知る赤峰キャンプ場は、町に近くて買い忘れにも便利!貸し切りだった穴場キャンプ場に、今回1泊してみました。

赤峰キャンプ場を利用するには、あらかじめ河内長野市の市民総合体育館で申し込みが必要です。念のために場所を紹介すると、河内長野駅からイズミヤを目指し、イズミヤを通り抜けると体育館の近くに出られますね。

利用料金は1泊2000円で、テントは持ち込みです。今回はあらかじめワンタッチでセットできるテントを用意しました。テントは片手でも本当に軽く、今回に限らずデイキャンプでいろんなところに持っていけそうです。

体育館の管理事務所は、入り口すぐ左手にあります。体育館の利用には上履きが必要ですが、入口の管理事務所はその手前にあるので、土足のままでOK。ここで申し込みを行いました。

現在は土曜日のみ宿泊ができるとのこと。ただし口頭での説明で、HPの記載と異なるので、窓口でご確認ください。

ところがこの時、宿泊を申し込むと、以前「夜間、近くの工場がうるさい」とクレームがあったとかで、「本当に大丈夫ですか?」と何度も何度も念を押されました。

どの程度うるさいものなのか、実際に泊まればどういう状況かわかりますね。なので、あえて試してみることにしました。

さて、キャンプを利用する日が来ました。赤峰キャンプ場に行くには南海千代田駅から出ている緑ケ丘北町行きのバスに乗ります。

少し前に話題となったフロントガラスの「努力視界」が付いているバスに乗り込みました。南海千代田駅から、最寄のバス停、福祉センターあかみねまでは220円です。所要時間は11分と本当に近いですね。

福祉センターあかみねバス停に到着。赤峰キャンプ場はバス停の目の前にある、赤峰市民広場の中にあります。

きれいに剪定されている緑の奥に見えるのは、見た目は古代神殿と間違えそうな、宇宙(COSMOS)天と地と太陽(太陽広場、季時計広場)です。

すぐ横の建物が管理棟です。赤峰キャンプ場を管理している人に受付をしてもらいますが、その人はちょうど雑草を取る作業で不在ということで、少し待ちました。

5分ほどで管理者の方が来たので、一緒にキャンプ場に向かいます。

管理者の方は車で来なかったことを驚いておられましたが、テント片手にバスでキャンプ場に来る人はやっぱり珍しいのでしょう。車ならゲートを開けてくれて、中まで車で行けるそうです。

さて、キャンプ場に到着しました。炊事場とトイレがあります。管理者の人は、この日のために、わざわざ炊事場の蛍光灯を取り換えてくれました。

ちなみに赤峰キャンプ場の宿泊は、午後3時から翌日の午後2時までです。

普段は立ち入り禁止がついていますが、炊事場から少し階段を降りたところにもキャンプが設営できるところがありました。足場が悪いものの、「もし使いたければ、こちらでもいいですよ」と、言ってくれました。

立派なキャンプ場なのに利用者が少ないのは、やはり滝畑のキャンプ場の方が人気があるからだとか。もったいないですね。ちなみに画像のところに設営するとトイレに行く度に階段を登らないといけないので、トイレ近くに設営することにしました。

キャンプ場の図がありました。この日は私たちだけの宿泊、1組の貸切利用なので、場所の区割りを意識せずに利用しました。

赤峰キャンプ場は7月から9月の3ヶ月だけ開いているようです。休場日は月曜日とありましたが、問い合わせた時には宿泊は土日だけという話でした。

また最初に「河内長野市民」かどうか聞かれました。当初市民専用かと思いましたが、そうではなく市民は3ヶ月前から予約が出来て、市民以外は2週間前からと書いていますね。

この辺りの詳細は、直接河内長野市立市民総合体育館に問い合わせてみてください。

薪などもありましたが、あらかじめカセットコンロの使用ができると聞いていたで、持参しました。

テントは初めて使いましたが、設営は何もせずに簡単にできるのが魅力的ですね。ただ帰りに折りたたむときはコツがわからず、30分以上格闘してようやく理解できました。

さて、キャンプ場の隣に野外ステージがあります。ここでイベントをする動きもなく、これもほんとうにもったいない!

さて、ここから赤峰キャンプ場のメリットを紹介しましょう。この階段を下りる途中に、駐車場があるのですが、そこを抜けると赤峰トンネルの前に出ます。

すぐ目の前にある赤峰トンネルをくぐると、大阪外環状線に面して形成されている町に出ます。これなら公共交通でキャンプをするときには、近くに足りないものがあっても気軽に行けますね。何しろ今回私は、食べるものをいっさい持って来ていません。

赤峰トンネルの先で食料を調達します。

トンネルを抜けるといきなり現れたのはエディオンです。ダイソーも入っているビルですね。

ホームセンターのナフコです。キャンプ場は蚊が多いのが気になったので蚊取り系のモノを買おうと思ったのですが、ここよりも良い場所が隣にありました。

それはこちらのフィールドジャックさんです。初めて入りましたが、キャンプ用品が充実。そこでキャンプ専用の強力な蚊取り線香を買いました。外環状線沿いにありますから、赤峰だけでなく天野山のキャンプ場や滝畑キャンプ場に行くときにも重宝しそう。

そしてこちらです。キャンプの問題点として風呂に入れないというのがありますが、赤峰キャンプ場から徒歩圏内に風の湯さんがあります。ここで軽く汗を流しました。おかげで夕方からの風がより涼しく感じられました。

風の湯さんに併設しているのが四季彩市場さん。野菜を買いました。

さらに業務スーパーも近くにあるのが良いですね。ここで肉を大量にゲットしました。

コンビニもありますので、夜に何か欲しくなっても安心です。また業務スーパーから少し歩くと、オークワというスーパーがあり、ここも24時間営業しているのもさらに安心ですね。

ということで、食べ物や飲み物は現地ですべて手に入れて、キャンプ場に戻りました。

キャンプ場に戻ると、さっそく食事の準備です。今回はカセットコンロを使いますが、さてコンロの上にはあまり見慣れない鍋があります。

これはムーガタという主にタイの北部で食べられる焼肉と鍋料理が同時に使用できる調理用具。なぜか所持していましたので持ってきてしまいました。

業務スーパーで買ってきたいろんな肉です。これに卵液を掛けて揉んでおきました。

ちなみにムーガタ鍋というのは、上の盛り上がったところが焼肉で、下の溝のようなところが鍋のようにして食べられます。その溝の所にスープを入れて食べます。

さあ、肉を焼き始めました。

肉は牛肉と豚肉を中心に、後は四季彩館で買ってきた野菜を入れていただきました。ちなみに赤ワインを持ち込んでいましたので、アルコールも飲みながら楽しみます。

気が付いたら夕暮れになっていました。

この頃からでしょうか?近所の人が散歩する姿が多く見られました。「まさかここでキャンプ?」と驚いた様子の人もいましたが、私に話しかけてくる人もいました。

すっかり夜になりました。ワインのボトルを開けた事もありずいぶん酔いが回ってきます。スマホこそはあるものの、他は基本的に何もないので、いつもと違った時間の経過。自然を感じながらゆったりとしたひとときが過ごせました。

暗くなると、散歩とは別の親子の姿を何組か見ました。網とか虫籠持参なので、昆虫類を取りに来るようです。てっきりクワガタあたりを捕獲して販売するのかと思いましたが、話を聞くとカブトムシを狙っていて、家で飼育すると言ってました。

さて、空を見上げると、星がいくつか見えていますね。それぞれの星が何なのかわかりませんが、よく見ると、中央から下の部分に北斗七星らしきものが見えました。

ということで就寝します。おやすみなさい。

さて、早朝4時過ぎ、早くも明るくなっていました。キャンプ場の朝は早いですね。

早朝5時台から散歩で歩く人たちの声が聞こえてきました。あと夜中に気になったのはバイクの音でしょうか?消防署の近くなので、救急車の音も気になるところ。

でも私としては、いずれも許容範囲です。確かに音に敏感な人は厳しいかもしれません。ちなみにこの日は日曜日ということもあって、注意喚起されていた工場からの音はまったく聞こえませんでした。

すっかり明るくなりました。夜中は夜露で地面が濡れて肌寒ささえ感じましたが、急激な太陽の光が温度を上げて行き、暑くなってました。14時まで利用できるのでお昼ご飯を食べてから撤収もできますが、所要のため早めに。

というわけで、四季彩市場で買って来た美味しいバケットで朝食をいただいてから、少し早目にキャンプ場を引き上げました。

ちょうどグラウンドでは少年野球の大会が行われていたようです。散歩に来ていた近所の人の話や事前に調査したところ、赤峰市民広場の将来は流動的な状況と聞きました。

それについて賛否があるのでコメントは控えますが、少なくとも今は赤峰キャンプ場が利用できます。メジャーで混雑している滝畑や天野山とは違う、買い物便利な穴場の赤峰キャンプ場、たまには活用してみてはいかがでしょうか?

赤峰キャンプ場(外部リンク)
住所:河内長野市小山田町379-1(赤峰市民広場内)
問い合わせ先:0721-65-0121(河内長野市立市民総合体育館)
アクセス:南海千代田駅からバス 福祉センターあかみねバス停から徒歩5分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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