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【河内長野市】かつてSLと豊橋鉄道の車両が河内長野市松ヶ丘に展示してあった?現在の様子を見てきました

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

つい先日、SNSで不思議な書き込みを見つけました。かつて河内長野市内にSLが展示してあったというのです。さらに少しマニアックなところで、豊橋鉄道の車両も同じ場所にあることがわかりました。

それは現在どうなっているのか、実際に行ってきました。

ネットの情報によると、松ヶ丘郵便局の近くに、SLと豊橋鉄道の車両があったことがわかりました。それによると、SLはハンガリー MÁV375.1026というもので、1991年にフィウメ(現:クロアチアのリエカ)から大阪での展示のために、移送されたものです。

2019年ごろまでは郵便局のある国道310号線沿いに展示していたそうですが、その後、敷地内の別の場所に移されたそうです。

かつて快活CLUB河内長野松ヶ丘店が入居していた建物
かつて快活CLUB河内長野松ヶ丘店が入居していた建物

また豊橋鉄道のほうは「モ7311」という車両。もともとは名鉄の車両だったもので、1997年に豊橋鉄道に譲渡されたのち、3年ほどで廃車。その際に無償譲渡が行われたとのこと。こちらも当初は国道沿いに展示していたそうです。

今は空き家になっているこの建物には、かつて快活CLUB河内長野松ヶ丘店が入居していたそうで、SLや豊橋鉄道の車両は建物のすぐ隣に展示してありました。

またアルペン河内長野店も近くにあったそうですが、閉店後に建物は取り壊され、隣の会社の敷地の一部となっています。

周辺の航空写真で確認すると、国道沿いではありませんが、敷地内の別の場所でそれらしきものが見えていますね。さて2022年8月の時点ではどうなっているのでしょうか?

ということで現場に行きました。車両が置いてある場所は、規格外の超特大荷物や精密機器といった重量物の輸送を専門とする、山広運輸興業さんです。もちろん勝手に敷地内に入ってはいけませんので、敷地の外から眺めます。

青いコンテナが見えています。航空写真ではあの隣にSLが置いてありましたが、今はその姿が見えません。

SLは見つけられませんでしたが、豊橋鉄道の車両は見つけました。

こちらが正面です。車の隙間からはっきりとその姿が見えますね。

ちなみに豊橋鉄道は名鉄の子会社で、愛知県の豊橋市内に路面電車を走らせ、それとは別に渥美半島の三河田原駅までを結んでいる渥美線があります。車両の形状からして路面電車ではなく渥美線で使用されたものと考えられます。

ところどころに錆が見え、ずいぶん老朽化しているようです。SLの姿がないのは、もしかしたら老朽化が激しいために解体したのかもしれませんが、あくまで推測でしかありません。

別の角度から見ると、横からの様子も見えました。

さらに別の位置から見てみたところ。

葉に隠れて見えにくいのですが「7311」の数字が見えました。

というわけで河内長野にあった車両の現状を見てきました。ハンガリーのSL姿は残念ながら確認できませんでしたが、豊橋鉄道の車両は健在です。

国道からも肉眼ではっきりと見えるので、近くに立ち寄った際に確認してもよさそう。ただし、くれぐれも会社の敷地内には入らないようにしましょう。

松ヶ丘郵便局近くにある豊橋鉄道の車両
住所:大阪府河内長野市松ケ丘東町
アクセス:南海滝谷駅から徒歩7分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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