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【河内長野市】秋の気配を感じる寺ヶ池公園。かつて存在した保護樹木はどうなっているのか、見てきました

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

私ごとですが、ちょうど1年前、昨年の9月16日よりこのYahoo!にて「奥河内から情報発信」として河内長野と富田林の地域情報を書き始め、毎日休むことなく1年経ちました。いつも読んでくださり、ありがとうございます。

さて今日から2年目。初日の今日は、第1回目の記事と同じ寺ヶ池公園にしました。実は気になる情報を最近知ったからです。それはかつて寺ヶ池公園に、保護樹木のシダレヤナギがあったというのです。過去の情報をもとに、現状を見てきました。

1年前にいちばん最初に紹介した、2羽の鳥の車止め
1年前にいちばん最初に紹介した、2羽の鳥の車止め

過去の情報を見ると、寺ヶ池公園にあったシダレヤナギは、保護樹木第4号として、2006(平成18)年9月に指定されたとあります。2014年の河内長野市公園緑化協会の情報としてシダレヤナギが咲いている(外部リンク)という情報が残っています。

2015年以降はこの情報が無くなりましたが、逆に2013年や2012年では紹介されていないので、いつまであったのかわかりません。しかし指定がすでに解除されており、2020年時点での保護樹は次の通りです。

  1. 千代田神社のクスノキ (市町)
  2. 長野神社のイチョウ (長野町)
  3. 松林寺のカイズカイブキ (松ケ丘中町)
  4. 盛松寺のイチョウ (楠町西)
河内長野市の保護樹木に指定されている 長野神社のイチョウ
河内長野市の保護樹木に指定されている 長野神社のイチョウ

多い時には6か所保護樹木があったようですが、2020年8月にカイヅカイブキ(三日市)の保護樹木の指定が解除という情報もあったので、今はこの4か所だけのようですね。寺ヶ池公園のシダレヤナギがいつ解除になったのという情報は、結局見つかりませんでした。

さらに調べるとシダレヤナギは、もともと中村池公園にあったのを、2005(平成17年)の公園整備の際に寺ヶ池公園に移植したそうです。

1年前、初めての記事で紹介した寺ヶ池公園入口にあるモニュメント
1年前、初めての記事で紹介した寺ヶ池公園入口にあるモニュメント

それが遠因かどうかわかりませんが、2020年までの間に恐らく枯れて伐採か倒木してしまい、指定が解消されたのかもしれません。

では、いま保護樹木のシダレヤナギがあった場所はどうなっているのでしょうか?過去写真をもとに寺ヶ池公園で、該当すると思われるところに行ってみることにしました。

入口のフェリース橋を渡るとさっそく花が咲いているようですね。これはサルスベリでしょうか?

公園をまっすぐユキヤナギの方に行きます。過去の画像を見る限り、シダレヤナギはユキヤナギに囲まれるような位置にありました。

ユキヤナギの前に来ました。過去の画像では、このユキヤナギがシダレヤナギの後ろに咲いていました。

目の前に大きな木がありますが、これは違いますね。

このように木があったと思われる場所にはもう大木はありません。8年前にあった大木は、あるときに何らかの理由で保護樹木の指定が外され、もう存在しないようです。

こちらに二脚鳥居支柱(にきゃくとりいしちゅう)がありますね。これは木を支えるために使うものですが、これが関係したかどうかわかりませんが、かつてシダレヤナギを支えていた可能性がありますね。

ただ過去の写真を見る限り、相当な大木なのでこれで支えるのは無理な気もします。

ユキヤナギは、いま青々とした葉で覆われています。

河内長野市公園緑化協会とは別の個人の方のブログも出てきたので、戻ってから何度も過去の写真と見比べています。路面のレイアウトなども違ってはいますが、やはりこのあたりだと思われます。

公園の場合、整備するとどうしても雰囲気が変わります。2014年のシダレヤナギがあったときの写真を見ると公園が和の雰囲気だったのですが、今はどちらかといえば洋風の雰囲気。

とはいえ寺ヶ池公園には多くの大木があります。こちらも立派な木ですね。

楓の葉のようです。晩秋には赤く色づくと思われるので楽しみですね。

こちらはコスモスのようです。調べるとキバナコスモスという種類です。

イチョウの木もあります。緑から黄緑色していますね。やがて黄色い葉が現れるのでしょう。銀杏もたくさん実をつけています。

こちらの花は葉も多く終わりごろのようですが、ずっと続いているので気になりました。

調べるとどうやらアベリアです。春から秋にかけて長い間咲く花だそうで、真夏には咲く花が少ないからとチョウやハチがこぞって蜜を吸いに来るそうです。

寺ヶ池公園は秋の気配を感じますが、公園中央の寺ヶ池が気になります。滝畑ダムの方は水量が回復したようですが、寺ヶ池の水位は下がったまま。

亀は泳いでいましたが、以前と比べて遠く感じます。

昨日の夕暮れ時に公園を散策しましたが、昼間はまだ暑いと思いつつ、この時間になるとずいぶん秋めいた気がします。

ちょうど夕日に反射するように柵がオレンジに輝いていました。

寺ヶ池公園に2014年のころには存在が確認された保護樹のシダレヤナギはすでに痕跡もありません。しかし、すぐ近くに別の木が芽を吹き、いまから成長しようとしています。

こういうのを見ると、見た目動かない植物が生きていて、こうやって世代交代するということを改めて認識させられました。

最後に再び私ごとですが、2年目以降もどうぞよろしくお願いします。

寺ヶ池公園
住所:大阪府河内長野市小山田町
アクセス:南海千代田駅から徒歩10分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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