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【河内長野市】5月21日に観心寺で行われる楠木正成の命日法要「楠公祭」。昨年の様子を紹介します。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

中世の武将楠木正成に関するお祭り「楠公祭」といえば、湊川の合戦で正成が命を落とした場所。5月25日に神戸の湊川神社で行なわれる楠公祭が有名ですね。

当日は神輿と甲冑姿の騎馬武者や稚児らが登場して700名の歴史行列をするそうです。

しかし、正成は河内長野を中心とした南河内地域が拠点だったこと、さらに正成首塚もある観心寺では、毎年、5月20日から26日までの日曜日に「楠公祭」を開催しています。

今年もまもなく観心寺で開催されますが、昨年楠公祭の様子を実際に見てきましたので、どのようなものかご紹介しましょう。

昨年の楠公祭当日の観心寺です。5月22日でしたが、お天気が良かったですね。

楠公祭と書いてあります。そのまま境内に入りました。

楠公祭が行われる楠公首塚のほうに歩きました。

こちらは国指定重要文化財の建掛塔(たてかけとう)です。資料によると本来は三重塔になる予定だったものですが、正成の死により1層だけ完成して屋根がつけられたものです。

いつもはひっそりとしている首塚周辺ですが、この日は多くの人の気配を感じました。ちなみに目の前に見えるのは1646年に再建された府指定文化財の開山堂です。

白いテントの中では参列者の方たちが席に座っていました。

テントの外にも多くの人の姿があります。

テントの外にもいすが置いてありました。

開山堂の中では詩吟や琴、ご詠歌(ごえいか:仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌と成し、旋律=曲に乗せて唱えるもの)の奉納(演奏)が行なわれています。

首塚の前で法要が行われています。

首塚を正面に左右に分けて座っている参列者の方々。

法要が終わると参列者の方々が順番に焼香に向かいました。

観心寺のホームーページ(外部リンク)によると、今年の楠公祭は5月21日日曜日11時から行われます。

今年は例年通りの詩吟や琴、ご詠歌の奉納に加えて次の奉納があるそうです。

  • 元「THE BLUE HEARTS」のドラマーの梶原徹也さんによるドラムの奉納
  • 華道家 日女月(ヒメツキ)さんによるお花の奉納

ということで昨年の楠公祭の様子を紹介しました。

「祭」とはついていますが、いわゆるにぎやかなお祭りとは違い、あくまで仏教の法要で行なわれている行事です。

楠木正成に関して河内長野は大河ドラマの誘致など、とにかく熱いですが、その理由が毎年の伝統行事として続いている楠公祭を見ながらより強く感じました。

興味を持たれた方は、ぜひ当日観心寺に行って参列してみてください。

檜尾山観心寺(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市寺元475
電話:0721-62-2134
楠公祭開催日:5月21日
開催時間:11時から
開催場所:首塚前
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 観心寺バス停より徒歩3分
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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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