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【河内長野市】高野山から仏像を背中に背負ってきた伝承が。上天見・島の谷の妙雲山案明寺に行きました。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

南海天見駅から紀見峠方面に向かって歩いていくと、県境を越える手前、信号のある最後の交差点が「島の谷」です。

島の谷の交差点から坂を下りていくと、山の合間にある昔ながらの田園地帯が広がっている里に、南天苑の別邸「山川草膳 久右衛門」がこの春オープン。そのすぐ近くに、この地域では最も南側にある寺院、安明寺があります。

しかし、安明寺に行くには国道側からではなく、天見駅からそのまま遊歩道を歩くほうが便利です。

遊歩道はそのまま歩けば蟹井神社に行けますが、その手前に集落のほうに降りていける道があるので、そちらのほうに向かいます。

集落には数軒の家がありますが、その中に安明寺があります。

こちらが安明寺です。調べると山号が妙雲山。元々は融通念仏宗の寺院だったそうですが、現在は真言宗御室派とのこと。

創建は不詳とのことですが、記録に残っているのは1846(弘化3)年に本堂が再建されたとされているので、それよりも古くから存在していたことがわかります。

本殿の前に来ました。中は見られませんでしたが、本尊が阿弥陀如来で、その両脇に不動明王と弘法大師像が飾られているとのこと。

このほか、高野山の仏師にこの地域の村人が依頼して彫刻してもらった小さな仏像が十数体あるそうで、村人が高野山から仏像を背負って持ち帰ったと伝わっています。

今なら南海電車があるから楽ですが、当時は歩くしかありません。高野山から山を下りて降りて紀ノ川を渡るまでは良いですが、そこからもう一息山を登って紀見峠を越えないといけないので、想像するだけでも大変ですね。

本殿の上にある欄間を見ると、真ん中に狛犬のような獅子のようなのが見えます。またその左右に花のようなものが描かれています。残念ながら情報がないのであくまで推測ですが、唐獅子牡丹かもしれません。

本堂の右手を見ると、隙間から何かが見えます。

僧と思われる像が見えます。下を見ると法界(ほっかい)と読むのでしょうか?ちなみに法界で調べると仏教用語が出てきますが、ちょっと難しいのでここではあえて触れません。

僧の像をズーム機能で拡大しました。真言宗なら空海のような気がしますが、情報がなくわかりません。元の宗派である融通念仏宗の開祖・良忍(りょうにん)の可能性もありますね。

僧の像以外にもいろんな塔が建っていました。

安明寺と同じ敷地内に建物があります。

この建物は、上天見集会所。ということは、仏像を高野山から持ち帰った村人の子孫と思われる方々が、寺を守っているようです。

というわけで、安明寺を訪問しました。山川草膳久右衛門さんから歩いて本当に近いので、久右衛門さんに立ち寄った時にそのまま帰らずに、少し寄り道してみてはいかがでしょう。

妙雲山案明寺
住所:大阪府河内長野市天見388
アクセス:南海天見駅から徒歩11分

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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