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【河内長野市】プロ並みクオリティの高さに感動の嵐!ラブリーホールオリジナルミュージカル「夢見の王国」

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

外はとにかくとにかく暑い。こういう時期は、劇場など、冷房の効いた室内のイベントで楽しんでみるのがいちばん!河内長野にはラブリーホールという大きな市民劇場があります。

広報かわちながのと一緒に、自宅に配布されるのが、こちらのラブリーニュース。サキタハヂメさんの奥河内音絵巻きなどの告知がありますが、その上にある「夢見の王国2023」が真っ先に目に留まりました。

この「夢見の王国」は、ラブリーホールオリジナルミュージカルとして、スクール生が公演するもので、今回が12回目。8月6日に1日2回公演が行われます。

ラブリーホールミュージカルスクールと言えば、昨年、山本浩之アナウンサーがゲストで登場して練習風景を取材した「オズの魔法使い」を思い出します。

ラブリーホールミュージカルスクールのコンセプトやその役割について、昨年、リンク先の記事に詳しく書きましたので、興味のある方はご覧ください。

今年の公演も気になったので、ラブリーホールの関係者に問い合わせたところ、ちょうど本番を直前に控えた通し稽古をしているという事なので取材させていただくことになりました。

今回の作品「夢見の王国」は2015年に初演をした内容で、2023年用にブラッシュアップした作品とのこと。サキタハヂメさんに新たに作曲をしてもらった曲もあるそうです。

チラシをみると、高校一年生と高校三年生のふたりの姉妹を中心とした物語。

大ホールに入りました。ちょうど通し稽古が行なわれている最中です。

本番を直前にした通し稽古なので、すでに舞台衣装を着ているスクール生の姿もありました。

スクール生を指導する先生方が見守っています。昨年拝見した時は、まだこの通し稽古の段階に行ってなかったので、細かい指示が飛んでいました。しかし、今回はもうその段階を過ぎているため、基本的に黙って進行をみています。

素人目からすると、すでに完成しているほどの迫力がありました。

途中で休憩時間に入りました。休憩中もスクール生同士が自主的に練習や打ち合わせをしている様子が見て取れました。

休憩が終わって、通し稽古が再開しました。

先生方は真剣なまなざしで演技を見たり、メモを取っていました。

昨年との違いでもうひとつ気になったのは、演じているスクール生が昨年よりも若返った気がしたことです。

後で聞いた話では先輩が多く卒業し、コロナ禍前の2019年ハーベストの丘での公演の時には、脇を固めていた子供たちがメインを張っているとのこと。良いように世代交代が進んでいるんですね。

後でお話を伺うと、昨年のメインのメンバーの何人かは卒業していったので、確かに全体的に年齢が低くなっているとのこと。ただ同じくらいの数のメンバーが新しく加入しているので、昨年とほぼ同じ人数とのことでした。

あまり細かい話をしてはいけませんが、主人公の夢の中が主な舞台。夢の中の妄想世界で精霊とのやり取りが演じられています。

夢の中には悪者のキャラも登場し、そのキャラと主人公が戦うようなシーンが何度も出てきました。

また夢の中というファンタジーの要素が入っているものの、ストーリーの中には姉妹間でのいじめのようなものが背景にあるなど、ややシビアなストーリーも。仲間を思う気持ちや姉妹同士の思いやりなども描かれています。

ミュージカルなので、演じる途中に歌とダンスがあります。通し稽古なのに、既に舞台衣装を着ているスクール生がいるためもあって、とても華やかでした。

こちらはクライマックスのシーンです。主に夢を舞台にしていろいろなことがありましたが、最終的に主人公の姉妹は和解して終わるという内容です。

フィナーレは出演者全員で歌い、終わって幕が閉じるという内容でした。

この時、舞台の袖でも演じられます。正面だけでなく横でも演じられると、より臨場感がありますね。

正直な感想ですが、昨年取材するまで、子供のミュージカルという事もあり、どちらかと言えば文化祭レベルくらいにしか思っていませんでしたが、今回通し稽古を拝見してここまでミュージカルのクオリティが高いとは思いませんでした。

こんな小さい子供たちがプロをほうふつさせるような、ここまで演じ切れることに息をのむ思い。その陰には、きっと血のにじむようなレッスンや努力があったと想像できます。

こうして通し稽古が終わりました。

終わった後、このミュージカルの担当者であるラブリーホールチーム事業グループの守谷有加さんと演出家の大塚雅史さんにお話を伺いました。

今回のミュージカル公演のポイントとしては、展開のスピードアップです。また昨年より平均年齢が下がったこともあり、演技指導も行いながらも、演じることの楽しさを感じてもらえるようにと、教えていったそうです。

通し稽古が終わった直後に行われた大塚さんによる指導
通し稽古が終わった直後に行われた大塚さんによる指導

みんなと一緒に演じるミュージカルの楽しさを知って、自分で感じてほしい、演技も大事だけどそちらのほうを重視したそうです。

守谷さんと大塚さん
守谷さんと大塚さん

そしてミュージカルを鑑賞してくださる大人の方々にも、青春の日々を思い出してほしい、昔のことを思い出しながら初心に帰って生きる希望を持ってくれたらという事でした。

ラブリーホールオリジナルミュージカルvol12 夢見の王国2023は8月6日日曜日、①11:00(10:30開演)、②15:00(14:30開演)の2回行われます。

料金は大人3000円、子供(3歳以上高校生以下)2000円です。なおL会員は大人2500円、子供1500円となっております。お問い合わせはラブリーホールまで。

河内長野市立文化会館・ラブリーホール(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市西代町12-46
電話番号:0721-56-6100
アクセス:河内長野駅から徒歩10分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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