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【河内長野市】10月28日土曜日に南海電車まつり2023が行われます。今年は駅からの無料バスも復活!

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

10月14日は鉄道の日です。1872(明治5)年に新橋と横浜の間に日本初の鉄道が開通したことを記念して制定された記念日ですが、毎年鉄道の日の前後には、鉄道に関するイベントが行われています。

意外に思われるかもしれませんが、河内長野も鉄道の町。南海千代田工場がありますからね。昨年に引き続き今年も南海電車まつり2023が開催されます。特に昨年は無かった無料のシャトルバスが復活し、河内長野駅と千代田工場の間を10時から16時の間運行されます。

では南海電車まつりはどんな事を行うのでしょうか?ご存じない方もいるかと思いましたので、昨年撮影したもので紹介しましょう。今年とは内容の違いは多少あるかとは思いますが、あくまでイメージと思ってみていただければ幸いです。

各種物販ブースです。ここには南海電鉄をはじめとする鉄道会社の鉄道グッズなどを販売しています。これは今年もあります。ただし、実際に使われている鉄道部品や鉄道用品の販売はないとのこと。

いつもは関係者しか入れない敷地も、この日は一般開放され多くの人の姿があります。

歩いていくと車庫のようなところに出てきました。天空の看板で記念撮影をしていました。今年は当日整理券で天空サイクルの乗車体験ができます。当日整理券はこのほか、子ども車掌体験と作業用軌道自転車(スーパーカート)試乗体験があります。

こちらは線路保守車両のひとつ「マルチプルタイタンパー(通称:マルタイ)」です。これは外観だけの展示で、今年もあります。その他にレール切断の実演と、加えて架線保守車(軌陸車)の外観展示があります。

工場内に入ると、実際の車両の中に入れるようです。

これは現役で走行している古い車両6000系の展示です。

1962(昭和37)年製造とありますから、今から60年以上前に作られた車両です。調べるとアメリカパッド社の技術を用いた「オールステンレスカー」で、日本初のオールステンレス車輛だった東急の7000形と同じ年に建造されたものだそうです。

ちなみに南海電車が東急車輛社製なのは、元々堺市の冶金業だった梅鉢安太郎さんが梅鉢鉄工所を創業して南海電車の車両を製造していたことからの繋がりです。1941(昭和16)年に帝国車輛に社名が変更、1968(昭和43)年に東急車両と合併したからだそうです。

内部にも入れましたが、実は普段の営業運転で良く乗っているので
内部にも入れましたが、実は普段の営業運転で良く乗っているので

ただし1962(昭和37)年は合併前なので合併前の時点で、つながりがあったのかもしれません。ちなみに東急車両は2012(平成24)年に(株)総合車両製作所に事業を譲渡したそうです。

ところで6000系車両は少し前に無塗装車両に復刻されましたね。私は何度か遭遇して何枚か営業中の車両を撮影しました。

そんな復刻した車両が南海電車まつりで留置されるのでゆっくりと見学できます。

こちらはパンタグラフを展示しています。電車の屋根についていて電気を取り込むものですから、こういう機会でないと近づけませんね。

鉄道車両にとっては動くために重要な車輪や台車が並んでいます。

ブレーキ操作の実演コーナーでは行列ができていました。

この辺りは専門の測定器等の計器類が並んでいます。普段絶対に見られないものですから貴重ですね。

また車両吊り下げ実演なども行なわれていました。今年もこれら工場内での見学はできます。

復刻塗装した南海バスが停まっています。このバス今年の一時期は営業車両として走っていました。私も一度だけ河内長野駅からこんごう福祉センターまでの新路線で乗りました。

別の建物では線路の展示を行っています。

外に出てみると、数台のキッチンカーが営業をしていました。

キッチンカーのほかに飲食スペースがあります。向かってみましょう。

こちらが飲食スペースです。複数の屋台があり、客席では多くの人が食事を楽しんでいました。

遠くに特殊な塗装をした車両が停まっています。

これは南海加太線で運行されている、めでたいでんしゃの「かしら」です。中に入れるようなので入ってみました。

加太線の観光列車なので内装も独特ですね。

運転席のほうから特急車両が見えました。

窓越しから見えたのは今では見ない列車種別「直行」です。調べてみると1964(昭和39)年から4年間だけ存在したものだそうで、準急が一時期、この名前でで運行されていたのだそうです。

当時の直行の停車駅は新今宮駅、(1966年新今宮駅開業以前は天下茶屋駅)、住吉東駅、堺東駅から先は各駅というものだったそうです。

このほかのイベントとしては会場内にステージが設けられています。今年は、演歌歌手の徳永ゆうきさん、大阪府立狭山高校ダンス部、吹奏楽部が出演するそうです。また縁日ブースではスーパーボール救いやくじ引きなどが有料で開催。こちらも楽しみですね。

また、12000系車両の臨時直通列車が9:50に泉佐野駅を出て10:57に難波駅を経由し、11:49に千代田工場に入ってきます。臨時直通列車は定員に達したそうですが、千代田工場に入ってくる様子を見てみるも楽しみですね。

28日土曜日には他にもいろいろイベントがありますが、年に1度だけ入れる南海千代田工場に遊びに行ってはいかがでしょう。なお会場やその周辺には駐車スペースがないので公共交通を使ってくださいとのことです。

南海電鉄千代田工場(南海電車まつり2023)
住所:大阪府河内長野市原町4丁目3-1
開催日時:10月28日 10:00~16:00(15:30最終)
アクセス:南海千代田駅から徒歩10分
※河内長野駅から無料シャトルバスあり

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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