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【富田林市】新発売のプロテイン和菓子は女性に大人気!四国の観光地でも発見した若松町の富田屋本社を訪問

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

富田林には何軒もの和菓子店がありますが、直営店舗がなく工場で大量に生産して、食品スーパーで手に入れられる和菓子があります。その中にあるひとつのメーカーが、富田林に本社と工場がある和生菓子富田屋さんです。

スーパーの和菓子は無意識に買ってしまいますが、よく見ると「富田屋」と書かれているのがわかります。

お菓子の種類が多いので、見た目では同じ会社が作っているように見えませんが、いずれも富田屋さんの商品です。

また別のスーパーでも異なる商品が販売されていました。

四国のお土産屋さん
四国のお土産屋さん

以前四国に旅行した時に、地元のスーパーに立ち寄りました。地元のお菓子かなと思って手に取ると「富田屋」と書いてあり、住所が大阪府富田林市と書いてありました。このように富田林から関西圏はもとより、四国などの各地に富田屋さんのお菓子が販売されています。

和菓子店と言えば日本風の建物の中に、京の雅を思わせる雰囲気が漂う音楽が流れる店内で、スタッフも和服の人が応対するという印象を持ちますが、富田屋さんは規模が大きいので、お店はなく食品工場となっています。

とても気になったので、富田屋さんに問い合わせたところ、担当者の方とお話を聞くことができました。当日、富田林市若松町東3丁目にある富田屋さんを訪問しました。

本社事務所で待ち合わせましたのでそちらに行きましょう。現場には担当の木原さんをはじめ3名の方が出迎えてくださいました。

富田屋さんの歴史を伺いました。富田屋さんの創業は1928(昭和3)年に細谷裕二社長の父(先代)に当たる方が大阪の公設市場でお菓子の販売を始めたところからスタートしたとのこと。

その後、1966(昭和41)年に住吉の自宅を工場として会社を設立しました。やがて地域のスーパーとの取引が増えて行き、業績が成長したため、40年ほど前に富田林市内に本社と工場を移転して製造業者として発展していったそうです。

画像提供 富田屋さん
画像提供 富田屋さん

工場内の画像を後日送ってくださいました。あゆの製造工程です。工場で大量生産と言っても完全に機械に任せているのではなく必要に応じて手作業を行っているそうです。そのためでしょうか?あゆの生地は、パサっとしておらずもっちりしている気がします。

画像提供 富田屋さん
画像提供 富田屋さん

こちらはあんドーナッツの製造風景です。富田屋さんの現在の販路は関西全域と中国・四国地方、関東にも一部流通しているそうで、現在は関東の販路を増やす方向で考えているそうです。

画像提供 富田屋さん
画像提供 富田屋さん

富田屋さんは様々なスーパーとの取引がありますが、中でもオリジナル商品は万代百貨店が多いそうです。ちなみに万代百貨店富田林は梅の里に1軒あります。また境界線付近になりますが、河南町にも1軒ありました。

富田さんはいろんなお菓子を製造販売していますが、創業当時からの味がこちらのかしわ餅だそうです。さらに四季ごとのラインナップがある富田屋さんの商品の中でもかしわ餅は通年販売で、かついちばん人気とのこと。富田屋さんの原点が味わえるわけですね。

画像提供 富田屋さん
画像提供 富田屋さん

こちらはかしわ餅の製造の様子です。創業当時から続いている人気の和菓子も、このように手作業で作られている部分があります。富田屋さんによれば加工の多くは今でも手作業で行っているそうです。

画像提供富田屋さん
画像提供富田屋さん

和菓子には職人がいる印象がありながら、富田屋さんのような大規模生産ならいないのかなと思いがちですが、実際にはこのような職人と言っても差し支えない方々により美味しい和菓子がつくられているんですね。

画像提供富田屋さん
画像提供富田屋さん

さて、富田屋さんはネット販売にも力を入れており、その中にはネット専用で販売している新しい商品もあります。それが「和のぷろていん」という和菓子です。

こちらです。これはわらび餅ですが、その中にプロテインが入っているということで、カロリーを抑えており、ダイエットをしている女性でも安心しておやつとして食べられる和菓子というわけです。

原材料や成分表示があります。詳しいことはここでは書きませんが、一般的にわらび餅のカロリーが180~230Kカロリーと言われていますが、和のプロテインは122kカロリーとのこと。

このような商品を開発したきっかけは、細谷社長の知人にパーソナルトレーナーの方がおられ、そこからダイエットに特化した商品があればという話に発展した結果、開発されたものなのだそうです。開発担当者のお話では、かなり試行錯誤の上で完成したとのこと。

和のプロテインの特徴として、原料に大豆を使い腸内環境を整える乳酸菌がなんと10億個も入っているそうです。

画像提供富田屋さん
画像提供富田屋さん

ただ原価と売価の関係でスーパーに卸すのが難しいということから、ネットでのみの販売となっており、和のプロテインは12個入り3,900円で富田屋さんのHPから通信販売しています。

画像提供 富田屋さん
画像提供 富田屋さん

ということで、富田屋さんにお邪魔し、創業からの歴史のことや大量生産をしながらも手作業で加工をしている職人さんがいること、そして新商品としてネットで、ダイエットを意識した和菓子「和のぷろていん」を発売しているというお話を伺いました。

画像提供 富田屋さん
画像提供 富田屋さん

まだまだこれからも新しいことを挑戦しそうな富田屋さん。富田林が誇る企業であることは間違いないですね。ちなみに和のぷろていんを試食させていただいたのですが、プロテインとかまったく気にならない、普通のわらび餅として美味しくいただけました。

富田屋本社・富田林工場(外部リンク)
住所:大阪府富田林市若松町東3丁目1-36
アクセス:近鉄富田林駅から徒歩20分
instagram(和のぷろていん公式)

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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