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【富田林市】まもなく運行終了する金剛バスに乗り水越峠へ。大阪府最高峰の金剛山を目指してみました。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

本日11月25日は、標高1125メートルにちなんで大阪府最高峰の金剛山の日だそうです。ところで金剛バスが無くなるまであと一ヶ月を切りましたね。後継として残る路線と無くなる路線がいろいろありますが、消える路線の中でとても気になっていたのが水越峠に行くルートです。

水越峠は、大和葛城山と金剛山の切れ目のようなところにある峠で、これを過ぎると奈良県御所市になります。

富田林を歩いているといつもあの切れ目を見ていたので、金剛バスが無くなる前に水越峠に行ってみたくなりました。どうせなら金剛つながりで、今まで登った事のない金剛山にもついでに登ることにしました。

ということで、勤労感謝の日の祝日の朝に富田林駅に到着しました。

基本的に暇人の私の場合は、わざわざ混み合う祝日に金剛山に行くのがどうかと思いましたが、水越峠行きは土日祝しか運行していないのでやむを得なかったのです。

バスは8時20分発ですが、事前情報では7時30分くらいには行っておくほうが良いと聞いたのでそのようにしたら正解でした。7時50分くらいには行列ができています。

そして8時10分ごろの行列です。阿部野橋駅方面から電車が来るたびに行列が長くなっています。金剛山は、富田林など南河内の人以外、遠くからも登りにくる人気の山。加えて大和葛城山を目指す人もいるのでうなづけます。

バスが到着しました。私は先頭だったので無事に座れましたが、満員のバスは、大阪市内の通勤のような混みようです。

この人気具合を見ると、廃止路線になるのは複雑ですね。この人たちは金剛バスが無くなるから記念に乗っているのではなく、水越峠から金剛山・大和葛城山を目指すためにバスを利用しているのですから。

定刻通りバスは富田林駅を出発しました。

金剛大橋を渡り、河南町を経由して水越峠のある千早赤坂村を目指します。

ちょうどバスの窓から左に大和葛城山、右に金剛山が見え、その間の窪んでいるところが水越峠。あそこまで行くんですね。

バスは千早赤坂村に入りました。正面に見えるのが建水分神社の入口です。上水分社ともいわれており、それに対する下水分社は喜志にある美具久留御魂神社ですね。

道路の合流地点です。以前金剛バスに乗って東水分行きのバスに乗った路線と合流するあたりです。東水分バス停(千早赤阪メモリアルパーク前)を過ぎると、いよいよ水越峠への登り道です。

バスは峠を目指しますが、後から意外な事実を知りました。このあたりの住所は千早赤阪村ではなく河南町上河内になっていて、かつらぎ登山口バス停も河南町だということがわかりました。

水越峠ひとつ手前の河南町にある葛城登山口バス停です。ここで3分の1ほどの人が降りて行きました。

そして次は終点の水越峠です。再び千早赤阪村に入ったようです。道路の方は下にトンネルがあるのでこちらは車の通行もなく、登山のために車が道路わきにたくさん駐車している様子が印象的でした。

こうして水越峠バス停に到着しました。停留所などはありませんが、バスは川の流れる橋の上あたりで停車します。今話題の金剛バスとあって、乗客みんな、バスを撮影していました。

私も皆さんに混ざってバスを撮影してみました。

さて全員降りたバスですが、運転手さんが外に出て作業をしていました。

運転手さんがゲートを開けたところにバスはバックして方向転換をします。

富田林駅行きとして折り返します。方向転換する作業などが運転手さん一人ですべてやらないといけないので大変ですね。

水越峠はバスを降りたところから少し歩く必要があります。

そして水越峠に到着しました。奈良県を表す標識があります。

反対を見ると大阪府の標識です。水越峠の歴史を調べると、江戸時代の頃には大和国と河内国で水争いをした歴史があったそうです。

さて、水越峠に来たので金剛山に上って見ることにしました。こちらのゲートの横から入って林道を歩きます。

最初の2キロほど林道が続いていました。私は普段道歩きを良くしているので林道は得意です。

林道の途中からの景色です。木の枝に少し隠れていますが、白いPLの塔がはっきりと見えます。

林道の後は階段などの山道でしたが、岩湧山の階段より金剛山の階段の方が歩きやすい気がしました。

途中で見えた風景です。これは奈良御所側の風景でした。

途中の標識です。ダイヤモンドトレールは標識などがしっかりしているので安心ですね。

金剛山頂へは最後も階段が続き大変でしたが、初めて金剛山を登り切ることができました。

こうしてついに金剛山山頂に上がってこれました。木で出来た一の鳥居が見えます。

山頂付近は標高1000メートルを超えていますが、立派な神社と寺院があるのでびっくりです。

こちらが葛木神社です。金剛山でもっとも高い地点が、この神社の境内付近なのだそうです。

SNSで見る金剛山頂の画像では、あまり見かけないですね。

さらに、下ったところにあるのが真言宗醍醐派大本山の転法輪寺(外部リンク)です。こちらも立派な造りで、山の上にあるように見えません。

さらに南海バスの案内板はバス停のようになっていました。

そしてこの先にSNSでよく見かける金剛山山頂の場所があります。本来の名前は国見城跡です。

この辺りは厳密には大阪府の境を越えた奈良県御所市
この辺りは厳密には大阪府の境を越えた奈良県御所市

こちらです。よく見かける金剛山頂の看板と時計。

こちらは金剛山に何回登ったのかを示している一覧です。トップは1万7000回以上なのだそうで、単純に毎日上ったと換算して365割ったら46年と表示されました。もう金剛山に住んでいるのではと思ってしまいますね。

帰りは千早本道で山を降りました。金剛山登山では最も登りやすい登山道ということでしたが、これはまさに地獄の階段でした。

下りだから良かったものの、上りだと最後まで登れたかどうか疑問です。水越峠を経由したのが正解だったのかと思ってしまいました。

それでも1時間をちょっとすぎただけで下に降りられました。こちらは千早城跡(千早神社)への入り口ですが、以前行った事があったので今回はパスしました。

明るいところが登山口ですね。金剛山の豆腐などを販売していました。

ということで金剛登山口に降りてきたのですが、

当然帰りも金剛バスを使います。あと1ヶ月以内で消滅する路線。ちなみに南海バスの河内長野行きのバスのほうがものすごく混んでいました。

金剛バスが入ってきました。南海バスよりも空いていましたが、ほとんど席がありません。今回も運よく先頭にいたので、座って帰れました。

金剛バスは南海バスと共同の路線を過ぎて千早赤阪村内を走ります。

岩井谷バス停です。

千早赤阪村を北上したバスは、森屋バス停で行きの水越峠行のバスと同じ路線を走ります。

富田林市内に戻ってきました。他の路線と共通するので金剛バスの姿をよく見かけるあたり。

金剛大橋を渡るとまもなく富田林駅です。

ここで、前を走るバスを見て驚きました。なんと水越峠と書いてあります。時刻は午後3時30分を過ぎたところなのでお迎えのバスのようです。最後にまた水越峠行のバスと遭遇するのは不思議なご縁を感じました。

というわけで富田林駅に到着しました。まもなくなくなる金剛バス。土日祝のみ運行する水越峠行きは、本日11/25と11/26・12/2・3・9・10・16・17のあと8日運行されます。

朝焼けの金剛山
朝焼けの金剛山

最初にお伝えしましたが本日は金剛山の日です。せっかく機会に金剛バスの思い出と共に、水越峠から金剛山もしくは大和葛城山の登山を楽しんでみてはいかがでしょう。

富田林駅南口金剛バスターミナル
住所:大阪府富田林市本町18
アクセス:近鉄富田林駅南口すぐ

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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