【富田林市】喜志の宮のすぐ南側、第二の芦屋を目指した南旭ヶ丘の中にたくさんため池があります
富田林の喜志には粟ヶ池という大きな池がありますが、東側を見ると山の斜面上にいくつもの小さな池があります。ちょうど喜志の宮こと美具久留御魂神社の南側に、周りに池を配置したかのように南旭ヶ丘という住宅地があります。
地図で南旭ヶ丘町を見ると、いくつもの池のすぐ近くに行けることがわかりました。そこで今回南旭ヶ丘町を歩きながら池の様子を眺めてみることにしました。
大阪外環状線の南旭ヶ丘交差点から左折、西方向に向かうと南旭ヶ丘の住宅地に行けます。
最初に現れた池には地蔵池という名前がついています。
近くに町会図があります。住宅地には普通にあるものですが、南旭ヶ丘町をみると池が7つも載っています。
すぐ近くに南池があるので立ち寄ってみましょう。住宅地の中心より一段低いところにあります。
こちらが南池です。ここからは二上山が良く見渡せる良い風景ですね。
南旭ヶ丘の住宅地に来ました。南旭ヶ丘の名前の由来は美具久留御魂神社の裏山が旭岡という桜の名所で、その南側にあるからとのこと。昔は宮前山、十三本松山という山だったものを造成したそうです。
児童公園があります。1961年に東洋不動産による宅地造成が始まったのが町ができるきっかけとのこと。かつて真名井古墳や宮前山古墳群があったそうで、発掘調査が行なわれて三角縁神獣鏡などが出土したそうです。
発掘調査後は完全に造成されたそうなので、今はその名残がないとのこと。町ができてから設置されたと思われる地蔵堂がありました。
さて地蔵堂からさらに歩いていくと、街の真ん中に記念碑があります。
旭ヶ丘荘園とかいてあります。造成後に東洋不動産が宅地分譲した時につけられた名前のようです。記念碑の文字は書道家の多田観山の書とのこと。
ちなみに分譲当初は第二の芦屋を目指していたので、原則平屋で約100坪(330平方メートル)平均で売られていたそうです。
1967(昭和42)年から入居が始まったそうで、この記念碑は分譲で住宅が建ってから設立された町会「南旭ヶ丘町会」が発足して5年が経過したことを記念して設置されたもののようです。
記念碑を過ぎてまっすぐに歩いていくと突き当りです。
高台にある住宅地の突き当りにあるのは下り坂で、その下に古い集落があることが多いのですが、南旭ヶ丘の場合はそこに池があります。
隙間から開けたところが見えます。谷のようになっていますが、その部分に池があるはずです。
谷をよく見ると水が溜まっています。これは七廻池です。
池に沿って北方向に向かって歩いていきます。
七曲廻池の北側には喜志新池があります。
喜志駅の西側を見ると七廻池、喜志新池、星ヶ池、辰池とつづいていて、それぞれが小さな水路でつながっているように見えます。美具久留御魂神社の西側に谷があって、そこに順番にため池をつくっていった様子が地図で見てもわかりますね。
ちなみに富田林市のため池ハザードマップ(外部リンク)を見ると、喜志新池は北側が喜志真池で、南側がウサイ谷池という名前がついています。
喜志新池の方向に行くと、アスファルトの道が行き止まりになっており、その先は池があるので立ち入り禁止です。
ということで隙間から池を覗いてみました。
こちらは七廻池のほうです。
そしてこちらが反対側の喜志新池(ウサイ谷池)です。山の中にある池なので、見られるところはごく一部ですが、南旭ヶ丘からならかろうじてみられました。
喜志新池を見たのでそのまま宮町の交差点に向かって下っていきます。
こちらの雑木林は美具久留御魂神社の神域のようです。
途中で池の前に出ました。これは摺(スリ)鉢池です。
次の池を見ようとすると2月末まで改修工事をしているようです。
工事をしている関係で上之池が干上がっていました。
わずかに水が残っています。
地図上ではその下には下之池があるようですが、道路上からは見えませんでした。
道を下っていくと美具久留御魂神社の入り口に出て、そのまま宮町の交差点まで戻ることができました。
ということで南旭ヶ丘町を歩きながら点在するため池群を見てきました。ため池の目的は農業用水ですが、直接関係がなくても住空間の近くに淡水の水辺があるのは、住み心地がよさそうに思いました。遠くに二上山が見えるのも良いですね。
南旭ヶ丘町のため池群
住所:大阪府富田林市南旭ヶ丘町
アクセス:近鉄喜志駅から徒歩15~25分
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