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【河内長野市】今最も熱い住宅地!南花台の歴史を調べると見つけました。宅地造成前の意外な過去とは

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市内には、主に昭和時代に開発された大小いくつもの住宅地がありますね。その中でも南花台は、スマートシティ構想があったり、クルクルの運行を行ったりと、今、非常に熱い印象があります。

さらにUR住宅の跡地にサッカースタジアムの建設進んでおり、2024(令和6)年度からは、来年度からは(仮称)南花台中央公園の整備も本格化するそうで、数ある住宅地の中でも非常に活発な動きをしている印象があります。

2月にもこのようなイベントが行なわれるという情報を得ました。もともと高槻市を拠点としていたスペランツァ大阪が河内長野に来るということは、昨年南花台公民館のセミナーなどで学びましたが、いよいよ正式に河内長野市に来ることをお祝いするイベントです。

南花台公民館に登場したスペランツァ大阪の選手
南花台公民館に登場したスペランツァ大阪の選手

具体的には選手の紹介や質問コーナー、スペランツァグッズの抽選会などを実施するとのこと。

そんな南花台は私も他の住宅地よりも足を運ぶ機会が多いのですが、せっかく町に来たのですから、イベントの隙間時間を狙って南花台の街歩きをしました。

この日も南花台5丁目を中心に3丁目と4丁目の一部を歩いてみることにしました。スタート地点は麺坊万作さんの前からです。

この日は雨上がりでしたので雲が覆っています。この道をまっすぐに左方向に行くと南花台から出て日野地区や大矢船方面に行きます。

ノガーナサッカー場
ノガーナサッカー場

ノガーナサッカー場です。学校法人阪和学園 錦秀会看護専門学校に併設しています。

南花台にあるNTT西日本日野電話交換所
南花台にあるNTT西日本日野電話交換所

ところで歩きながらついつい気になったのが南花台の歴史です。というわけで調べてみたのですが、そこで意外な事実を知ったのです。それは宅地造成するときには通常山を切り開きますが、南花台は造成前の場所が山では無かったのです。

南花台第5緑地
南花台第5緑地

南花台ができる間には、ある施設の跡地を造成したという事実を知りました。それは、なんとゴルフ場です。南花台地域の情報発信をしている「咲っく南花台(外部リンク)」によると、地図に長野カントリーという表記があるというのです。

気になった私は手元の古地図アプリで確認しました。こちら1960年から80年にかけての地図ですが、画像左下に「河内長野ゴルフ場」と書いてありますね。

現在の施設の所在地と合わせてみるとこうなっています。ゴルフ場は南花台の中でもコノミヤさんや麺坊万作さんの位置よりも少し南側になっているので、現在の南花台2丁目付近でしょうか?

また、咲っく南花台のページによると、おしお幼稚園の安本園長からの情報として、かつて山の斜面がゴルフ場で、近隣住民がゴルフクラブ片手に遊びに来ているシーンを見ていたとこと。

ただ、河内長野ゴルフ場(長野カントリー)が、いつ頃誕生していつまで存在したといった明確な情報はありません。戦前の地図にはゴルフ場の痕跡がないことから恐らく戦後に山を造成してゴルフ場が作られ、南花台を作る前には無くなったものと考えられます。

南花台から高向方面が見える
南花台から高向方面が見える

ゴルフ場が無くなってから当時の藤田組(現:フジタ)が土地を取得後に、住宅地に転用。当初は南花台の北東にある小塩町に含まれ、ゴルフ場もそこにあったことから、小塩台団地という名前で住宅地の造成を始めたそうです。

1974年の航空写真
1974年の航空写真

こちらの航空写真は大阪教育大学が公開(外部リンク)している航空写真の一部です。1974年の南花台付近を抜粋したものですが、ちょうど南花台で建っているものはURの住宅地です。奇しくもUR住宅の建物を取り壊して、サッカー場と公園になる場所がいち早くできていたんですね。

南花台から見える小さなため池
南花台から見える小さなため池

1982年に街びらきが行なわれ入居が始まったとのことですが、それは1981年に滝畑ダムが竣工し、上下水道の供給が整うのを待って行われたとのこと。

ということは、もし滝畑ダムが建築されなければ、水の供給に問題が発生して南花台が成立しなかった可能性もあったんですね。

南花台の歴史を追いかけながら住宅地の端を歩いていくと、南花台第8公園の前に来ました。

しばらく歩くと登り一方通行の道がありました。一方通行なので、降りてはいけず、高向・日野方面から南花台に上がれる道です。

ここから南花台町の内側に入ってみましょう。

やがてバス道のある交差点まで来ました。

南花台ショッピングセンターまで戻ってきました。南花台の街びらきとともに誕生したショッピングセンターで元々はトリオトだったところです。後にコノミヤがトリオトを買収したので、現在はコノミヤ南花台店になりました。

今回はこういうルートを歩きました。ゆっくり歩いて所用時間は30分程度だったと思います。住宅地の外周を歩いても一見特に何もないように思うかもしれませんが、実際に歩くとなかなか新鮮でした。もしこの散歩に興味があれば一度歩いてみてはいかがでしょう。

南花台モビリティクルクル
南花台モビリティクルクル

しかし、南花台は河内長野の中でも比較的大きな住宅地。全体を回るには、モビリティのクルクルがないと大変かなという気がしています。

南花台5号緑地と8号公園

住所:大阪府河内長野市南花台5丁目

アクセス:南海三日市町駅からバス南花台4丁目バス停から徒歩5~10分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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