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【河内長野市】観心寺そば旧松中亭のenさんは24日までイベント。千代田中学校で特別授業も開催しました

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

昨年より観心寺のある寺元地区が熱いですね。それは以前から紹介している旅館・松中亭跡を活用しようと取り組みながら様々な活動するenさんの影響です。

すでに先行してテントサウナもできていて。enさんのすぐ横を流れる石見川のほとりにあります。ただし、冬期期間のためか昨日見た時点ではサウナは撤去されていました。

さらに4月には市内中心部近くにあったヤナギウッドワークスさんがenさんの隣に移転するという情報があるなど、無視したくてもできないプロジェクトになりました。

そんなenさんはで、昨日22日から明日24日日曜日まで、3日間イベントをすると伺いました。内容はリノベーション中の旅館跡(古民家見学)、Chimura mayu(ちむら まゆ)個展、愛岳書道ワークショップ(有料:事前予約制)の3点です。

そこでどんな様子か昨日の初日に行ってみることにしました。

enさんプロジェクトがある旧松中亭さんは、観心寺バス停の目の前です。

お話によれば、離れでのカフェの工事も進みつつあるものの、完成は夏ごろになりそうとのこと。

昨日から明日迄の3日間はイベント開催中です。

中に入りました。まずは母屋の様子を見ました。以前の時と比べてかなり整理されていました。

嫁入り道具だそうです。ついている家紋は桐花紋(とうかもん)で、豊臣秀吉や日本の行政府が使用している紋章のようです。調べると、嫁ぎ先の家紋がわからない時に桐の家紋をとりあえず入れておく万能紋のような情報がありました。

廊下を歩いていきます。

掘り出し物がどんどん出てきています。これらの骨とう品を販売したら結構お金が集まりそうですね。

浴槽とトイレはきれいに残っています。

以前見たときは、ここからのリノベはとても大変ではという印象でしたが、昨日見た時は本当にこざっぱりとしていて、夢実現に確実に進んでいるんだという気がしました。

現状は不要なものを一通り掃除が終わった段階で、これから許可の問題などを調査して、どのくらいお金が必要かを計算する段階だそうです。

とはいえ、プロジェクトに共感してくれた方からの募金を広く求めています。

さて、今回は旅館の様子だけでなく個展とワークショップが行われています。2階に上がりました。

こちらです。ちむらまゆさんの作品が並んでいます。

清見台で生まれ育ったちむらさんは、絵本の出版を目指して関西を中心に個展を開いているそうです。絵の特徴は「おいしいものは人を笑顔にする」ということで、自然豊かな河内長野で育ったことに由来して、虫や動植物をおいしそうな色彩で描くそうです。

さらに2018年からは毎年KFカーバイドジャパン(株)のカレンダーのイラストを担当しているそうです。ドイツの森にいそうなイメージに近いものがあるような理由なんだそうです。

絵はもちろんのこと、ポストカード、マグカップやスマホケースも販売しているので、ちむらさんの絵を身近にという人には最適ですね。

そして、もうひとつ愛岳書道教室です。ちむらまゆさんは、娘さんとのこと。

旅館跡の2階が即席の書道教室になっています。

愛岳書道ワークショップは①13時〜 ②14時〜 ③15時〜各5人まで 1人500円/持ち物なし/汚れていい服で園児から大人まで楽しめるとのこと。

当日は空き状況で参加可能ですが、確実なのは愛岳書道教室さん(外部リンク)まで予約のDMをしてほしいとのことです。

それにしてもenさんプロジェクトを主催しているKENTO SHIMOURAさんのバイタリティ溢れる活動の源はどこにあるのでしょう。

そのヒントになるような出来事が先月ありました。KENTOさんが、自分の経験とこれからの活動について、千代田中学校で特別授業を行ったのです。その情報を知り、とても気になったので特別に見学させていただきました。

千代田中学校に来ると、すでにKENTOさんの授業が始まっていました。

KENTOさんは、最初にこれまでの人生について話します。まだ若いKENTOさんですが、それでも中学生からすれば倍の人生を生きています。

河内長野の寺元生まれのKENTOさんの幼稚園時代の話からはじまります。

社会人になってからは、東京でサラリーマンをしていたそうです。

会社を辞めたあと、ワーキングホリデーのシステムを使って海外で過ごします。2年間オーストラリア、1年間イギリスに在住したわけですね。

海外は私も何度か旅をした経験がありますが、旅をするだけでも国内と違って刺激的で日本を客観的にみられます。旅行でもそうですから、滞在をした経験はもっとすごいことなんでしょう。

できるだけ若いうちに経験するととても役立つ気がします。KENTOさんは世界30か国以上の渡航経験があるそうです。

KENTOさんは、東京でのサラリーマン生活と海外の滞在を通じて、「決まった職業につかない生き方もある」ことを中学生たちに伝えました。そんなKENTOさんの授業を、本当に興味深く中学生たちが聞いていたのが印象的でした。

ところがKENTOさんは東京や海外生活の華々しい経験を得た後に、なぜか生まれ故郷の河内長野に戻って来たのです。生まれたところに戻ってくると聞けばまるで鮭のような人生ですが、KENTOさんはそのあと新しいことを始めるのです。

新しい活動がenさんのプロジェクトということですが、その説明の時に右上のイラストがとてもいいなと思って気になっていました。

それがこちらです。ちむらまゆさんが描いたイラストとのこと。今開催中のイベントではちむらまゆさんご本人が、今日明日の2日間旧松中亭さんにいらっしゃいますが、ちむらさんの話では、初めて実在する物をモチーフにした作品だったそうです。

授業のほうに戻りましょう、古い旅館を改装して新しいことをどんどん行っていくことを次世代を担う中学生相手にKENTOさんが熱く語ります。

こうして前半の講義の授業が終わりました。

この後中学生からの質疑応答が行われました。

鋭い質問から他愛のないものまで幅広い質問が寄せられました。

後半の入る前の休憩時間になると、中学生たちがSNSをフォローするために、KENTOさんの前に集まりました。

授業の後半は、ワークショップです。中学生たちをいくつかのグループにわけて、enさんでやって欲しいことを考えてもらいます。

KENTOさんも、確認しながら適宜アドバイスを送っていました。

いよいよ発表の時間です。グループの代表者が立ち上がってKENTOさんにenさんにやってほしいことを伝えます。

中学生の生徒の自由な発想でいろんな提案をしていきます。大人だと余計なバイアスがかかって「無理」と決めつけてしまうようなことも、どんどん提案として自由に出せるのが中学生を含めた子どもたちの強みかなといつも思います。

最後に生徒を代表してKENTOさんに感謝の言葉を述べました。

ということで、KENTOさんによる千代田中学の特別授業は終わりました。

「顔を出してもらって良いですよ」というふたりの中学生は、野球部で頑張っているそうです。週末は部活で忙しいそうなので、enさんの手伝いに行けないと残念がっていました。

ということで、まだまだ完成の半ばですが、確実に夢に向かう姿を見ると、多感な中学生に大きな影響があったことは間違いないでしょう。千代田中学の校長先生も「KENTOさんは本当に素晴らしいキャリアをお持ちだから」と、特別授業を依頼したと言っておられました。

さて旧松中亭のenさんのイベントは今日と明日の2日間行われます。両日とも13時から16時までです。有料のワークショップは事前予約が必要ですが、後は無料で自由に見学できます。観心寺や川上公民館などに立ち寄る機会があれば、覗いてみてはいかがでしょう。

旧松中亭旅館(en.undertemple)

住所:大阪府河内長野市寺元

イベント:3月24日まで13:00~16:00

アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス観心寺バス停下車すぐ

instagram(KENTOさんへの問い合わせ)

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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